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  6月22日   再度アキュフェーズ

 C−17がこの通りシリアルナンバーの刻印のない専用箱に入って、修理(オーバーホール)証明書付きで戻ってきた。
 
 発送して2週間、キュフェーズに一度電話を入れてみた時の事である。担当されたサービスの「○柳さん」が仰るには、
「雑誌の売買欄経由のセカンドオーナー品ですか?! 基盤や部品の熱焼けもありませんし、外観もきれいで、これはとても程度がいい器械ですね。ただし、前オーナーさん、コンデンサーの頭に防振テープ貼ってましたよ。問題はありませんけど。それに脚が高級な鋳鉄製に変更されてます。(言い出せなかったが、脚だけは当方がやった。)」とのこと。いいものに出会えてうれしさいっぱいの当方であった。
 
 修理内容だが、各特性の計測結果は正常範囲内、故障無し。よって、各部清掃および調整、そしてパイロットランプ、スイッチ6ヶおよび電解コンデンサー(出力部分であろうか?)の交換となった。ところが、帰ってきたC−17、どこか雰囲気が違う。よーく見てみたら、これまた驚いた。見える部分の全ての「ネジ」とい「ネジ」が新品になっているではないか! こんなところまで徹底している。恐れ入りました!!大切に使わせていただきます。

  6月6日   リヒテルが愛した執念のピアノ(NHKプロジェクトX)より
 つい今し方、放送された番組である。YAMAHAの調律師村上さんとスビャチスラフ・リヒテルのやりとりを中心に、世界に通用するピアノを造るドキュメンタリーであった。
 
 「フォルテシモは宇宙の広がり、ピアニッシモは澄み切った空、ピアノの音色は神のようなもの。」という意味をまさぐり、ヨーロッパの教会で空間ごと音楽であることを学ばれたりしながら、日本古来の製法である「あり組」でピアノの強度を出してフォルテッシモの深みを獲得し、ミクロン単位の紙などの調律で繊細なピアニッシモを実現してゆくという、大変興味深いものであった。
 
 ピアノのフレームの強度が不足するとフォルテッシモが出ない。また、鍵盤の下にクッションがあって(恥ずかしながら、当方、全く知らなかった)、タッチの力があるピアニストには、これをコンマ1〜2ミリ減らすことで、フォルテッシモの表現の幅が出るが、力のないピアニストには弾づらくなるというのだ。
 
 がこれは、オーディオにおいても、全く当てはまるものだと感じながら、拝見させて頂いた。確かに、爆発的エネルギーを表現するには、SPの強度が大きく関係するし、箱のエージングや細部の調整がなされないと繊細な音は出てこない。そして、何よりも、使い手(ピアノなら弾き手)の力量や特性で、調整も変えないといけないところなど、ソックリ同じである。
 
 最後に、昭和44年、リヒテルが浜松のYAMAHA工場でお礼のコンサートを開いていていたなんて、これまた初めて知って驚いた。

  6月5日   おまえもか・・・
 次々と名機が消えてゆく。今度は、TEAC VRDS−25XSが製造中止だという。まあ、これについては、50が出た時点で、いつ型番落ちするかは時間の問題であったとは思うが。確かに50のRDOTという機構にもある意味では魅力があるけれど、やはり、なるべく信号をいじらない単純なものの方により魅力を感じるのは当方だけであろうか?
 
 幸いに、TEACの製品は耐久性抜群で故障が少ない。(と当方は感じている。)十分使いこなして、次期主力機種が定まって購入準備ができるまで、壊れずにもってくれるであろう。当方の25XS、マスタークロックやデジタルアウト端子を改造しており、それなりに満足しているが、これを超えるとなると、ワードクロックをシンクロできる高級機になってしまうであろう。やはり、分不相応だ。これとのお付き合いも長くなりそうな予感である。
 
 話はそれる。それにしても、SACDやDVDオーディオのソフトの少なさと、あのお値段の設定は何であろうか?聴いたこともないくせにコメントするのは不公平だが、アナログ盤信奉者の当方としては、逆にCDフォーマットのすばらしさを強調したくなってきている。こんなにお安くしかもアナログ盤に引けをとらない音質が確保されているのだから。先日も述べたが、行く先知れずのマルチばかりでなく、しっかりした2chの進化も期待したい。だいたい、この広い「あーく」でさえ、マトリックス4chのセッティングに四苦八苦するのに、一般的な6〜12畳の部屋でどうやってマルチchを設定できるのか、SPとパワーアンプの数、そしてセッティング、、、大変なご苦労だと思う。
 

  6月1日   アキュフェーズというメーカー
 実は、C−17、オーバーホールに出した。S/Nのいい「あーく」で高能率のネッシーVを使用すると、僅かな誘導音までもが気になってくる。C−17、特に故障というわけではないけれど、一度測定してもらおうというわけである。
 さて、そういうわけでアキュフェーズにメールを打った。そしたら翌日、直電話がかかってきて、当方はオリジナルオーナーではなく、どんな扱いを受けてきた製品かもわからないのに、いろいろと説明してくれて、元箱がないとわかるや、「箱を送るからそれに入れて送り返せ」という。
 なにっ?!ゆうに15年を過ぎようとしている過去の商品の元箱があるというのか?半信半疑で待つこと2日、新品のC−17の元箱が届いた!!驚きであった。こんなメーカーがあったのだ。アキュフェーズがこのオーディオ暗黒時代においてやっていられるわけがわかった気がする。
 
 箱の写真を撮るのを忘れたが、それは戻ってきたときにアップするとして、アキュフェーズに敬意を表してここに掲載させて頂いた。

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