たまりかねて状況把握の連絡を入れたところ、C−AX10、未だに故障原因すら分かっていいないというのだ。来週いっぱい時間をくれという。複雑なDSPを多用したアンプが故、ソフトの相性といったものがあるのだろうか。5.1など当分使う予定もなかったわけで、これではバージョンアップしなかった方が良かったというものだ。C−AX10の弱点を見たり。
というわけで、SWもつなげない寂しい状況でのADの試聴は続く。そんなとき、ゲッ!!音が歪んでる・・・。不幸も続く。今度はMC−L1000だった。このL1000、数年前に中古で入手したんだけれど、他のL1000に比べてこれだけが音が違っており、最近さらに精彩を欠いてきていると感じていたところであった。(かわりばんこに使っているのがもう一個と、他に一個ストックがあるのだ。)
このまま棺桶に入れてしまうのも何だなあ、と、病理解剖してみることにした。カバーを開けてまたビックリ。ルーペで見るまでもなく、ギャップが何かで埋まっている。拡大してみると「さ、さ、砂鉄?」 ダイヤモンド針の真上にプリントコイルがある、すなわち針の直上にギャップがあるため、ゴミがギャップに入り込みやすいというL1000の構造上の欠点である(写真)。しかるに使い方には細心の注意が必要で、この辺がマニアのカートリッジと云われる由縁、当方はマニアではなかった証拠か。いずれにしろ、断線でないのならむしろ何とかなるかな!?
しかし、スタイラスブラシで掃き掃除しても、エアダスターで吹き飛ばそうとしても取れるわけがなかった。アルミホイルならギャップに入るだろうとやってみても、砂鉄の磁石遊びのごとくで無効。これは困った。考えたあげく、つまようじの先を極薄く平らに削って掃除してみた。これがいい。30分かけて、ほぼ取り去ることができた。緊張の試聴・・・ヤッタ〜!蘇ったのだった。他の二個、こちらもついでにカバーをはずして点検してみたが、こちらはきれいなものでホッとした。
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