漂流日誌 2025年

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DIARY

目の前のことを噛みしめながら過ごしたいと
考えるようになりました。
このHPもあと何年続けられるか分かりませんが、
日々、感じたことを書き留めていこうと思います。
Sunday, 22 June,2025
SATRI Amp. と オーディオ道場

「あーく」のホームページでの初出は2003年3月16日に遡る。お二方においては、当方のことなど考えるにも及ばない存在かもしれないが、当方のVAライフにとっては少なからぬ影響を受けた方々である。絵画家の片山氏は、お父様の剣道場を受け継ぎ、集まってくる古いオーディオを修理しつつ音楽を求め続けてきた方である。その構成要素に永井氏のSATRI Amp.は欠かせない。2016年、例の熊本地震。ここ西原村は影響を最も大きく受けた地域で、建物も含め崩壊状態に陥った。その噂は聞いていたし、救いの手を差し伸べるのが普通の感受性ではあるが、当時、当方も同じ状況で、自分のことで手一杯であった。片山さんもご自身で復旧作業をなさって、その途中で脳卒中を患われてしまった。こうして、片付けは終わったものの、2017年、「オーディオ道場」としての公開は終了となった。
 
この週末、あれから10年が経過し、たまたまSATRI Amp.のある意味頂点の製品が出来たとのこと。しかも最終段の素子を3種類から選ぶことができる物で、その試聴会が行われたので、大変久しぶりに出向いていったのである。機器の感想の前に、いや、みんな年を取った!
 
そういえば、バンナさん、、、どっかのブログでこのアンプを持ち込んでおられた様子をお見受けしたような、、、お元気でしょうか?
 
Sunday, 15 June,2025
ストラディバリにもいろいろある

ストラディバリってこんな音だったっけ?と書いたことの続きである。前澤友作氏が2018年に購入した「HAMMA(ハンマ)」という呼び名の1717年製ストラディバリ、2023年8月にHIMARIさんに貸与された。かつて、アーバンベルク弦楽四重奏団のギュンターピヒラー氏がこれを演奏して、その音質を「天使を思わせる」と評したそうだ。
 
恥ずかしながら、当方はマキシムヴェンゲーロフの録音すらも聞いたこともないわけで、以下は個人的感想に過ぎない。引っ張り出してきたのはこのLP。1977年、ピエール・アモイヤルが1708年製ストラディバリ ダヴィドフで奏でたパガニーニ奇想曲24番を聞いてみて、HIMARIさんの音と音質が似ている部分があると感じた。HIMARIさんの方が更に透明度が高く、つややかである。この違いが、楽器の違いなのか、演奏者の演奏スタイルの違いなのか、はたまた両者の違いなのかは分からないが、HIMARIさんとの相性が凄く良い事は間違いない。ノートPCにはQobus入れたのだが、「あーく」にはハイレゾファイルをまともに再生できる環境がない。この際は、LPでHIMARIさんの演奏を聴いてみたくなるのは性というものかな。
 
<追記>国内盤とエラート盤、かなりの音質差がある。
Saturday, 14 June,2025
HIMARI × 吉田恭子 DUOコンサート熊本公演

良いものを聞かせていただいた、というのが感想。お母様のことはおいとかせていただいて、河野紘子さんのドビュッシー「海」も美しい名演だったが、やはりHIMARIさんである。バイオリン弾きの家内には申し訳ないが、当方は今日までこのようなバイオリンの音を聞いたことが無い。ダイナミックレンジもさることながら、正確で一音一音ききとれててしまうその分解能と不純物のないルビーのような艶。オーディオマニア流涎の演奏だ。これが本当のストラディバリの音なのかな?!しかも、この完成度。14才でこの状況とすると、数年後にどうなっているのか、むしろ心配になってしまう。
 
会場はスタンディングオベーション、アンコールは3曲も演奏された。終了前のご挨拶で聞けたHIMARIさんの肉声は、予想外にごく普通の少女だったので、ちょっと安心した!今日が土曜日で良かった。明日は日曜なので、一日この気持ちに浸っていられるのだ(笑) そして、今後健康を維持して、数年後にもう一度生で聞けたらなぁと思った。
Monday, 9 June,2025
究極のヘッドアンプ、Fidelix SATELLITE

先日の失敗はこれ。決してアイテムの導入が失敗なのではなくて、当方の取り付け失敗というダサい話だ。言い訳としては、FETから出ているリード線のリードチップの強度が高く、要領の悪い当方は、MC-F1000の端子にチップを挿す際の力加減がよろしくなく断線させてしまったというわけだ。仕方なくMC-F1000ごとメーカー送りで、中川氏に修理と組み付けまでやっていただいて帰ってきた。
 
いても立ってもいられず、設置もそこそこにとりあえず繋ぐ。MC-F1000 + MITCHAKU-shell + SATELLITE + 0-SideForce + LEGGIERO。音出し一発、、、究極である。製品化の順番からそんなはずはないが、MC-F1000は最初からこのシステムで開発されたのではないかと思うくらいのジャストフィット!LEGGIEROの超高インピーダンス受けも独特のクリアな音質だったが、どこか硬さも感じられていた事も確か。が、これは、それが全くない自然な音なのに、全帯域に渡って切れ込みと余韻はもうワンランク上がって抜群。とにかく気持ちの良い音だ。LP試聴の後に、コンサートが終了したときの「聞いて良かった!」という充実感と同様ものを感じる、と言ったら伝わるだろうか。
 
注意点としては、充電が終わったら、電源ケーブルは外しておかないとハム音が出ることがある。
Tuesday, 3 June,2025
14才

2011年10月2日の日誌に初出で、トップページにも載せているトイプードルのルーカス、満14才を迎えて元気である。
Sunday, 1 June,2025
SATELLITE 不発?

久しぶりにハード新規購入。アナログの増幅の最終手段とも思われる、初段FETシェル装着ヘッドアンプである、Fidelix のSATELLITE(向かって右上のブラックボックスがその電源ユニット)を入手した。かつてのYAMAHA HA-2の経験上、そもそもちゃんと装着することが難しく、純正のヘッドシェルだと強度がイマイチ、別売のFETを市販のヘッドシェルに取り付けると、重たくなってアームを選ぶし、取り付けスペースの問題でカートリッジが限定されること等、極めて使いにくく、その割には音質改善を感じることが大きくない物であった。しかし、今になってみると、当時はこのシステムを生かし切れない環境だったと言える。その他の方法の方が音質改善効果が大きかった。
 
で今は、このシステムを生かせるシェルやアーム、そしてフォノイコライザーアンプをFiodfelix社のアイテムでそろえることができ、何よりこのシステムの発想を唱えたご本人の設計と製作であり、バッテリー駆動など、HA-2より更に発想通りに製品化されているようである。
 
それ相当の期待を持って本日を迎えたので、とても楽しみに開墾したのであるが、のっけから失敗、、、その後はまた次回。
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Last updated: 2025/8/12