漂流日誌 '11年分

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Diary


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  7月31日   これは何をやってるのか

 6N-FE208SSが一本運良く未使用品で手に入った。再度、対FE208SSのFE208ESの音質についての印象をまとめると、より音に芯があり、中高域はより艶やかで、低域はバーンじゃなくて全く振られるところがなくガツンとくる。音に芯がある分、相対的に細かい反応とぶちまける感じはやや減退する。そして、やはり4000Hzあたりのきつい部分が気になる時がある。当方は208SSの方が好きである。低域の質はB-2301Lになって、K2の頃より好みの低域になっている。FE208SSと208ES Ver.2の比較だと、使い分けたくなるがそんなの無理。
 
 で、気がついたのがツイータ。T500Amk2はES-Rには合うのは当然(?)として、ESとはちょっと傾向が違うのだ。線が細いと言うか冷たいと言うか。JA0506の親玉みたいなJA4272もやってみたが、コンディションが良くないためか、音色は合うけれど、どこかピーキーなところがあってつながりが難しい。ところで、前々から何となくタイミングがはずれて使ったことがなく、しかもとても気になっていたのがT500Aだ。そうしるうちに、実はES-R、お名前だけは聞き及んでいるある方のラブコールがあって、目出度くお嫁に行った。それとほとんど同時にT500Aの非常に程度のよいワンオーナー中古品が見つかって、これは買いなさいという天のお告げとばかりに、その支度金で購入した。
 
 音は、これまた以外と違うのだ。JA0506Uは最も能率が高く明るく散乱し、レンジも広が浸透力もあるが、実音とは違ってちょっとシャカシャカする。JA4272は0506と同じようなリング状ダイアフラムだが、今は亡き(?)ベリリウム製。能率は高いが意外なことにピーキーで使い方が難しくFEには合わない。T500Amk2は分解は最高だが、線が細くやや冷たい。T500Aはニュートラルで、当方には最も違和感は少ない。

  7月27日   我慢できない

 AMCRON K2、メーカーに送るという連絡を最後に、梨の礫。どうなっているのか、さっぱりわからん。せっかちの当方、しびれを切らして購入。B-2302VではなくB-2301Lだ。確か長岡先生も2302Vの前にしばらく使っておられたと記憶する。外観はやばそうに見えるが、フロント面は結構きれい。その分格安で機能はメーターを含め(こんなもの要らんけれど)まともに動作していてどこも壊れていない。欠点はやっぱりSP端子。どうもうちにやってくるアンプ達のSP端子はダメである。で、恐っそろしい荒行。端子のプラスチック台座の線を入れる切れ込みが小さすぎるので、円周状の凸をニッパで5mm程削り取った・・・というかほとんど破壊に近い。格安だからこんなことぐらい怖くもない?!ダメになったら高級SP端子に取り替えるまでだ。でもこれで大きなYラグもしっかりと留めることができるようになって、これでいい。レベル合わせはデジタルチャンデバがあるから全然苦労しない。
 
 さて音だが、一言Hi-Fiな低音だ。相当なお年のはずであるにもかかわらず、さすがに高級アンプだと思わせるものがある。AMCRON K2は底知れぬ余裕を感じさせるところはあるが、2301Lを聞いてしまうと何だかザラザラしていたように思う。HMA-9500mk2でSWを鳴らすと、硬く締まってゴッツイのはいいが、通り一辺倒な低音で全然前に出てこない。2301Lは、歪感が少なく質感を良く出して、風のような低音も、バキッと叩き付けるような音も、地響きのような低音も、ソフト次第である。これはいい買い物をした。で、長岡先生、2302Vを導入されたとき、2301Lより更に力強いといった評価をされていたので、一度は聞いてみたくなる当方であった・・・馬鹿は死ななきゃ治らない。

  7月16日   結構違う
 FE208ES Ver.1に換装すると懐かしい音が出てきた。ぶっ叩くような低音と張りのある中高音、全体に音の密度が高い。当方の好みからすると、低音はもう少しだけ軽くしたいし、場合によってはきつくも感じる中高音の調整が必要である。でもこんなに低音域が分厚かったかな?軽くバーンと出てくる208SSに慣れた耳にはそう聞こえる。やはり俊敏さや音の粒子の拡散といった点では208SSが一枚上だ。
 サブウーハのレベルも変更。壊れたAMCRON K2のゲインが33dBだったところに、29dBのHMA9500mk2をもってきたので、同じFE208SSであれば4dB上げればいいところ、FE208ES Ver.1の場合は1.5dBで十分だった。それだけ周波数特性上、相対的に低域のレベルが高いということか。
 
 次に、FER208ES Ver.2を試してみた。「エッ?!」と思った。予測を超えてずいぶんと印象が違うのである。以前はそこまでの違いは感じなかった。中高音域は208SS並の拡散がありながら品がいい。低音域は一聴して足りないかなと思いきや、Ver.1よりグッと引き締まるところは208SS並、かつ、より芯があって剔るように出てくる。ややコントラストが強い感じとも言えるがソフト次第であり、これはいい!従ってサブウーハのレベルはVer.1より高い2,5dBアップでバランスするが、それでも引き締まっている。
 
 以上、そんなこと今頃気がついたのか。今回は、始めからユニットがこなれていて、全部いっぺんに比較できたからわかることだと言い訳しておこう。
 
 ん?FE203En-SとFE208ES-Rはどうするのかな?

  7月13日   FE203En-S 優しいなあ
 ゴタゴタ解決のメドはない。でも何も視聴しないわけにはいかないので、余ってる(失礼)HMA-9500mk2をサブウーハにつないでみている。軽いコーン紙のウーハー(そんなのない)ならいいだろうなって感じの音・・・固く締まっているが全然前に出てこない・・・FE-208ESをウーハーに使ってみたくなる気持ちがわかる。
 
 それはお遊びとして、メインのネッシーの方であるが、換装したFE203En-S、208SSより能率が低い。逆に、FE-208SSはFEシリーズのなかでも最も能率が高い事がわかる。音質の傾向としては、FE-208S(SSではない)の歪を減らして大人っぽくしたような感じ(見たまんまじゃん!)で、208ES-Rとはまた違った傾向の優等生。相対的に203En-Sはより明るく音像がより前へ出て、208ES-Rはより暗めでやや後方に展開する感じに感じる。203En-Sの低音域の軽さは、ユニット自体の重さの違いの影響も大きいのではないか。
 
 「肥後もっこす」の当方としてはもうちょっとはじけて欲しい。これはやっぱ208ESに戻ってみるかな。

  7月9日   ショック その2
 遺憾!!サブウーハ担当のAMCRON K2が壊れた。ユニット換装したら最低域が弱くなったので調べていたら、K2さん、死んだように冷たくなってる。エアコンの風が直に当たるようにしているので、冷却されて冷たくなっていることを期待したが、残念ながら出力がない。先日の過大入力ごときで壊れるような代物じゃないのが売りの業務用パワーアンプだし、ヒューズも飛んでないので、原因は多分別か。いずれにしろ大変困ったことだ。今後の選択肢としては修理が一番だけど、どうしたものか悩んでいる。アンプって高いのである。サブウーハ用だからなんでもいいとはいかない。この際は長岡ファンの定番のB-2302V、、、なんていろんな意味で無理だ。

  7月8日   あまりのショックで

朝まで眠れなかった。これは「FE203En-Sに換装すべし」という天のお告げと勝手に理解して、深夜に換装作業していたわけだ。だいたいネッシーVフルサイズを使ってるところが少ないと思われるわけで、ネッシーVに FE203En-Sを取り付けている方はいらっしゃるのだろうか?
 
 外観上、形状に変化なく、コーン紙は白くなってきれい。ただ、見えないところでマグネットが二枚重ねではなく、シングルであることが気になる。
 音はむしろ太くなって、より低域が出る感じがするが、まだ鳴らし始めて一時間もたっていないので、、、。

  7月7日   やってしもうた(T-T)
 スピーカーユノットを吹っ飛ばした!それもFE-208SS・・・。ぼけたかな。カートリッジの実験中、プリのセレクタを変えたはずが変わってなかった。で、実験なので、ボリュウム位置を変えずにやったから、カートリッジを外そうとしたとたん「ブー」。しかし細工してたので、ネックがキチキチでスポッと外れないのだ。もたもたしてるうちに「ブー!ブブー!!ブブブ〜!!!」と発振して異臭を放ち、なんとネッシーが煙突になってしまったという、冗談ではすまない事になってしまった。意気消沈↓、馬鹿だ。
 
 七夕さんにお願いして今日は寝よう。

  7月5日   ユニバーサルヘッドシェル
「仕事しながらちょっとVA」してみた。ハイコンプライアンスのカートリッジだから軽めのシェルがいい、とは限らない。PC-1000U、手持ちのシェルを取っ替え引っ替えやってみたら、だんだん重くなって一世代前のTechniuca AT-LS18改が一番相性がよかった。高域の散乱はやや抑えられるが、元々やたらに散乱するので丁度いいし、低域も芯が出てきていいのだ。あくまで当方の好みでの話だけれど。おもしろいのは、最新のハイテク素材がダメだということ。セラミックもカーボンもチタンもいまいちだし、AT-LH18よりも超硬コーティングのないLS18のほうがいい。このLS18、ちょっと改変しているからかもだが、当方はユニバーサルアームで一番のネックは「ネック」だと思っていて、各シェルとアームの相性で、ここにはいろいろトライしているつもりである。アナログ好きの皆さんはどうやっていらっしゃるのだろうか?一度伺ってみたいものである。

  7月2日   逆噴射 第四弾

 当方の逆噴射一弾はHMA-9500mk2買い戻し、第二弾は9インチ管PJ導入,三弾はTA-N1買い戻し、続いて今回は今更MM型カートリッジだ。当方はMC一辺倒みたいに思われている方もいらっしゃるかもだが、方式にはこだわらないし、最近はHi-FiなMM型なんて売ってないので、結果的にMC型が多くなってしまっていただけだ。MM型カートリッジとしては、標準の音といってもいい technics EPC-100Cと、色付けはあるが爽快な pioneer PC-1000Uが気に入っていたが、PC-1000Uは購入する経済力を持った頃にはディスコンになってしまっていて、終ぞ手にすることがなかった。ここにシュアーが入ってないところが変人の所以。
 
 昨日の日誌でも書いたけれど、再起動しようとしているうちに、やたら昔が懐かしくなっていて、学生時代に1978年頃だったか、悪友S君が見せびらかしていたPC-1000Uのあの軽く切れ上がる独特の高域のカートリッジ、聞きたいなあ・・・と思っていたら、ご縁があってPS-1000Uという純正カーボンファイバーシェル付き未使用品を入手できたのだ。
 
 未使用新品とはいえども、35年近くも経ているわけで、初期性能を維持している保証はないのだが、キズどころか手垢の一つもなく大変気持ちがいい。ケースはもちろん、取説や測定チャートもそろっていて、特性も左右差のないものだった。
 
 PRA-2000ZRのイコライザで再生してみると、思いに違わぬ軽快爽快な高域と音場、軽いが切れのよい低域が出てきた。この際は最新のカーボンシェルに取り替えてみたい。

  7月1日   再起動準備
 具体的に事が前に進まないうちに今年の半分が終わってしまった。4月末には再起動宣言するも、5月には弱音を吐いたら、こんな当方にも励ましのお言葉をいただける方もいらして、とても感謝している。
 
 さて、現在、機器のスイッチはずっと入れっぱなしで待機電力節電もなんのその。エアコンだけは考えている。というか、体調悪いので、暑いのもダメだが冷やすとなおダメなのである。また、当方のVAはAV化していてシビアな試聴や視聴はまだできていない。録りためた放送を短時間鑑賞。気にいっているのが「J-POP 青春の'80」。気構えて視聴しなくてもいいし、1970年代中頃から1980年代末頃までが最も活発な青春活動をしていた頃なので、出てくる楽曲という楽曲すべてに何らかの思いがあって心を動かされる。ミュージシャンもそれ相当に年をとっていて、歌にもうまみや深みが増していていい。何よりも、これが元気が出るのだ!今の当方には音楽というものの大きな効用の一つが実感される。

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