イコライザーユニットの内部には、定電圧回路らしき物の後に、これまた40,000μFものOS-conの林が移植されていた。
永井氏曰く、
「これは全く新しい電流伝送電源回路で、SATRI cercuit V.7.2としましょうか。貯水池に水道の蛇口を付けたようなものです。」
とのこと。全く訳が分からん当方であった。
音は、バクーン視聴室で聴いていた限りでは、何やらただ者ではないリアリティは感じられたが、悪く言えばごく普通の音と言えなくもなかった。しかし、「あーく」に持ち込んで接続すると、驚嘆! 以前にも増して物凄い切れ味で、正にカミソリ。これを聴いてしまうと、以前は粒子がまだ荒かったと感じる。音像は前にも出てくるようになり、結果、音場の厚みも増した。音像の輪郭線がなく、そこから回りに拡がって行く響きさえも聴き取れるようだ。低域は空手の突きみたく、やたら立ち下がりも早いので、ちょっと量感が不足気味にも感じられる。この辺はOS-conのバーンインを待ってみよう。
当方、また変なことに気が付いた。このフォノアンプとPRE-5410の主基板は共通していて、回路も共通部分が多い。ケースまで同サイズだ。ということは、この新型電源をほぼそのままPRE-5410にも移植できるのではないか。永井氏に恐る々々尋ねてみると、間違ってはいなかった。もう、変な虫は騒ぎ始めている当方である。PRE-5410を持っている方、みんなでバージョンアップ作戦を敢行しませんか?
最後に、永井氏の一言。
「こんな馬鹿げたものを作ることなんて、まぁ、竹男さんに言われでもしないとありませんからね。でも、こうやって発展していくということもありですね。有り難いことです。」
当方、
「はぁ・・・(*^_^*)。」
---------- 終わり ----------
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