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ALBUM

バクーンの永井氏に、既存のEQA-5620の改造進化版の製作を提案、と言うより無理矢理制作を強要してしまった。
'04/02/12
'04/02/12

なかなか本格的に時間をかけて聞く暇がなかったが、徐々に変わってきていることは確か。切れ込みはそのままに、硬さがほぐれてきて音場も広がってきた。もうこのままでもいいじゃないかと思うくらいだが、電源強化の準備も整って、これはやめられない。
 
 バクーン・プロダクツには、SATRI AMP-5512(左写真:バクーン・オフィサルサイトから拝借)といういわゆるパワーアンプがある。2オームまでの低インピーダンスのスピーカーを駆動できるよう、出力インピーダンスを出来る限り小さくするために、OS-conを整流回路の平滑コンデンサとしても大量に使い、すべての電解コンデンサをOS-conにしたもの。その電源を持ってきて低電圧で出力し、フォノアンプ側のディスクリートの定電圧電源で供給するという方法をとる計画である。
 
 AMP-5512の保証出力は、僅かに(?)20w+20w(8Ω)、60W+60W(2Ω)なのだが、そのトランス容量は600VAもあり、SATRI回路も相まって、普通の100W+100Wクラスのパワーアンプを凌ぐSP駆動力を有する。対するフォノアンプの消費電力は11Wなので、この電源を利用すれば2%以下の使用率であり、当方の窪田式AE86型改変フォノイコと同等の余裕ということになる。しかも、将来 SATRI回路Ver.7にバージョンアップする場合の放熱器も備えている。そう、この電源、フォノイコにもかかわらず、パワーアンプ並みの発熱があり、こんなバカでかいヒートシンクが必要なのだ!

電源ユニット完成
電源ユニット完成

今、バクーン試聴・開発室から帰ってきた。別筐体の電源部分が出来上がった。600VAのトランス一基と、平滑コンデンサーとして40個ものOS-conが林立するものだった。フロントパネルの右側のロータリースイッチが主電源、中央と左のものはダミー。現在はヒートシンクもお飾りに過ぎないが、将来SATRI Ver.7という更なる凄物電源を搭載する際には生きてくる。
 
 それにプラスアルファのおまけも付けられていた。背面にあるトグルスイッチは、バッテリーを接続できる切り替えスイッチなのだ。専用リチウムバッテリーがあるという。これで、連続24時間程は駆動できるらしい。これまた興味深い。

EQユニット
EQユニット

あとはアンプ内に定電圧電源基板を組み込んで、キャノン端子で接続すればOKだ。紫色のケース入りトランスが無くなる。来週末完成予定。大変楽しみである。
(’04/02/21記)

EQユニット完成
EQユニット完成

写真上と比較すると、違いは紫色の長方体のトランスと整流回路がなくなり、新たに定電圧回路基板(これもオールOS-con)が付いたことだ。電源コードは直出しで電源ユニットから直出しのコードとキャノンコネクターで接続するので、ユニット間をキャノンコードで接続する方法より接点が一ヶ所減る。

電源ユニット
電源ユニット

音は今までに聞いたことのないもの。オリジナルの5620とは次元が全く違う。ボンネットは付けた方が圧倒的に音が良い。SACDはどことなくADに通じるところがあって、CDよりむしろADに近いと感じていたが、これを聴くとCDも突き詰めて行けば非常に似てくるのではないかと感じる。ADがCDに、いやSACDに近づいた!?こうなると最高のCDやSACDを聴いてみたくなる。dcsを借りられないものか・・・。
(’04/03/03)
 
’04/04/22追加
AMP 5511mk2 の経験から、エージングはまだまだ進行中と思われるが、音の傾向としては CHORDに似ており、さらにキレと力強さを増した感じか。つまり、一般に言われるアナログ臭さとは無縁。

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Last updated: 2022/12/25

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