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Diary


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  7月28日   師匠に再会
 昨日、CD屋さんで懐かしいオーディオの師匠T.M.氏に出会った。多分、約1年振りくらいである。プロフィールで紹介しているように、当方が熊本に帰ってきて最初にお呼ばれに預かったD−9の使い手である。その後も時々はレコード屋やオーディオテ店で顔を合わせることはあったが、後にも先にもあのシステムを聞かせて頂いたことはその一回だけ。しかし、その音は強烈に頭に焼き付いて決して忘れようもなく、いまだに当方の基準の一つになっている。
 何故、一回しか訪問していないのか?あまりに当方の音がプアで、訪問できなかったのだ。でも今回は、Web.アドレスを渡して今やっていることを伝えてみた。そろそろ、師匠の意見も伺ってみたくなった。
 
 ちなみにこの師匠、バクーンプロダクツのロゴマークをデザインした方であることが、本日判明した。世間は狭い!

  7月27日   精度と音
 LP-Pを更新してまた感じたことがある。当方は電気的・機械工学的・物理学的知識は中学生並である。オーディオの仕組みについて、その理屈を正確に説明などできるはずもない。疑問が湧くとそのときにいろんな本を引っ張り出してきては読みあさって、一時的に分かったような気になっているときもあるが、本質的には理解できていないし、時間の経過と共にまた忘却。よって、いつものことながら「感じ」という観念的なところで終わってしまうのであることをお断りして、話を続けることにする。
 
 今回の更新は、試作積層キャビネットよりも、重量増加と精度向上を目的に遂行した。圧着が人力からプレス機械になったことと、密度と平面性に優れるフィンランドバーチを使用、しかも鉛板を挟んだことで、重量は約10kg+α増加し、精度向上も達成できた。いずれ交換する予定の鉛アームボードも、この際はもう一度カンナ掛けをし直して平面性(キャビネットとの密着性)を上げたつもりである。とはいっても、既存の長岡式積層ボードキャビネットに変わりはなく、オリジナリティがないところが当方。
 
 これで、少々ではあるが定位と低域を中心とした音質の向上がみられた。プレイヤー回りでは、特にガタの追放が肝要と思うことは度々申し上げてきた。できれば間にGTラックなんぞ挟まず、「あーく」の強力な床に直置きしたいところだが、あまりに使い勝手が悪いし危険だ。高さ35cmくらいの空間のない積層台を作ればいいかも。
 
 増幅の支点ともいえるバイアスの基準の固定を計り、同時に無帰還とすることで、μsec単位から今や ppm単位の時間軸精度の向上を目指しているSATRI Amp.も、ヴァージョンがアップの度に実体感の向上がみられる。
 
 聞いてみてなにがしか変化している時、事実、こんな微少な精度の向上が行われている。逆に言えば、そんな微少な向上が聞いて分かるというのも全く不思議なことではある。そう考えると、驚くようなFOSTERのコードの皆様の評価も説明できるかも知れない。

  7月20日   LP-P更新

 もう2年間も言い続けてきたことをやっと実現した。実行した、じゃないところがまた当方である。ここまで先延ばしになった原因でもあるのだが、板材の積層貼りには嫌気がさしているので、今回もプロに御願いすることにした。作り直す目的は、精度向上と重量増加の2点である。
 
 諸般の事情で、今回請け負って頂いたのはMAKIZOU クラフトさんである。基本的にはStereo誌1996年8月号に掲載された長岡先生設計のものと同じである。違うのは材質とサイズで、18mm厚フィンランドバーチ6枚積層、オリジナルより一回り小さい。表面から4枚までは接着剤でプレス圧着、別に下2枚積層圧着、その間に8mm厚の鉛板を挟む。タングステン板もチラッと考えたが、実勢価格を調べてみると、べらぼうに高価で採用不可。タングステンシートは?柔らかい物を挟む勇気がない。結果鉛に収まったが、平面性を確保するための現物合わせのカンナ掛がけっこう面倒で、これに伴う不都合なこと等々を考慮すると、銅板とかでもよかったかな?モーター直下の一枚だけも20mm厚真鍮板にしようかとも考えたが、メンテのことを考えるとやめておいた。実際、この重量でも当方の腕力にはもてあまし気味になってきている。写真のアームボードは前の物を取り合えず流用しているだけで、いづれ平面性の高い物に交換したい。
 
 音は変わったのか? 全くもって比較の仕様がないので、残年ながらそれはわからない。エージング効果も大変大きいであろうし、音質評価は先延ばしにしたい。

  7月6日   Vはデジタル、Aはアナログがいい。

 これは昨日アップ予定であった内容だが、昨日はUENOさん達のご訪問があり、本日に回させて頂いた。
 
 先日の「とんぼさん」と「いのさん」の襲来でHTPCの優秀性と可能性を知った。しかしながら、HTPCがいくらオーディオグレードに迫ったとしてもPCには変わりない。PCのオーディオ的使用やオーディオのデジタル化によって、いずれはPCもオーディオもその境目が非常に曖昧になって行くと想像するが、現在の所、HTPCの操作性というか使いこなしの難しさはオーディオの比ではない。さするに、PC環境に育っていない当方などは、どうしても導入に躊躇してしまう。そんなことを愚痴っていたら、とんぼさんからあるメールを頂いた。
『HTPCなんですが、取り掛かる前にこんな機械を試してみるのも良いかと思います。
http://www.momitsu.jp/v880/』
 本年3月、長瀬産業からリリースされたMOMITSUという聞き慣れないメーカーのDivX再生対応のローコストDVDプレーヤー「DVD-V880」である。DivX再生対応に加え、国産機では今のところ稼働していないDVI端子を装備していることが大きな特徴だ。「あーく」のPJ、XV-Z10000は、このDVI端子を備えており、デジタル伝送720p(ドット・バイ・ドット)で映し出せる。
 『http://homepage1.nifty.com/straylight/bbs/docs/20030502081231.html』でも語られているようにZ10000にはジャストなのである。聞くところによると、中身は最も簡単なHTPCだそうな!ただ、HTPCにありがちなファンノイズは皆無。
 これはやってみるしかない。とここで表明する前に、メールを頂いた翌日にはもう導入してしまっていて、すでにつないで視聴中。さすがにコンポ−ネント接続ではYAMAHA DV-S2300には遙かに及ばないが、DVI接続ではHTPCに迫る映像を見せてくれる。調整でもっと追い込めそうだ。音は、「あーく」では超低音もブーストとしているので、それ程落ちた感じもしない。DVIコードまで含めても3万円、これだけの質が得られるのだから感動だ。デジタル恐るべし。
 ところで、このMOMITSU V880、CDもかかるんだけれど、デジタルアウトからVRDS-25xs-i のDAC やSATRI DAC-2000を通してみると、意外にいい音なんですね。は〜。これからAV始める方、DVI入力のあるPJとV880買って、後からDACを購入する。結構いけちゃうんじゃないかな。
 

  7月5日   風のように

 急遽アップ。このところ、立て続けにお客様においで頂いている。UENOさん(右後ろ)とセブン・オブ・ナインさん(左前)が、たった今、「あーく」を風のごとく通り過ぎて行かれた。大変名残惜しい瞬間であった。というのは、ツーリングで熊本に立ち寄られるというので、お寄り頂くよう無理矢理お願いしたから、お会いできる時間も極短時間だったというわけ。それでも直にお会いしたとしないとでは、やっぱり何かが違う。
 本日は、大変短時間のご訪問をお願いしたのにもかかわらず、十分にお迎えする準備もなく、お二人には大変失礼であったことをお許し頂きたい。お越しになって早々、たった数十分の中で、何だかアタフタと脈絡のない視聴をCD、LP、映像と走るように視聴して頂いた。沢山話したいこともあったのだけれど、こんなときに限って出てこない。これからご予定もおありのようで、お引き留めも出来ず、ほとんどつっこんだ話という話も出来ずに誠に残念であった。しかし、一度お会いできた、ということで良しとしよう。このところ、楽しすぎて後が怖い!
 
 最近、WEB.上で知り合った方々に、直接お会いする機会が重なって感じたこと。メールや電話から想像しているお姿は、直にお会いしてみると、全体としては遠からずも、各部分は全く違っており、結局「人となり」は全く想像には及びもしない事ばかりである。この体験は、今度はどんな方かなあ、と楽しみにすらなる。
 そうそう、UENOさんはもちろん、紫メタリックのマジェスティーの(?)セブンオブナインさんもヤンキーどころか、さらに優しそうな好青年でした。
 
 UENOさん、セブン・オブ・ナインさん、本日は貴重なお時間を有り難うございました。なんだ、大したこと無いじゃないかと仰らずに、また来てくださいね。悪天候につき、ツーリングの無事をお祈りしております。
 
<追 加>奇しくも、お別れしたその直後、UENOさんの好きなK1で、魔裟斗選手が日本人初のチャンピオンになった・・・巡り合わせだろうか?
 
<お詫び と 訂正>セブン・オブ・ナインさんのお名前を、何を勘違いしたかついついセブン・オブ・イレブンさんと書いてしまっていました。コンビニじゃないって仰ってたそうです。御意。謹んでお詫び致しますと共に訂正致しました。 '03/07/22
 

  7月3日   Fun Music その2

 Kim 夫妻は、Fun Music として Bakoon Products の製品の韓国総代理店になられることになったとのこと。そのための来日であったらしい。ついでに、Bakoon の当地熊本のマニア(?)宅に、いろんな製品の試聴を兼ねて行ってみよう、ということだったのだろう。確かにBakoonn さんの視聴室よりは幾分人数が入りやすいのも事実。
 
 夫妻のBakoon製品に対するご感想は、「他のアンプには何らかのカラリゼイションを感じる。一方Bakoonのアンプはリアリティに富んでいる。」というものであった。当方もほぼ同じ意見だ。
 
 また、当方のシステムはBakoonの中でははっきりくっきりの傾向のオプションを選定しているつもりだが、先日のとんぼさんとのオフ会ではむしろ、もっとスピード感を・・・中低域方向がカブリ気味・・・といったご感想もあったのとは逆に、このご夫妻は(ネッシーのエージング不足のためかもしれないが)「ちょっとドライ(キツイ)」とのご評価であったことから思うに、韓国の方は、低域がエネルギッシュで、全体にちょっとだけウェットな方がお好みの様である。さするに、SATRI 製品の中でも、レジン基板よりもテフロン基板の方が気に入られるのではなかろうか。

  7月2日   韓国からのお客さん

 今、お約束の韓国オーディオショップのご訪問を終えたところだ。Fun Music (http://www.fanmusic.co.kr) の Kim Dong Hwan氏(中右)と夫人(右端)を引き連れて、Bakoon Products の永井氏(中左)、宮本氏(左端)がおいでになった。
 
 限られたわずかな時間であったが、緊張と共に楽しい時間を持つことが出来た。VRDS-25xs-iにSATRI DAC-2000を、またSATRI EQA-5620フォノイコを接続しての試聴。ご持参のCDを3枚(RRの佐渡裕の何だったかと韓国のジャズ2枚)。当方はやっぱりアナログで、またまたフラメンコ、録音された拍手と一緒に拍手をしていただいた。次にご夫妻もご存じのカンターテドミノ、最後に敬意を表して Nonsuch パンソリ。
 
 当方、そしてBakoon のお二人も韓国語はダメに決まっている。ホントに片言の「英語みたいな言語」でコミュニケーションをとることになる。ネッシーVにはご夫妻共にかなりの興味を持たれた様子。基本的にフルレンジ一発の音であることに驚かれていた。「高域がほんの少しドライだけど、定位がピンポイントですね。非常にクリアーで素晴らしい。」との評価を頂いた(ようだった)。ドライについては、ネッシーがまだ新しく、フィンランドバーチ材という極めて強度が高い板材なので、まだエージングが終わっていないことを伝えると、納得されていた。「長岡鉄男」先生の「コピー」であることだけはしっかりと伝えた。そしたら、お二方とも名前はご存じだった。流石、長岡先生!そして、これはちゃんとメモられてお帰りになった!
 
 
 

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