先日Dynevector のHPを見ていたら、'01/12/15の日誌に掲載したDV-507(http://www.hpmix.com/home/takeo/D11_8.htm#44)が
MKUになっていた(http://www.dynavector.co.jp/dvcart/frame-cart/frame.html)。
外観はMKUの刻印と小さな金色プレートが付いたくらいで、ほとんど変化がないが、どこが変更されたのかと興味津々。それが小さくはないのだった。感度を支配するベアリングが選別品に、最も不安定要素であるシェルを接合するコネクターがチャッキングロックに、ダンピングマグネットがサマリウム・コバルトからネオジウムに、アームリフターも容量増加で耐久性アップ、線材の変更、、、と多岐にわたる。このご時世に、もともと完成度の高いDV-507、何故ここまでしなければならないのか。その執念に敬意を表したい。
さて、ここで終わらずに先がある。ちゃんと当方の例のワガママが顔を出した。すなわち「DV-507をMKU並に改造してくれ。」と直メールしてみた。そしたら何のためらいもなくOKと言うではないか。しかもその費用も、ほとんど完全にバラして組み直さなければならないにも拘わらず、今までのメーカーバージョンアップの経験からすると格安である。すぐに送った。昨日返送されてきた。その間、わずか一週間。
早速、設置試聴した。変化は小さくなかった。まず、ガタは皆無だが動きはかえって非常にスムーズになり、水平・垂直両方向の感度が上がったことが、触るとすぐに分かる。コレットチャックは画期的で、シェルをがっちり銜え込んでびくともしない。オリジナルの音は、EPA-100mk2に比べると整理されていて、その分安定感を感じる音であったが、バージョンアップ後は、情報量が増え、より細かい音まで出してくるようになった。低域はむしろ見かけより薄い感じ。唯一の弱点である主軸の固定方法(とは言っても、ほとんどのアームがこの方法を採っていて、EPA-100mk2が特殊なだけ)を改善すれば、この辺も変わってくるであろう。というわけで、当方のDV-507はDV-507MK1.5になった。
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