漂流日誌 '07年分

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Diary


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  5月26日   DLA-HD1試写

 ジョイフルオクダさんのご厚意で、今話題のD-ILA1080pPJ:DLA-HD1を自宅試写することができた。最初に結語、音で言えば「300w級ハイパワーアンプ」みたいなものか。
 
 インプレッションの前に、うちはゲイン2.6のビーズスクリーンであることをお断りしておく。スピーカーに例えるなら、高能率のバックロードホーンみたいな超ハイゲインスクリーンである。
 さて、パワーは必要以上(?)。めちゃ明るく、ビーズスクリーンでは眩しくて調整範囲を超えているかも。明かりを付けていても、映像として見ることができる。画質をシネマ・チュラル・ダイナミックから選べるが、シネマでは物によっては黒つぶれをおこす。ダイナミックだとコントラストがきつ過ぎて輪郭が不自然。ナチュラルがいい。4:3スクリーンで見ると、ブラックバックでも四隅が明るい。THXは10段階表示する。一見非常にくっきりしているが、フォーカスや奥行き感はよく調整された3管にはかなわない。どうやっても気に入る肌色がでないのは、当方の調整が下手なためかもしれない。(デジタル)ノイズがピクセル単位に出ているのがわかり、砂嵐のようだ。同じノイズでも3管だとうるさくない。この個体の欠点と思われるが、僅かなレジズレがある。また、VP30経由だとしょっちゅう認証が途切れてブルーバックになってしまうし、色も濃すぎる。BW200直のほうが画のバランスも認証もいい。この認証問題、新しいロットの市販品では解決されているらしい。PS3の24pの画は更にいい。
 
 パワーでは1292に圧倒的な差を付けるし、黒も固定画素の中ではダントツに良いが、最終的には黒つぶれになっていて、やはり3管のような表現はでない。動きはDLPよりいい(残像みたいにはならない)が、3管とは違う。3管でもよく調整されていないものと比べたら、圧倒的にこちらがいいに違いない。黒方向と階調とフォーカスと動きで3管、パワーと白ピークと取り扱いと静音でD−ILA。確かに黒は固定画素PJ中一番なのだが、結局、黒つぶれや黒浮きがないわけではない。そうしてみると、動きとファンの音を考えなければXV-Z21000の方が好み。ただ価格はHD1の方が20万円以上お安く、CPは圧倒的だ。
 
 当方はTVもPJで見たいのだが、さすがに3管で見るのは勿体ない。また、3管の寿命が尽きるのも時間の問題。そんな意味からも固定画素PJに期待は大きい。しかし、今すぐには移行できないし、二刀流にしても個人的価値観からは固定画素のクオリティはもう一息だ。次世代スーパーハイビジョンは実用化までに10年、市販までに5〜10年、その後立体TVは更に10年と言われている。当方が生きている間には拝めそうもない。だからあと一息、固定画素PJには頑張ってもらいたい。

  5月25日   アップデート、偉い!と思ったら・・
 昨日、PS3のことだ。かねてより一部で(?)問題視されていたRGBレンジがついにアップデートで解決された(ただしHDMI出力のみ)。出画してみれば黒が沈むのは当たり前だが、、、という日誌を一瞬掲載した。でもつかの間の夢に終わっていた。HDDに記録した予告編はRGBフルレンジになっていて、もう有頂天。これからが大衆素人の思いこみといったらこのことだ。BDを再生してもそれがビデオレンジに戻ってしまっていることに気がつかない。ある方にご指摘を頂いて、何じゃ?と冷静に検証すれば何のこたない、BDはビデオレンジでしか再生されていない。あー、恥ずかしい。オーディオには確かに思いこみも大切なときもあるが、間違った思いこみは迷宮への一本道。ネットをやってなかったらこのような素早い修正もないだろう。改めて皆様には感謝。
 
 ところでSONYエンターテイメントさん、ゲームだけじゃなくて、BDもRGBフルレンジにすることぐらいできるっしょ?!改善をお願いしたい。

  5月22日   STEREO 6月号

 STEREO誌は、当方が最も古くから読んでいるオーディオ雑誌である。その本年6月号、「村井裕弥のオーディオ巡礼・九州編・その3」に当「あーく」の記事が掲載された。誠に光栄である。すでに「読んだよ。」というメールも頂いたのだが、当方は内容を知らなかったので、返答のしようがなかった。全国的には19日発売なのに、九州では2日遅れの発売が故のこと。物流もここまで発達しているのに何故なんだろうといぶかしがって30年、未だ解決していない。
 
 内容については、もし興味のある方には立ち読みでも・・いやいや是非ご購読していただくとして、取り上げていただいたことに感謝する次第。これで面と名前がばれてしまったが、ここではあくまで「竹男」でいくことにする。宜しくなのである。
<加筆> その後、なんと村井裕弥(むらいひろや)先生から、わざわざHP掲載のお礼の簡潔短文の直メールを頂いた。お礼は当方の方であって、恐縮至極、m(_ _)m。先生のお人柄を皆様に伝えたかった一心で加筆

  5月20日   恒例のとんぼさん
 本日は本業の方の地方学会の理事として、また発表の共同演者として学会出席。終了後、速攻で子供の運動会へ、更に夕方から毎年恒例となった大分のとんぼさんとのミニオフ会・・・。
 
 今回は当方もとんぼさんも、U氏のPJ調整直後のオフ会ということもあって、比較的落ち着いたものとなった。でも、こういうときに限ってHDMIの認証が取れなくなったりするんだなぁ。ま、イレギュラー(正規ではないということ)な接続形態なので仕方がないと言えばそれまでなんだが、このHDMIのメーカーかつまた機種間の互換性のなさは何とかならんものか。そもそもより簡便な接続として世の中に排出されてきたはずなのに、現実は鬼門となってしまっている。はやくVer.1.3で統一されて欲しいものだ。

  5月17日   やるきあんの?次世代DVD
 以下、アマゾンからのメール。
 誠に申し訳ございませんが、大変残念なご報告があります。お客様のご注文内容のうち、以下の商品については入手できないことが判明いたしました。ブルース・リー (俳優) "燃えよドラゴン (Blu-ray Disc)"クリント・イースウッド (俳優) "スペース カウボーイ (Blu-ray Disc)" "羊たちの沈黙 (Blu-ray Disc)"
は〜っ?どうなってんの?!一説には日本国内では新AACSに対応できていないからだという噂もある。そんなAACSなんていたちごっこで、どれだけ新しくしても破るやつは破るのだ。そんなことより、早くタイトルを発売していかないと普及しないぞ。
 
 次はハード。国内ではようやくBD-Pと呼べるBD-HP1が発売された。事前情報では、二層にも対応するピックアップを開発したかのような噂もあったが、結局一層録画に対応したために二層の再生ができなくなったのはどうかと思う。しか、もHD-DVD-P程ではないが、専用機にもかかわらずその操作性は芳しくない。読み込みは遅いし、動作反応も良くない。出力解像度変更などはリモコン上にはなく、いちいちメニューに戻らねばできない。唯一、画質はさすが専用機といったところ。しかし、そこでPS3を観てみると、遜色ない画質にゲーム機感覚の素早い操作性、DVDオーディオ以外何でもかかっちゃう懐の深さ、どこまで続くのかバージョンアップ、、、これがメーカー逆鞘赤字の低価格で売られているのだから、今更ながらに凄いと言わざるを得ない。そうしているうちに映像のパイオニアがBD専用機を出してきた。ところが、これもBD-ROM以外は受け付けないというのだから驚きである。操作性などはこれまでのものとは比較にならない、と言うより、オーディオ機器の当たり前の感覚になっているようだが、自社製プラズマディスプレイのことしか考えていないようである。
 
 一方、海外ではHD-DVDが圧倒的と言われているが、国内ではじり貧状態だ。日本って、変なところにあまりにも固執しすぎて発展しないよな〜。しつこく何度でも言う。はよコピワンなんかやめちまえ!!

  5月4日   BS録画不調の季節
 小さな恋のメロディ、録画失敗。以前にもBsHiで珍しく再放送されたので、予約録画したら、一個は陸がストップ、もう一個は最後まで録画できたことはできたもののブロックノイズだらけ。丁度激しい雷雨が・・・。そうだ、今年ももう5月、梅雨の時期が近づいている。BSの録画は天気に左右されるという欠点があることが久しぶりに思い出される日だった。ジメジメするし、雨漏りは心配だし、嫌な季節である。

  5月2日   FE208ES-R その4 & SATRI IC SP V1.0
 今回は、FE208ES-Rの換装とアンプ改良と同時進行であった為、208ESUとの直接比較ではなく、相互の影響や相乗効果も加わっていて、総変化量のどれだけが208ES-Rの分で、どれだけがアンプの分なのか判定は困難である。ただ、208ES-R、随分こなれてきたことは確か。単なる耳の慣れかもしれないが、高域のちょっと引っかかる部分が時々しか気にならなくなってきた。むしろ、Cの容量を少々上げたくなっている。
 
 208ES-Rの特徴として、更に広くなった周波数特性、相対的低域の上昇、シビアな指向性と音場定位、チョッと線が細くて寒色系の音、等々の諸兄のご意見が見られる。それははそうとして、当方が感じるところは、音の重さを表現できるということ。また勝手な用語を持ち出してきて分かりづらくしてしまったのなら申し訳ない。実音には重さやスピード感などないと仰る御仁も沢山おられるが、当方は、軽い音と重い音ってあると実感している。例えば、同じ雷鳴でも、遙か遠くの方がゴロゴロと腹に響いたりするが、比較的遠くで鳴った場合はバシャーンと腹には響かないし、また、至近距離だとバーンとぶっ叩かれたような感じ。違う例えなら、シンバルとカウベルと金床の質の違いがよくわかる・・・というように、つまり、体感できる音と言えばいいのか、そんな表現が得意のように感じるのだ。実は、208ES-Rと今回の改良SATRIアンプの音が同じ傾向にあって、加算されて益々そのように聞こえているのだと勝手に解釈している。当方には歓迎される音だ。

  5月1日   HD-DVD付きDVD
 苦肉の策というか、意味あんのか?DVD売り場の通りすがりにHD-DVD付きDVDというものを発見。価格は3990円。つい衝動買い。タイトルはあえて云わない。何故なら、あくまで個人的意見であるが、内容はこけおどしの連発で、極めて深い、でなくて「不快」だったからである。それはおいといて、この売り方だ。何となく得した気分になれる気もしたが、帰って来てよく考えなくてもHD-DVDの欲しい方にはDVDは不要。DVDを目当てに買った人にHD-DVDのハードを購入する切っ掛けにしようという目的なのだろうが、じゃ、HD-DVDをもっと安く売ってみたら?と言いたい。次世代パッケージメディア、平均あと1000円安くなって欲しいし、記録の方も安くなってきてはいるが、まだまだHDDよりもお高い。しかも50GBD-Rなんか品物さえ売ってさおらず、お話しにならない。これでは一度D-VHSに戻っておいて、しばらく様子を伺う人が多発するだろう。

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