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DIARY

Sunday, 29 July,2001
アナログファン必聴か

 以前、くずてつさんとM85さんの間で話題になったらしい、ライナー指揮、CSO演奏のシェラザード。これはそのチェスキーレコードの180g重量版(RC4)である。このレコード「どっかでみたことあるよなー」と思っていたら、「あーく」建造前に買い込んでいたものの中からひょっこり出てきた。自分の買った物も覚えられないなんて、、、
 
 リビングステレオ盤とは音も違うのだろうが、聞いてびっくり。フィリップスのコンドラシン盤が気に入っていたのだけれど、こっちに乗り移ってしまった。古い録音なのだが、最近ありがちの解像度は高いがベターッとした感じの録音ではなく、質感と空気感が伝わってくる。解像度は調整次第でどこまででも見えてくる感じ。
 
Wednesday, 25 July,2001
ZYX試聴

【特 徴】
 ベースはポリカーボネイト。コイル線材はφ0.03mmのヴィンテージ銅と呼ばれる、発掘されたばかりの銅を線に加工しエナメルコーティングしたもの。コイルの巻き方に最大の特徴がある。これについては次の写真説明する。カンチレバーはソリッドボロン、0.07mm角マイクロリッジ針。
 ところで、今回のZYXは試作品で一点物、ベースもボディもこれから決定の予定。よって、「参考までにしておいてください。できれば次回のクライオ処理済みの試作品を紹介してください。」とのことであったが、、、。
 
【使用機器】
プレイヤーシステム
  自作キャビネット
  ターンテーブル  テクニクス SP-10mkU
  トーンアーム   テクニクス EPA-100mkU
ヘッドアンプ
  デンオン    HA-1000
  ダイナベクター PHA-100
プリアンプ
  パイオニア AC-AX10(デジタルイコライザー)  
メインスピーカー 長岡式 D-55  ローディ HMA-9500mkU
スーパーウーハー 長岡式 SW-7  ローディ HMA-9500
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【比較したカートリッジ】
ビクター   MC-L1000(状態良好)
オルトフォン MCジュビリー
オルトフォン MCローマン
ライラ    HELIKON
(シェルは全てビクターPH-L1000を使用)
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一言で言えばストレートな音。
【音場の表現】
ライラが最も広いが、音像も少し大きめで前に出てくる。ZYXとローマンは、MC-L1000と同等だが、音像はMC-L1000が最も小さい。ジュビリーは最も狭く、音像の大きさは中間。
【分解能】
甲乙つけがたい。ライラは、どうだ分解してるだろう、と言わんばかり。ZYXとローマンは僅かにMC-L1000をしのいでいるようにも聞こえる? ジュビリーもMC-L1000を超えているのかもしれないが、それを意識させない。トラッカビリティは問題なし。
【音 質】
MC-L1000はちょっとガラス質で、非常に締まって力感に溢れている。ジュビリーは品の良い艶やかさがあるが、低域の力感がやや劣る。ライラは野放図、ちょっとだけ押しつけがましい。ZYXとローマンはライラとMC-L1000の中間、ZYXの方がやや締まって力がありストレート、ローマンの方が艶っぽさというかウエットな感じがある(オルトフォンの系譜?)。
【総 括】
ZYXはすべての項目で2番手。最も当方の好みに近いものであった。ZYXは外装ボディがない状態で今回の結果になったわけで、もしも強固なボディをまとえば、いかなる音を聞かせてくれるのかと期待は高まる。
 
Monday, 16 July,2001
ダイナベクター PHA-100

 HPを立ち上げてから様々な方々と出会いがあり、ネットがなければ望むべくもないことが経験できてしまう。
 その一つであるZYXに続き、ダイナベクターのヘッドアンプ PHA-100を借りることができた。確か、Audio Basic で、炭山さんが、C-AX10にこれを繋いでアナログのレポートをされていたはずだ。当方もC-AX10愛用者であるので、HA-1000やPRA-2000ZRと比較してみよう。
 写真は、上がPHA-100、下がDENON HA-1000。幅は同じ、厚みは2/3、奥行きは約半分、本体重量900gといった、小型のヘッドアンプである。電源は別で800g。
 重くはないが、硬くて美しい。脚は、小さな円形のゴム板が4個貼り付けてあるのみ。側面の角4本は面取りが全くなく、とんがっていて角を持つと痛い。うっかりこすったりすれば手が切れそうなので、取り扱いには注意が必要。本体後面にはインピーダンス切り替えスイッチが一個と入RCA出力が1組。借り物なので中身を開けて見ていない。
 取り説によると、一般的電圧増幅アンプではなく電流を電圧変換増幅するので、カートリッジの磁気回路における磁気歪みを逃れることが出来るという。当方、電気の専門家ではないので、これがどういうことを意味するのかちゃんと説明出来ないが、いかなるカートリッジを繋ごうとも、中高インピーダンス側より低インピーダンス側の方が出力が小さくなるという、ちょっとした不思議があるらしい。
 ご承知の通り、SP-10mkVが故障のため、SP-10mkU+EPA-100mkUのサブプレイヤーとC-AX10の間で使用した。
 S/Nは全く問題なし。細かい音もよく出るし、クリアーで澄みきっているが、軽量級のためか、たたきつけるような表現とは違う。対するHA-1000は比較すれば少々平面的で荒いが、低域の力感は充分といったところ。好みとしてはHA-1000かな。
 
Sunday, 15 July,2001
DFリング108

 とんぼさんからDFリングが届いた。ありがとうございます!
 早々に取り付けて、とんぼさんに報告したいところだが、現在D-55(FE208S)調整中で、それどころではない状況。
Saturday, 14 July,2001
サブLPプレーヤ更新

 SP-10mkVが壊れて、やり場のない日々が続いている。やむなくサブプレイヤーを使用することになるのだけれど、何とも腰のない音がする。やるかたなし。
 ヤフオク見てみた。とびついた。SP-10mkVが修理から戻ってくるまで待てなかった。ストロボの色を見て分かった人は偉い。中古のSP-10mkUだ。代わりに元祖VRDS-25を放出した。やっぱりアナログの方に触手が動いてしまう。
 流石である。SP-20とは雲泥の差。なんといっても、せっかちな当方にとってはその巨大な起動トルクは魅力である。そしてこれの良いところは、どんな(?)レコードでもそれなりに鳴らしてしまうというところ。音楽性という言葉があるなら、それかもだ。逆に、これではっきりしたのがSP-10mkVは別格だということ。しばらくはこれで行くしかない。
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Last updated: 2024/7/4