今日、床から台上に這い上がったG90の勇姿。従って野に下った1292の姿もあるということだ。
昨日、はるばる1350kmもの彼方から車でお越しくださったU氏、朝も早うから設置・調整においで頂いて、二人で1292を降ろし、G90をまな板にのせた。さすがにレンズをハズして軽量化したことは言うまでもない。とりあえずスクリーンに投影、ランタイム354時間を確認、ボンネットを開けると少々の薄い汚れはあるものの、サッと一拭きでアルミ部分は光っている。CRT焼けも全くない。外観にもキズはナシ。
荒調整をしていただいている際、左右に陽炎のようにゆらゆら、じりじりと揺れる現象が発生。一旦、基板を全部差し直して再度On。OKだ!天つりされて数年、地べたに降りてまだ3週間、上下ひっくり返ったわけでそんなことが原因か。一番使う周波数を入れて、全体のマグネフォーカスを合わせていくに従い、その実力の片鱗が現れる。見たこともない輪郭鮮明な小さなドットが出てくる。赤はより赤く、青はより青い!
こうしてみると個人的にはデザインは1292の方が好みである。また、G90は1292の後継機ではないことがはっきりとわかった。全く趣を異にする映像が出てくる。感覚的にはHD100より明るくダイナミック。その圧倒的なパワーは当方の想像を遙かに超えていた。
ただ、良いことばかりではない。人が作った機械だから、弱点というか欠点もかならずある。それは・・・意外なところにあった。1292は後ろから吸い込んで上(床置きの場合)に排気するが、G90が前から吸い込んで後ろへ排気する。床置きで使用すると、この乾燥した生暖かい風が、膝から体前面、そして顔にもろに当たる。映画一本見るくらいの時間が経過すると、のどが痛くなっているのだ。健康に悪い!だいたい、G90の直後で視聴するなんて事は想定されていないのだろう。
明日に続く。
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