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Diary


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  7月27日   BOSEの薬売り

 「なんだ、これは?」 BOSE自称VIA(Virtual Imaging Array)というもの。一般の経路では販売しておらず、どこで聞きつけて「あーく」にやって来られたのか知らないが、紹介やつてをたどって、メーカーから直接訪問販売のみを行っているらしい。当方の仕事場や移動できるセカンドシステムとしてどうか?ということだった。
 
 カセットテープの装備がないが、いわゆるCDラジカセだ。正確なサイズを計り損ねたが、35×45×20cm、11kg程である。強度や高級感は、ラジカセとは比較にならない。上面中央にCDプレイヤーと操作スイッチ、左下にチューナーとディスプレイ、右下にMDがある。ほとんどの操作はリモコンで行う。左右の肩のところに中高音SPをそれぞれ3ヶずつもっており、下2/3は、下向きにウハーが入っており、カノン式の共鳴管を備え、左右に放射する形となっている。
 
 まずは、ご持参のCDからお聴かせ頂いた。Base Patrol、高中正義、、、なるほど。ツイーターの間隔が30〜40cmということからは考えられないような定位と音場の広がりを聴かせる。当然ながら超低音はムリだが、重い中低音〜重低音は十分な量が押し出される。その分、中音域は少し引っ込みがち。さすがに高音域の質感を求めるのはコクだが、ラジカセとは次元が違う。次に、当方の試聴用CD、パルクール、自衛隊、恐山に輪廻、ミート・ザ・リズムセクション、BOA、、、なるほど。輪廻はよく廻るが輪が前方に小さくまとまってしまう。恐山の叫びは伸びきらない。打撃系のここ一発の立ち上がりや切れの表現はちと苦手、持続音やポップスのリズムはうまく鳴らすし、ポップスのボーカルはそれなりである。この点ではラジカセに近いものを感じた。ただし、これは三十数畳の「あーく」で鳴らした結果である。ご立派なものだ。
 
 総括。家庭内の使用やお店の効果音楽としては、ミニコンポよりはるかによいと感じた。ワンボックスカーなら、機動性も優れるし、凝ったカーオーディオなんか付けるよりよほどいいんじゃないか? しかし、こういうものを聞く度に思うのだが、「あーく」みたいに大がかりなシステムを組んで、これだけの違いしかないのか、と思うと、何をやっているんだろうと考えたりする。が、同じソフトをあとで聴いてみると、「やっぱりこれだよな!」となるのであった。反省はなし。
 
<連絡先>
ボーズ感性工学リサーチ(株)
Tel. 03-3770-5331 

  7月22日   Y31プロジェクト

 手にした瞬間、あのアナログ全盛時代、百花繚乱、百鬼夜行、味噌もくそも、何でもかんでものTTシートが出てきたのに、何故このようなアイテムが出現しなかったのか、すぐにわかった。なんと、内側に向かってテーパーがかかり、少し凹んでいるのである。もっとも、そこが魅力で発注したのではあるが、それにしてもおみごとな仕上がり。「家内製手工業」などという小学校以来思い出すことのなかった言葉が頭に浮かんできた。お値段の話で申し訳ないが、これで35000円、半額セールではないのである。
 
正式名称は、
  砲金製 : Y31ST1−GM
  真鍮製 : Y31ST1−B
それから、もう次のプロジェクトを計画されている旨のお知らせも頂いた。

  7月20日   C-AX10 バージョンアップ

 一部、スピーカーマトリックスにこだわらないVAの強者達の間では知られていた、C−AX10のバージョンアップ。勿論、外観にいっさいの変更はないが、中身は大幅な変更といって差し支えない。実際、DSP assey がまるごと交換されており、その料金は税込\65,625 也。別途AVアンプを購入すると比較すれば、安いお買い物である。しかもC−AX10は、単体プリアンプとしては唯一、オーディオクオリティをもって5.1出力の様々なパラメーターをデジタルコントロールできる優れたコントロールアンプなのだから。ただ惜しむらくはパイオニアDV−AX10でなければ接続できないというものであったものを、一般のDVDプレイヤーでもで可能にしたわけだ。
 
 れっきとしたメーカーバージョンアップなのであるが、どこでお知らせがあっていたのか、当方は全く知らなかった。だ〜いたい、当地熊本ではオーディオショップですら知らなかったのだ。それだけではない。パイオニア福岡営業所に問い合わせてみても、「そんなものはありません。」だって! 本社に問い合わせて頂くよう、オーディオショップのおじさまに頼んで、ようやく合点。第一弾のバージョンアップ基盤がなくなったので、追加100枚製作中、準備ができたらショップに知らせる、ということになった。3週間前にその知らせが届き、メーカー送りになっていたのである。
 
 さて、どうやって情報を得たのかというと、ヒョンなことでバンナさんとメールをやりとりしていた時に、「とんぼさんにC−AX10のバージョンアップの件で相談した、、、」との行りが出てきてわかったのである。バンナさん、とんぼさんには、心から感謝する次第である。
 
 「で、音は?」・・・ご免なさい。いつものことながら、当方、すぐには実験できないので分からないのである。「5.1にするためにバージョンアップしたんじゃないのか?」と、いぶかしがられるのも当然だが、そうではないのである。5.1にするのかしないのか、いつなのか、現時点では全く未定。ただ、「できる」と「できない」では偉い違いなので、将来のDVD導入を見据えて、できることはできるようにしておきたかっただけなのだ。実験なら、全く同じSPが5個あったほうがいい。しかし、実験のためだけに5個もSP作るか? さてどうしよう。ネッシーを一本追加製作する方が早い気もするが、、、実験で終わったらこのネッシーはどうするんだ? そんなこと悩む前にマトリックスをちゃんと鳴らせって!
 
<’02/07/28 追 加>
 ほんとに鈍い当方である。バージョンアップから帰ってきて、何となく雰囲気が違うなぁと思っていたら、こんなところに Dolby Digital と dts のシールが貼ってあった。バージョンアップなので、焼き付け印字ではなく、シールなのだった。
 
<’02/08/04 追加訂正>
 誠に申し訳ない。冒頭の一節で、誤解を生じるような表現をしてしまったことを、パイオニアさんにお詫びすると共に、訂正させて頂く。「DV−AX10でなければ接続できない・・・」ではなく、「オリジナルでは音が出なかった、2chドルビーデジタルやドルビーデジタル、DTSマルチchに対応となり、またアナログ・ライン2chもドルビープロロジックで再生可能となった。」である。
 

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