漂流日誌 '07年分

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DIARY

Tuesday, 31 July,2007
プリアンプがないので
 CX-260がアキュフェーズからの佐川急便に引き取られていった。事前にアキュフェーズから確認の電話があり、あらかじめ引き取りの日時や輸送用の箱があるかなど打ち合わせの上であった。この辺の手配はアキュフェーズならではの対応である。
 
 さて、この間音が出ないのは誠にさびしくとても我慢できないので、音声デコーダ兼HDMIスイッチャとして使用している、AVアンプのマルチチャンネルアウトからフロント2chを取り出して接続してみた。ところが、当方のタコ耳、音質の劣化には寛容(鈍い)なのか、これで結構いけちゃう。接点が減った上に、FE208ES-Rで低域再生能力の向上したフロント2chのネッシーのみというシンプルな構成の為か、ある意味ストレートな音で新鮮だったりする。またSPマトリクスに戻してみようかな、と優柔不断な考えがわいてきた。
Sunday, 29 July,2007
因縁のアップルシード
 今月はHD-HTPCのネタばかりだが、他力本願が故、その詳細についての話はできていないし、これからもできそうにない。HD-HTPCの価値や趣味性について私見を述べるに留まるだろう。
 
 で、本日のお題。NHKって、なんでこんなアニメをわざわざBShiで放送すんの?ってことがよくあるが、今日はなんとアップルシードの放送がある。冒頭数分の戦闘シーンで、モビルスーツ(何という名前なのか?)みたいな奴が生身の戦闘員の頭を両手で挟んで潰すという、残酷なシーンがあるが、今回はオリジナルのままモロに放送された。先日のBS-iの同タイトルの放送では、ここは直接見えない別カットに変えられていた経緯もある。
 
 このタイトル、実は当方が3管を導入する切っ掛けの一つになるアニメなのだった。元がおかしいと言えばそれまでだが、まともに映すには広いダイナミックレンジを必要とする。普通に調整したんでは激しい白飛びになるか、または暗い場面で潰れるかのどちらかになってしまうのだ。理論的に、デジタルの方がきちんと0−255を再生できて、ダイナミックレンジが広いと思われがちだが、3管は暗部の階調が優れていて、潰れる寸前までみせてくれるので、このタイトルにも対応できてしまう。と言うか、当方の基準として、このタイトルが観れるように合わせることとしている。その基準のBDを作る機会が訪れたのだ。トリプル録画の用意をしておこう。何?こんなタイトルで調整したらおかしくなる?・・・いいんです。
Saturday, 28 July,2007
雑感
 1年と8ヶ月、「VA」の構築に邁進してきて思うこと。その間、表面上はオーディオは元気を取り戻しつつあるように見えるが、やはり昏迷状態。SACD、どうするんだ!?
 
 ピュアオーディオという言葉が出てきて久しいが、当方はこの言葉は嫌いだ。確かに映像は要らないと仰る方々のための言葉と機器は必要だとは思うが、元々映画とオーディオは深い関係にあることも確かだ。映画の中で、いかに迫真の音を出すのか、そこで生まれたアンプ、PS、録音方法、そして音声コーデック、これらは即オーディオ機器の発展にも繋がってきた。目の前にバーチャルな音場を作り出して楽しむという点では、ピュアオーディオもAVも目的は同じである。現場に映像を持ち込むか否かの違いなのだろうが、映像が入ったからオーディオではないというのは納得しかねる。また、今言うAVの機器の内容はPCと見紛うデジタル回路が大半を占めているし、その中に所謂オーディオの要素を取り込んで生かした製品が高級AV機器となっている。また、オーディオの方も、デジタル処理の部分が極めて(?)多くなってきていて、USBオーディオとか言われていたものや、HDDが組み込まれて来たりしている。もう、いい加減、AもVもPCも仲良くなったらどうなんだろうか。YAMAHA CDR-HD1500 をはじめ、最近出てきたSONY NAC-HD1は、専用CD-Pと比較して音質面の優位性もあって隠れヒット商品になってるんじゃないか。でもすでにミニコンポでは、iPod等々と接続し、ダウンロードやCDをHDDにコピーして再生する(ただ沢山取り込んで手軽に再生することが目的なので、音質がどうこうと言うのとは違うが)のは当たり前のようになっている。 各メーカー、ようやく新音声コーデックを含め、HDMI Ver.1.3に対応した(と言っているが実はバラバラ)機器を出し始めているし、とうとうDENONはハイエンドAVプリを出してきた。当方にしてみれば、様々な入出力ができてこれは良いことだと思うけれど、オーディオの観点からは、少なくとも2系統のアナログマルチ入出力が欲しいところだ。
 
 というわけで、当方は映像はHDMIも出せるようにして、主にアナログRGBで観る。音は種々のコーデックに対応できるようにデコーダーを介してアナログアンプに入れ、所謂ピュアオーディオもこのアナログアンプを介して同一SPでマルチチャンネルも再生できるというスタンスを採っている。それができるプリアンプは、唯一アキュフーェズCX-260しかない。このプリアンプ、確か発売は2001年半ばのはず。微妙な価格設定。しかしカタログからなかなか消えないどころか、雑誌の宣伝に今も出てくるのは、そんなユーザー、主流ではないが結構いるという証かも。音質面では、もう少し切れ込んで欲しいとか、最低音に今一力がないとか少々の不満もあるが、この先、このような当方の意に沿う、ある意味機能が極めて限定されたプリアンプは出てこないと思う。まだまだ当分の間お世話になりたいアンプだ。そこで、最近ボリュームの不調が生じてきたこともあり、ここらでオーバーホールに出すことにした。アキュフェーズというメーカー、この辺が大変信頼性が高く、いつまでも面倒を見てくれるので安心である。でも、CX-260VとかCX-2600とか出たらいいなぁ。もっとも出ても高くて買えないかも・・・。
 
 以上、HD-HTPCを始めてみてますます強く感じている。
Wednesday, 25 July,2007
VPH-1292QJ
 9インチ管PJの中では比較的数が出ていているSONY VPH-1292QJ、昨日から知り合いのYさんが、極めて状態の良い個体を新規導入され(当方のはいろんな意味でじゃじゃ馬だった)、その設置直後の映像を拝見してきた。インストーラは例のU氏。
 
 何とも優しい精細感のある画だった。とっさにスクリーンの違いだと判断していたが、「待てよ、これっていつか観たことのある画だなあ。そうか、当方が1292を導入したときも、こんな感じだったっけ。」と思い出した。
 「あーく」の1292は、今回を含め、その後2回のU氏による調整を受けているわけだが、そうしている間に当方が「あーしてくれ、こーしてくれ、いやそうじゃない。」と好き勝手な注文をしていたのを、サラリと具現化して頂いていたということに、今更ながら気がつく瞬間でもあった。当方の1292が出す画は、今やSONYの方がご覧になれば、「なんじゃこりゃ!?ほんとに1292かいな?」と呟かれるに違いない。人の感性の違いは以外に大きく、またプロのインストーラの調整能力に改めて感心させられることになった。
Tuesday, 24 July,2007
HD-HTPC その後
 制作者の方の許可を得たので発表する。現時点では究極のDVD/HD-DVD/BDコンパチプレーヤーである。しかもDVD系とBDのそれぞれの専用ドライブを持つ。やろうと思えば録画もできるが、編集能力や予約などの機能も必要なので、録画には専用機を使用している。世間では1080p/24Hz出力をもつBD-Pも出現しているが、受けることができるのはごく一部で、3管では原理的に受けられない。それならいっそ3倍速72Hzの出力信号を作ってしまえと、これができるのがPCのいいところ。また、これが入るのが9インチ管PJなのだ・・・って、受け売り。
 
 本当は、同じような機能で完成された市販コンパチ機が出てくればいいのだが、DVDもHD-DVDもBDもまともに読めて、フィルムとビデオを見極めて、1080pにスケーリングできて、HDMI Ver.1.3に完全対応し、音声もそれぞれの新コーデックを完璧にデコードできて、将来の拡張性を持ち合わせて、、、なんて機械が果たして出てくるのかな?と考えると、HD-HTPCの何と魅力的なことか。何より、自分の好みに仕上げられる。でも、どこか長岡先生のBHシステムに似たところがあって、どれだけ熟知して使いこなすかによって、素晴らしくもなれば、酷い結果にもなりうるようである。そんな意味では、当方はいい師匠に付くことができて(無理矢理押しかけたのであるが)、幸せである。
Wednesday, 11 July,2007
30年間の勘違い
 勘違いは当方にはしょっちゅうである。しかし、これは酷い。オーディオを本格的に始めた頃、なかなか自分は細かいところに拘る(という言葉が適当かわからないが?)質だと思っていた。それはつい最近までそう思っていた・・というか、いい加減だからこそ、細かくきっちりやらなければならないと思い込もうとしていたのかもしれない。
 
 この30年間、好きな言葉は?と問われれば「いい加減」、と長岡先生の書き物から拝借してきたのだが、悪い意味でほんとにいい加減だったのだ。それは、今回導入したHD-DVD-HTPCの件で発覚、いや、自覚されることとなった。○○○Mさんにおんぶにだっこで、現在も完成(というものがあるのか?)に向けて進行中。ただ、それには本当に蜜なやりとりが必要で、今までVAについて一定個人の方と、実際上これほどに細かいところまで付き合わせての話をしたことがなかった当方、いかに細かいところに杜撰であるのかが自分自身の中で露呈してきたわけだ。逆に言えば、○○○Mさんが、いかに細かいところまで詰めていらっしゃるのかということでもある。そうだよな、そのくらいしないとあんな「竹を割ったような音」は出てこないよな。当方の音がどっかダルなところがあるのは当然だ。人生50年を目の前にして、やっと自分の本質が認識されたHD-DVD HTPCと○○○Mさんに感謝!
Friday, 6 July,2007
ボニーおばさんとノラちゃん
 なんのこっちゃ?ボニーピンクじゃないよ!本日BShiで放送されたものだ。どこを回してもヒップホップばっかりで、当方にはかえってストレス。そんな中、なんだか久しぶりに心休まる音楽が聴けた。ただ、ボニーレイットとノラジョーンズって、何とも想像の付きにくい組み合わせだったのではあるが、これが意外にいいのである。ノラ・ジョンーズは大変人気があるが、コピーコントロールCDのせいもあって、LPを一枚しか持ってないし、個人的にはそれ程でもなかったのだ。しかも、恥ずかしながら、シャンカールの娘だということを初めて知って妙に納得。しかし、こんなブルースがピッタリになるなんて、当方、やっぱ、おじさんになったのだなあ。
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Last updated: 2024/9/21