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Diary


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  11月23日   年末中古スクランブルテスト?
 ようやくC−AX10の修理が完了し、今日、福岡パイオニアサービスが持ってきてくれた。あちこち交換点検したものの症状は治まらず、結局バージョンアップした基盤そのものの動作不良であったとのこと。これを交換して一件落着。ということは、当方と同時期にバージョンアップした方は、当然同じロットの基盤を使っているわけで、要注意である。
 
 もう一つ、PRA−2000ZRもレストアされた。今回は古くからの熊本のDENON技術者さんである。3系統のフォノイコの劣化したコンデンサーとトランジスタをオリジナル部品に交換、ハンダ直しもして頂いた。基盤間の接続コネクター等の接点のクリーニングは自分でやった。
 当方の器械は、PRA−2000ZR、C−AX10、HMA−9500mk2、VRDS−25xsと、みんな修理やバージョンアップ品ばかりになっていた。
 
 さて、C−AX10が居ない長〜い間に、たまたまいろんな機器をお借りすることができて、いろいろと実験させてもらった。というより、そうでもしていないとやってられなかった、というのが本音。TE27さんのご厚意でチャンデバEN−1000、ある方のご購入のお手伝いでプリアンプC−290+AD290、止めはC−290Vだ。そして、C−AX10が帰ってきて、更に実験を積み重ねている。ただしこれから述べることは、あくまで独り言である。
 
 こうして、本当に幸いなことに、高級プリを、全部同時にではないが、いくつか重なりながら試聴することができたわけだ。SONY TA−E1、これは自前。290、290Vよりプ価格はワンランク下であるが、機能を最低限に絞り込んで作られており、十分高級プリといえる。むしろ超高級ボリュウムボックスかもしれない(結果、やっぱりN1ではなく9500mk2を使いたいが、プリアウトがRCA1系統とバランス1系統であること等の理由で、TE27さん宅へお嫁入りした)。言わずと知れた高級プリの代表、アキュフェーズC−290および290V。フォノユニットはAD−290のみ。最後に、これもワンランク下かもしれないが、C−AX10。番外でC−270、PRA−2000ZRもある。この際、C−280VやC−2800、そしてAD−290VやAD−2800も試聴できたら良かった。
 
 当方はタコ耳でしかも前時代的頭脳コンピュータしか持ち合わせておらず、これだけの機器を比較試聴するのは生まれて初めて。自分なりの結論に達するまでには相当つまらん間違いを繰り返しながら、すったもんだの挙げ句のことであった。
 
 最近(多分’94〜95年以降)の高級アナログプリのラインアンプは、CDを鳴らすに相当高いレベルにあった。一方、高級プリのフォノの音(といっても内蔵しているメーカーはアキュフェーズ位しかない)は、決して悪くはないのだが、DENTEC VRDS−25xs Ver.2 をアナログ接続してみると、LP再生の音質を切れと力強さの部分では超えていることも事実である。また、25xsをC−AX10のCDデジタルインに入れた音は、アナログ接続よりもクリアーな傾向であるけれど、DENTEC25xsのDACの音も好みで、捨てたもんじゃない。
 
 「あーく」のPAの問題は一応解決したし、CDも当分25xsを替える気にはならないが、今度はプリ(フォノを含む)が問題となってしまった。C−AX10を使うなら、外付けフォノ・イコライザーが必要。また、アナログインの音は明らかにアナログ高級プリが勝り、5.1以外のメリットはデジタル・チャンデバおよびデジタル・トーンコントロール、そしてCDのデジタル・イン。ただ、EN−1000を使用してみると、デジタルチャンデバはすっきり見通しが良いが、圧倒的というわけでもなく、かえってコイルの方が歪みも位相回転もあるけれど生き生きとして力強さや迫り来る恐怖感みたいな点ではいいのではないか、と考え始めた。一方、その他ワンランク上級のフォノ内蔵プリを使うなら、CDのアナログ・インは文句ないが、それに比べるとフォノの音質に不満が残り、結局、外付けフォノイコの方が良かったりする。まあ、LPの方がいい音で鳴る、という先入観(?)を捨てれば済むのだろうけれど、LP党の当方にはまだ納得がゆかない。
 
 じゃあ、なにが良かったのか?以下、「>」は差がある、「≧」は僅差、「=」は同等、と読み替えることとする。使用電源コードは5.5スケ2芯の自作シールドなし、50cm。C−17・フォノイコおよびフォノイコ・プリ間は6N単線2芯シールド、それぞれ50cmと1m。プリ・パワー間のRCAコードは、つなぎ替えの安定性を重視して(これしかなかったのが本音)、アキュフェーズの青(型番は忘れた)1.5m。
【フォノイコ】全て「C−17経由・MM入力」の方がS/Nも切れも力強さも良かった。改めて単体ヘッドアンプとしてのC−17の素晴らしさを実感できた。C−270とPRA−2000ZRは、フォノイコとしてC−290またはC−290V経由での試聴。C−290経由のインプレッションは、概してC−290Vと同じ傾向だが、S/N以外はC−290V経由より劣る感じがしている。同時試聴でもないこともあって、以下の番付には入れていない。ただ、AD−290+C−290だけはC−290使用時の代表として記憶をたどって番付に入れておいた。
 S/NはAD−290(C−290装着時)>AD−290(C−290V装着時)>C−270≧PRA−2000ZR。
 ダイナミックレンジはPRA−2000ZR>AD−290(C−290V装着時)>C−270≧AD−290(C−290装着時)。
 力強さはC−270>PRA−2000ZR≧AD−290(C−290V装着時)>AD−290(C−290装着時)。
 分解はPRA−2000ZR>AD−290(C−290V装着時)≧C−270≧AD−209(C−290装着時)。
 C−270の豪快さと少々デフォルメされた実在感は魅力だが、僅かに金っぽさがあり、音像も最も大きい。C−290+AD−290は、S/Nが良く、刺激音を出さず、奥に拡がる音場とゆったりした低域の量感は音楽派向きか。C−290V+AD−290はPRA−2000ZRに肉薄する。S/N、楽器や声の質感や雰囲気といった面ではZRを超えているが、ここ一発の切れとダイナミックレンジ感ではちょっともどかしさが残り、ZRに歩がある。総合ではPRA−2000ZRを選択したい。あれっ!これってWROMさんと同じラインアップじゃなかったっけ?
 それでは、C−17+各フォノイコ+C−AX10(デジタルチャンデバ)ではどうなのか?それが困った。全体にすっきりクリアーになって良いようなものなのだが、C−290VにEN−1000の方が、ぞくぞくするような実在感とゴリ押しの低域があって好みなのであった。コイルを使用の皆様のご意見としては、チャンデバよりコイルの方が力感があると仰る向きが多いと拝察する。故、コイルに入れ替えたらさらに好みに近づくかも。そうなると、、、。
 
 「ADをやる人は後から付け加えてください。」とばかりに、フォノイコがプリアンプから消え去り、後付のビルトインユニットになったり、外付けの単体フォノアンプであったりする時代になって約10年。ADをまだメインにやってゆきたい当方としては、今後の方向を決めるに当たってとても良い経験をさせて頂いた。
 
<追 加>
 C−AX10のインプレッションは訂正しなければならない。C−AX10、どうもあまりに不甲斐ない結果が腑に落ちなくて、再度点検。テストの為に作ったC−AX10の電源コード、+−逆になっていた。ゴメンナサイ!m( _ _ )m

  11月16日   ハイエンドの領域

 アキュフェーズC−290を運良く短期間拝借することが出来た。1994年製と推察されるが、非常に状態が良く、しかも、窓に赤くAD−1と表示されているようにAD−290付き。発売当時定価108万円もするハイエンド商品である。
 
 これまで、このクラスの機器を自分のシステムに組み込んで試聴した経験としては、一応C−280とP−600があるけれど、これらはC−290(もしくは280V)以降に比べるとワンランク下であろう。従って、これだけの高級機の自己システムでの試聴は初めてといっていい。
 
 一番に気づくのは静寂感の違い。C−270に比べると、背景の何となくザワザワした感じがなく、雑音の質も量も圧倒的に違う。この辺に優れているデジタルアンプC−AX10と比較しても同等以上のものを感じる。C−AX10も相当クリアーなのだが、デジタル特有の(本当にそんなものがあるのか?)雑音みたいなものが時に気になってしまう。DC−300(330)は聴いたことがないけれど、察するに多分さらにクリアーなのだろう。
 
 次に音質。C−270のちょっと乱暴と云っても良い描写に比べ、音像は小さくより奥に展開し、温厚でおとなびており、安心して高品位な音楽が聴ける。また、低域の伸びと厚みはこれまでに聴いたことがないものだった。ただ、ここ一発がやさしい。この傾向はラインでもADでも変わらなかった。
 長岡先生がC−290Vの導入を決められた際、
「C−290は280Vのメタリックさは消えたが、瞬発力、エネルギー感は後退した。そこへデジタルプリのDC−300の登場、多くのファクターで290を抜いたが、低域のゆとり、厚みはどうかなという感じ。そこで、290V。280Vのパワフル、ダイナミックでシャープに切れ込むサウンドを残して、メタリックさを解消、S/Nも向上。DC−300の透明感、スピード感に低域のゆとり、厚みをプラスしたような優れたプリになった。」
と論表なさった。これを踏まえて聴いていて、C−290Vはどれ程素晴らしい音を聴かせてくれるのか、非常に興味深くなった。今週も週末になったけれど、現在もC−AX10の音沙汰はない、、、。

  11月14日   JA-0506U

 元々このHP、自己満足のためにやってることをお断りした上で、、、今更ながら YAMAHA JA−0506U。現行商品ではなくなって久しいこと、多くの皆様の評価が高いことは周知の事実であること、スペシャルなものに改造された方までいらっしゃること、当方は随分長い間お飾り同然にしてきたこと等々、いろんな意味で「今更」なんである。がしかし、やっぱり、ということになるわけだ。
 
 昔から、当方の音の傾向は、周期的に元気になったり大人しくなったりを繰り返している。それじゃあ、ポリシーとか好みとかないじゃないか。その通りかもしれない。でも、元気良くなり過ぎて、荒くなっては大人しい方向へ、おとなしくなり過ぎて、音が死に始めたら元気な方向へと、振り子のように揺れながら、段々と確実に質を上げながら一点に収束していってはいる・・・と思っている。究極は、「音が鳴り始めたとたん、リスニングルームの空間が一変し、一聴して自然なんだけれど、良く聞き込めば聴き込む程に細部が見えてくるような音」を目指しているのだろうと思う。そんな中にあって今は「大人しい」の頂点から「元気」な音の方に変化しつつあるところ。この振り子の揺り戻しのきっかけはフォステクス FE−208ES 2nd-Version とCSコンデンサーである。さらに追い打ちをかけたのが、成り行き上導入したC−270、それにメインに据えたTA−N1と、それに伴って導入したSW用PAのMX−1である。以上、みんな「切れ」とか「鳴りっぷり」とか「前に出る」とかいった類の変化であって、さするに、高域の大人しさが妙にインバランスであることに気づくのである。今回、SWを鳴らそう、という際に避けて通れなくなってしまったのだ。
 
 高域の質だけではない。スペアナで見てみても、16kHz以上のレベルが足りないという所見も、この「おとなしい」に通ずる要因の一つ。そこで、T−900にこだわらず、手持ちのTwとコンデンサー(以下Cと略)をいろいろと試してみることにした。Twは現在、T−900、FT−90HG(FT−90Hのホーンを真鍮で置き換えた限定販売番)、JA−0506Uの3種。CはSOSIN、UΣ、ΛまたはμΛ、AUDIN CAP SN、CSの5種で、0.33、0.47、0.68μFを試した。写真は、SPターミナルを利用したCやTwテスト用の結線。ワンタッチでCやTwを取り替えられて便利。
 
 全ての組み合わせで、F特と試聴を行っていたら当方の前時代的頭脳コンピュータはハングアップしてしまうので、T−900を中心にCを0.68で固定してTwの試聴から始めた。実際の能率はT−900が最も低く(メーカーが言うように168に最適かもしれない)208には能率の点では少し足りないかも。0506が最も能率が高く、0.68ではピークが生じる。Cが0.68なら90HGである。もちろん、Twの前後、正逆相も試している。急に変化させた方が分かりやすいので、次は0.33μF。これはどのTwも、SuperTwのようになってしまってダメ。
 最後に0.47μF。900はレベルが足りず、0.86では厚く高品位な音になるが伸びが足りない。0.68がいい。90HGも0.68の方が特性もいいが、エネルギー感がいま一つ。さて0506。0.47でバッフル面から5mm前に出して正相接続、これでレベルも特性もジャスト(スペアナクラブ参照)。それに、明るさというか、歯切れ良さが現システムの少しソフトだが前に出る低域に対し、マッチしている。当方がJA−0506Uを入手したのは、D−70を製作したときである。そのときすでに生産中止になっており、相当苦労して(実際に苦労したのはショプの方である)2セット確保したもの。今回、そのうち特性のそろった2個を選んだ。それに併せて、最もカッチリして歯切れの良さを感じさせるCSを選択した。置台は900の販売記念の特別真鍮製台を流用。しばらくはこれでゆこう。
 
 最後に、この状態で様々な音楽を試聴するに、現行商品にはない0506Uの良さを再確認すると共に、本当に良い物は、何かの偶然が重なって突如として現れるものなんだろうな。もうちょっとハチャメチャなTw、出てこないかな。

  11月10日   HMA−9500mk2R?

 17年来の親友の快気祝いである。しかも、細部をチューンアップして、より強力になって帰ってきた。今回の修理は、JA1MDN修理工房の田中さんに依頼した。田中さんは、依頼を受けるに当たって、今後数年間は使えることを目標に修理されるという、誠にポリシーのしっかりされた方である。
 
 外観でわかるところは、写真のSP端子。8スケ位まではそのまま入る金メッキ端子だ。(写真では、早く聴きたい気持ちが勝って、適当なRCAコードと、端子交換のためにかえって適合しなくなったニッシャのターミネーターでとりあえず繋いでいる。)内部の調整は、半固定抵抗を全て交換、劣化の有無にかかわらず一般電気回路用コンデンサーを全てオーディオ用コンデンサー(ミューズ)に交換、リレー交換、基盤ハンダ直し、アイドリング調整等々、多岐に渡る。
 
 早速、エージング(すでに修理直後にテストを兼ねた24時間連続エージングはなされている)のために音出し。リレーの繋がる音がカッチンと以前より大きくなっていた。緊張の一瞬、みごとに音楽が鳴り渡った。当たり前か! 面白いことに、新品のアンプみたく直接音とエコーが妙に分離して聞こえるような、何だかほぐれていない感じもする。もちろん昔の本来の音と比べる事は出来ないが、しかし、この弾力のある躍動感あふれる音は、いつか忘れていた9500mk2の本来の音だ、と思わせるに十分である。これは、一度は「引退」と宣言したものの、ちょっと考える必要有り、である。
 
 JA1MDN修理工房の田中さん、大変お世話になりました。ここに感謝の意を表します。大切に使わせて頂きます。
 

  11月9日   またもやY31 project

 Y31さん、またやってくれた。今度は、テクニクス SP-MK3用砲金製ターンテーブル固定アダプターである(www.ne.jp/asahi/y31/pro/)。何がきっかけでここに注目されたのだろうか?
 Y31さんとのメールのやりとりの中で、この部品を試作中である旨を察知した際、反射的に2ヶ発注してしまっていたのは「性」というもの。
 写真は右の銀色のリングが取り外したオリジナルで、Y31さん特製砲金製リングをすでに実装している。オリジナルはアルミ製で実測17g、Y31さん特製は砲金製で50g。写真中央の受け軸の上に、アルミと銅合金の二重構造の10kgもの重量があるターンテーブルがのっかっており、それを受け軸に押しつけるがごとくネジ式に圧着・一体化する部品がこのリングで、確かにこのリングの強度は重要であろう。
 
 2日前に届いた。この部分の頻繁の交換は受け軸に負担をかける故、交換しての違いを見る試聴は一発勝負! 予想を上回る音の変化に驚いた。TTシートをY31ST1−GMに替えたときの変化に酷似している。この時点でオリジナルリングは記念品となってしまった。

  11月8日   MX-1×2

ひょんなことから、TE27さんからYAMAHA MX−1×2台をお譲り頂いた。長岡先生のダイナミックテストで1994年グランプリJr.に輝いたものだ。連続出力200W(8Ω)、自重24kg、消費電力450W、これで定価10万円だ。元々ハイCPなのに、TE27さんのご厚意で格安で入手、ウルトラハイCPである。
 何故2台かというと、TE27さんの使い方をそのまま猿まね。+−2トランス電源の特徴を生かして、2台のMX−1のそれぞれのR−SP端子に、左右それぞれのSW−7を繋ぎ、1台で1台のSW−7を駆動するのである。
 さて、まだSWのハイカットが出来ないプリミティブな状態での試聴。TA−N1をSWに使っていたときは、ぐっとウーハーをつかんで強制的に動かしてル感じで、量感不足もあった。MX−1の方が低域が前に出てきて、量感がアップしバランスがよい。「あーく」の30Hz以下はメチャクチャだから、超低域についてはわからないが、相対的なレベルは低いように感ずる。当方の好みよりは少々柔らかく、真のハイスピードとは違うかも知れないが、ピンコードの選択とエージング、また不要な中低域以上をカットすれば、もっとハードになっていくのでは、と期待できる。
 実はこのMX−1、1台はL−SP端子のホットがバカネジになっていて、それを承知の上でTE27さんにお譲り頂いた。ハイCPのMX−1、流石に高級機並のSP端子とはゆかず、3.5スケでも苦しい、とTE27さんには忠告を受けていた。それなのに、SP端子の壊れていなかった方のMX−1、全く同じ所
(AのLチャンネルのホット)を壊してしまった!力任せにギュッとばかり、無理矢理8スケ繋いだのが間違いであった。おかげで、これで左右対称になったという「落ち」!?
 ところで、当方のC−AX10、再修理に入って3週間を超えてもまだメドが立たない。バージョンアップが1ヶ月、前回修理が1ヶ月半、今回再修理を合わせて、計3ヶ月以上にもなる。「内部ユニットを全て交換する予定で、部品の到着を待っているところ。来週末には、、、。」とか言っているが、果たして、、、。
 一方、発注したコイルも品切れで、今作っている、、、とのこと。(*_*) 「あーく」の機器の再構築も前途多難である。
<追 加>
 ちなみに、SW用PA導入にあたって、いろいろと調査している段階で、YAMAHAにも問い合わせた。MX−1のメーカー在庫はあと2台のみだそうである。新品で欲しい方はお急ぎのこと!!

  11月4日   天才チェンバリスト

 ピエール・アンタイをご存じの方は以後読まれなくて結構。3週間前、ジャケットに惹かれて衝動買いしたCD。スカルラッティ・ソナタ集-1(ambroisie / mir9918 )、写真はジャケットではない。冒頭から仰け反ってしまう、演奏の切れ、力強さ、スピード感、電光石火とはこのこと。凄いテクニックで、ヴェルレとはまた違った男性の力強さがある。レオンハルトやサヴァールと共演していたそうだ。
 
 中央寄り左上奥から鼻息が聞こえ、チェンバロはそれより手前で盛大に鳴りまくる。ASTREEの音とは異なるが、優秀録音は間違いない。日本で付けたタスキには、24bit/96KHz、ワンポイント録音と表記されているが、相当オンマイク。
 
 問い合わせは(株)マーキュリーMA販売 www.mercury-coo.com

  11月2日   平成14年度 陸上自衛隊富士総合火力演習
・・・といっても、当方が出かけていったわけではない。MYU高崎さんの、『キャンペーン第3弾「平成14年度 陸上自衛隊 富士総合火力演習」サンプルCDプレゼント』に応募したら、当たってしまった。手に入れたのは当方を含め10人、誠に悪運の強い当方である。であるから、HPを持つ当方が試聴の感想をお伝えしておきたい。
 ただ、現在、当方の試聴環境が劣悪で、古ーいCD−10とヘッドホンでの感想であることをお詫びしておかねばならない。
 まず、のっけから装甲車の試射音が度肝を抜く。ダイナミクレンジは日本の自衛隊と同等、ノイズが少ない分、より大きく感じる。スペアナで確認したが、2段の山を持つ左上がりのF特で、20kHz以上のレベルは低いが低域方向は超低域まで伸びており、恐ろしいことになっている。リコプターや航空機はサラウンドする。砲弾は、バキーッ、シュパーとばかりに飛び交い、遠くでブハッと着弾する。当然のことながら、日本の自衛隊よりオフな録音で、ちょっと聴きにはやさしい音なのだが、ボリュウムを上げるほどに実態感が出てきて、これが生の音、と思わせる。女性アナウンスの説明が妙に明瞭で、フンフンと聞いてしまう。後ろで、なんだかんだとおしゃべりが入っているのがまたリアルである。このおしゃべり、MYU高崎さん? いろんな富士総合火力演習のCD(CD−R)を聞いているが、これも素晴らしい録音と思う。
 
 こんな特別なCD−Rをプレゼントでいただいて、大変感謝する次第です。
 

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