漂流日誌 2023

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DIARY

本年、当方は一般には定年退職の年齢になる。
今後の当方の言動、どうか大目に見ていただきたい。
Saturday, 8 April,2023
FE208SS-HP その6:戻っちゃいました〜!
 はい、やはり当方はヘボでタコ耳なんでしょうね〜。当方にはユニット調教力がないので、やさしいユニットだと寝ぼけた音になっちゃいます。えげつないユニットでやっと普通の音になります。おまけにエンクロージャを更新できないド素人ですし・・・。HPコーンにはごめんなさい。
Wednesday, 5 April,2023
FE208SS-HP その5
 また、エクスペリエンス・スピーカー・ファクトリーさんのHPに以下のようなコメントがあった。
 
長岡式スピーカーとの組み合わせ
 
長岡式スピーカーではD-58ES、D-58、D-57、D-55 などこれまでのFE208シリーズ、FE206シリーズ向けのエンクロージャーとの組み合わせが可能だろう。・・・これまでのユニットで「良い」とされていたチューニングが必ずしも良い方向に作用するとは限らない。
 
 また、6N-FE208SSやFE208-Solなどの従来のモデルとA/B比較した場合、その音圧差(FE208SS-HPの方が低い)からネガティブな印象を持つことがあるかもしれない。人は大きい方の音を「良い音」と錯覚してしまう傾向がある。比較する場合は音量の調整は必須だ。また、刺激の強い音の後にこのユニットを聴いてしまうと、寝ぼけた音に聴こえてしまう可能性がある。そのような試聴方法ですぐに評価を下してしまわないようにしてほしい。比較結果のレビューなどを読む時も要注意だ。これまでの延長線上にある「良さ」ではないことは意識しておく必要がある
 
 突き抜けるような鋭い中高音を求める場合は以前のモデルにアドバンテージがあると言える。しかし、適切に調整されたエンクロージャーにセットし、音の余韻や空間表現にまで耳を澄ますと、その音源でそれまで感じられなかったような音が聴こえてくるはず。お気に入りの音源の新たな魅力を発見することができる「新機軸」のスピーカーユニットをぜひお試しいただきたい。
 
・・・とのことである。
Saturday, 1 April,2023
FE208SS-HP その4:生方三郎氏のコメント
 以下、生形三郎氏のコWeb.上のメントから抜粋
 
2023.3.30
 そもそもSS-HPシリーズは、これまでフォステクスから発売されてきた限定ユニットのサウンドの流れから変革を伴っていることが特徴でもある。これまでの限定ユニットは、バックロードホーン形式のエンクロージャーに取り付け、鮮烈かつハイスピードなサウンド質感の実現に振り切ったものであった
 
 そこから変革を掲げ、「音楽再生の心地よさ」を狙って開発されているのが、この「SS-HP」というシリーズの流れだ。とりわけ、切れの良さやスピード感を大切にしつつも、耳触りの良い音の質感やサウンドバランスにもフォーカスされているのである。これまでに筆者も16cm、10cmと、実際にユニットを使った作例を作りそのサウンドを堪能してきた(10cmは自宅でも愛聴している)。そして、今回の20cmの音も同社の試聴室で確認したのが、当然のこと、これまでの2モデルの魅力が継承されたサウンドがそこにあった。
 筆者は、このシリーズのユニットは、明瞭な輪郭表現と底力のある低域再現、そして、振動板独特の淡い甘みを伴った音色感が、何よりもの個性及び魅力であると体感している。それがやはり20cmのFE208SS-HPでもしっかりと引き継がれているのである。独特の音色感のあたりは振動板の素材配合が醸し出している部分であろうし、低域表現の部分も、今回の20cm径でもこれまでと同傾向の音質を達成するべく、まさに先述の剛性強化やボイスコイル径拡大などを経てこそ実現されたのではと推察した。
 
 試聴には、同社が用意したバックロードホーン・エンクロージャーを用いたが、このユニット専用設計の箱ではなかったものの、上記のサウンドの魅力は存分に感じ取ることができた。20cm径ユニットとなると、箱は巨大なバックロードホーンスピーカーとなってしまうが、やはり十分なロード長を持った箱を用意してユニットが持つ低域再現力を最大限味わいたいところだ。加えて、20cm径フルレンジとなると、高域再生を補うスーパートゥイーターの併用が常套手段と言える。今回のFE208SS-HPも、筆者としては単体で使用しても自然なまとまり感が心地よかったが、よりハイファイかつ明瞭な再生音を求める場合は、やはりスーパートゥイーターのアドオンが望ましいだろう。
 
 今回の試聴で実に興味深かったのが、先月記事で紹介した、フォステクス初となるフォールデッド・ダイヤフラム型、つまりハイルドライバー型のトゥイーターユニット「T360FD」との組み合わせだ。意外な組み合わせともいえるが、高能率な両ユニット同士の快活さが遺憾なく発揮された魅力的な組み合わせであった。音色感こそT360FDのキャラクターが前に立つ印象だが、鮮烈なレスポンスが楽しめるそのサウンドは、自作ならではの醍醐味に溢れたもので、まさに最新フォステクスユニットのサウンドが堪能できる組み合わせだと感じた。 FE208SS-HPは、自作スピーカーファンはもちろんのこと、自作は未体験という方にこそ聴いて欲しいサウンドなのだ。
 
2023.2.28
T360FDを3つのシステムで試聴。
 
 一聴して、設計者の明確な方向性を感じるサウンドだ。変則的ながら、まずは、この度フォステクスから数量限定で発売となる20cmフルレンジスピーカーユニット「FE-208SS-HP」(8Ω/94.5dB)との組み合わせで試聴した。シンプルにコンデンサー1発を繋いで6dB/octのハイパスフィルターを通して組み合わせてみると、フルレンジの持つ音色を残しながらも、この「T360FD」が持つ、エネルギッシュかつ緻密な音像表現が音楽再生を支配した。声や楽器の音の像が明瞭な姿で聴き手へと迫る音で、爽快感溢れるサウンドだ。音楽に活気が満ち満ちており、爽快である。音楽ジャンルを選ばずに聴かせる点も流石で、明瞭かつ透明感のある音色バランスは、まさにユニット仕様にある周波数特性表のままのフラットでニュートラルな表現だ。
 
 同社のウーファーユニット「FW168HS」(8Ω/86dB)と組み合わせた試作箱での試聴。こちらは、試作のネットワークということで、2次(トゥイーター側ハイパス・フィルター)および3次(ウーファー側ローパスフィルター)のフィルターによるネットワークに、さらにトゥイーター用に可変アッテネーターを用いた内容となっている。
 
 さらに、同社が発売している小型のチャンネルデバイダーを使用した2wayマルチアンプによるシステムも試聴。使用ユニットにはフルレンジユニット「FF165WK」が用いられるとともに、エンクロージャーも同社の「BK165WB2」が使われた構成で、マルチアンプシステムといえども、全て同社が提供する製品で組み上げることができる。クロス周波数は2kHz〜2.5kHz程度、トゥイーター側のレベルは-6dB程度で試聴したが、やはり、癖を感じさせない音の鳴り方で、明解かつ爽快な、パンチのあるサウンドが実現されている。マルチアンプの効用もあってか、充実したベースの出方や充実感があり、それぞれの楽器の音が緻密かつ瑞々しい音で描かれるさまが快い。
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 HPコーンからFostexの音に変化があるのは確からしい。今のところ、FE208SS-HPの音質について、これ以上の書評はない。さあ、皆様はどうお感じになられたであろうか・・・。
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Last updated: 2024/5/3