SATRI Phono Amp.EQA-5620。でも、通常の5620ではないことは、タイトルからもお察しの通り。
5620は MM/MCフォノイコライザーアンプだが、これは、右の電源スイッチと黒いミューティングスイッチだけが機能しており、真ん中のゲイン切り替えと左の MM/MC切り替えツマミはダミーで、MC専用に特化している。
MM型カートリッジよりも音質的に有利と言われているMC型カートリッジの出力電圧は、極めて小さい為に、電圧増幅のためのヘッドアンプが必要となり、S/Nを高くする事が難しい一因となっている。しかし、出力電流はMMカートリッジよりも大きいのである。
SATRI-ICは電流入力なので、そのままMCカートリッジとインターフェイスすることが出来る、アナログファンにとっては誠に好都合のアイテムである。MCカートリッジをSATRI-ICと組み合わせて電流モードで使うことにより、パワーアンプとそのまま接続できるくらいの信号電圧を、非常に低雑音で取り出すことが出来るわけだ。
更に SATRI回路のプリアンプやパワーアンプを使用すれば、SP出力直前まで完全電流伝送が可能となる。
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