なかなか本格的に時間をかけて聞く暇がなかったが、徐々に変わってきていることは確か。切れ込みはそのままに、硬さがほぐれてきて音場も広がってきた。もうこのままでもいいじゃないかと思うくらいだが、電源強化の準備も整って、これはやめられない。
バクーン・プロダクツには、SATRI AMP-5512(左写真:バクーン・オフィサルサイトから拝借)といういわゆるパワーアンプがある。2オームまでの低インピーダンスのスピーカーを駆動できるよう、出力インピーダンスを出来る限り小さくするために、OS-conを整流回路の平滑コンデンサとしても大量に使い、すべての電解コンデンサをOS-conにしたもの。その電源を持ってきて低電圧で出力し、フォノアンプ側のディスクリートの定電圧電源で供給するという方法をとる計画である。
AMP-5512の保証出力は、僅かに(?)20w+20w(8Ω)、60W+60W(2Ω)なのだが、そのトランス容量は600VAもあり、SATRI回路も相まって、普通の100W+100Wクラスのパワーアンプを凌ぐSP駆動力を有する。対するフォノアンプの消費電力は11Wなので、この電源を利用すれば2%以下の使用率であり、当方の窪田式AE86型改変フォノイコと同等の余裕ということになる。しかも、将来 SATRI回路Ver.7にバージョンアップする場合の放熱器も備えている。そう、この電源、フォノイコにもかかわらず、パワーアンプ並みの発熱があり、こんなバカでかいヒートシンクが必要なのだ!
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