戻る
Diary


| Back | Index | Next |

  4月15日   柔らかくて軽い仲間

 今日は久々にオーディオ・ネタではない。今を遡ること約2年前、子供を連れて博多に遊びに行ったときの事である。イムズのあるお店に入って、すぐに目に留まった生き物がいた。「いったい、こいつは何なんだ?!」正札を読んで「す・き・に・−・ぎ・に・あ・ぴ・・・っぐ・・・??」「ブタ?、いやモルモットだ!」毛のないモルモット、正確には脚先と鼻の一部に少量の毛が生えているだけの、南米産の裸のモルモットだった。イヌでも確かこんな奴をTVで見たことがあるが、それにしても衝撃であった。毛がないだけでこうも違って見えるものか。ネスミのような、ブタのような、はたまたウシのような、いろんなものに似ている。
 家内は「キモイ!」、子供達は「これなに?、変〜、カワイイ」、当方は「・・・」、頭から離れなくなっていた。
 子供達は、一時のハムスターブームではシャンガリアンだのパールホワイトだのと騒ぎ、犬を見れば「わんちゃんいいなあ」、はては「フクロウ飼いたい」、そんな言葉を事あるごとに聞かされていた。その後、熊本でもウインド・ショッピング中にある生き物のお店で発見。その店の前にさしかかると、通り過ぎることが出来ずに立ち止まっていた。そうしているうちに、家族の反応も変わってきて、前々からペットを飼いたいという子供達の希望もあいまって、ついに一昨日当家に持ち帰ってしまった。店員さんに話を聞いてみれば、こいつが馴れれば寄ってくるようになるという。ホントかいな?!

  4月13日   ネットの冥利 その2?

 先月、ibusuki氏とおしゃる方から、当HPを見てお節介かもしれないけれどこんな物ありまっせ、という意味のメールが届いた。「SATIN M-18BXの交換針がドイツのオークションeBayに出品されているが、ご入り用なら落札して差し上げる。」というものであった。
 M-18BXは当方のオーディオ歴の中でもしばらくこだわって使用してきた複数個持っているカートリッジの一つである(複数持っているもう一つはMC-L1000)。惜しむらくはトラッカビリティが最新の物に比較すると劣るのだけれど、今でも弾力的な力強さと高域の切れでは一番かもしれない。その高域の切れを支える針が劣化していることはあきらめていたところに、今回のお話を頂いたのであるから、興味が湧かないわけがない。加えて、またSATRI なのだが、このアンプ HELIKONやMC-L1000もいいが、何故かSATINやZYXが良く鳴るのだ。過去何回かヤフオクに交換針の出品を見つけ、入札はしてみたものの、SATINには今でも少数根強いファンがいるらしく、高騰して当方としては論外なお値段になってしまい、入手できなかった。eBayでは3個一組で出品されており、ヤフオクの2/3程の金額で落札でき、しかも、1個は2番手の希望者にお譲りすることで費用を捻出することが出来た。eBayではよくあることらしい。
 写真は届いたものの1個。箱は年式相当にスレていたが、針はピカピカで、一応ルーペで確認しても新品であった。SATIN M-18BX復活の日である。ibusuki氏には、ここに改めて感謝の意を表する次第である。

  4月12日   流 行

 世の中、タングステン混入が流行っている。実は、タングステン、医療の世界ではすでにX線遮蔽用として鉛の代用として使用されているし、釣りの世界でも鉛では形成しにくいシート状の錘として使用されていたのだ。
 さて、物が何であろうと、医療用となるとそのお値段が何故かバカ高くなってしまうという不思議な現象がある。だから民間医療機関では、実質医療用と同じ物だが、汎用扱いとなっているものを購入する事が多い。しかし、釣り用品ではそれどころではなくディスカウント並である。タングステンの混入量がFOSTERのものより少ないかもしれないけれど、タングステンシートには間違いないし、持ってみると0.5mm厚の鉛シートと変わらない重みがある。茶色(灰もあるらしい)の柔らかい少々伸縮性のある薄いゴム(?)シートで、サイズは0.5×90×145mm、実測重量30g、1枚700円也。
 使い方は皆様からアイデアをいただきたいくらいで、ここで当方が紹介するまでもない。とりあえず最も簡単な JA-0506mk2の敷物として使用開始。コードのダンプにも使ってみたいが、どうやったらうまく巻き付けられるのか思案中。

  4月4日   デッド・オア・ライブ
 そんなに見てる人も居ないだろう、とか思っていたら、アクセスカウンターを見て改めて驚くとともに、感謝の念でいっぱいになった。当HPの様なつまらんHPに、3万アクセスもして頂いているなんて、、、。
 
 さて、本日の表題は映画のタイトルではない。音場空間の話。相当しつこくSATRIアンプ関連。SATRIアンプに遭遇してから、以前にも増して音場定位というものが面白くなった。当方の中ではある垣根を超えたと思っている(それでも多分、皆様の音場に一歩近づいたに過ぎないのであろうが)。そこで、送り出し側と受け側(リスナーの耳や脳は除いて)の関係、つまり、オーディオシステムと部屋の関係。最近、永井氏と出会い、また根布氏(NEBU産業)とお話しする機会があった。
 これまでは、システムはなるべくソフトの情報を引き出して、部屋の残響もある程度利用し、マトリックス(4ch)で増強(?)して3次元的に広い音場を創成しようとしてきた。ところが、永井氏の視聴室で2chでも広大な音場定位を得られることを経験し、別のやり方もあることを知った。2ch装置から情報を正確にしかも余さず引き出し、部屋はデッドにしておいて直接音のみで音場を創成するというものだ。
 要するに「デッド・オア・ライブ?」。前者は、ソフトに記録されている反射波と、鏡で見たような対称的な部屋(壁)の反射を利用して原音に近い音場を創成する、という考え。これは確か長岡先生が仰っていたような・・・。そして特にPS回りの緻密なセッティングが必要となる。
 ソフトに記録されている反射波を、再度、現実の部屋で反射させるとわけがわからなくなるので、装置の時間同一性を極限まで上げていくとともに、部屋の反射を極力なくしてSPからの直接音のみで音場を創成した方が正確な音場が出るのではないか。これには部屋の広さは関係しない。少しこちらの方向に振ってみようかと、いろいろ試している。

  4月3日   大いなる勘違い
 今年に入って、自分がどういう性分なのか、45年間の人生の間、全く勘違いしていた事を思い知らされている。当方、短気で小心者には間違いない。ただ比較的細かいことが出来るタチで、こまごまとやっているのが好きだとも思っていた。でも、ここ数年の自分の行動を思い返すに、また、ネットで知り得た方々を拝見させて頂き、世界が拡がってゆくに連れて「これは違う」と感じ始めた。「あーく」建造に始まり、あれだけ惚れ込んでいたD-55やC-AX10をあっさりあきらめたり、「映像はそれ程でも」と言いながら高級DLP-PJを導入したり、、、と、挙げ連ねれば両手の指でも足りはしない。幼少期からの家業による家庭環境や、それに引き続く現在の職業上の必要性から、細やかにすることを強制されてきたのであって、本来は実にいい加減な奴なのだろう。根本的に変わらないところではやらないか、または、いろんな選択肢を考え始めると途端に面倒になってどんな方法でもよくなる。その際、より簡単なA法とより複雑なB法があれば、迷わずA法を採る。そんなところがオーディオにも表れていると感じる。
 
 概して、オーディオ好きの方々は自称なんと仰ろうとも、細やかな心と技術をお持ちの方ばかりである。そんな方々と当方を比較すること自体失礼だ。それは承知の上であえて比較しても、基準を何処に置くのかといったことで自己評価も変わってくるのは当然であるが、それにしても当方は変なところで大胆、いけないところで大雑把、妙なところに細かい。とにかく、的はずれなところが目立つし、詰めが甘い。だいたいが当方のような分際で「あーく」なんぞ造ってしまうところがねぇ・・・と言いながら後悔も反省もしていない。しかし、今更人間が変われるものでもないので、これからは、も少し自分をよく見て行動することにしようと考えている。

  4月2日   パワーアンプ補足
 昨日の補足。当方のパワーアンプのメンバーからいくつかの組み合わせをやってみた結果、現在、メインPA:SATRI AMP-5511mk2、SW−PA:SONY TA-N1、スワン用:HMA-9500mk2a となっている。
 SATRI AMP-5511mk2、そんなにいいのか?!理論からPC上で設計されたまま、高価な素子に頼らず、なるべく少ない素子で、作りっぱなしの音作りなし。それで音が悪けりゃ設計が間違っている、というのが開発者の永井氏のやり方。従って、コントロールされた音ではなく実に自由で伸び伸びとした音である。低域も程よく締まり、良く出てきて、S/Nが良いことも相まって、小音量でも音楽の躍動感があまり減じない。音場定位もソフト次第、汚い録音は汚く、そのままを出してくる。
 週末に永井氏をお邪魔した際に、SATRIアンプの見た目に疑問なところ、こうした方が良いんじゃないかと思うところを、素人の当方が矢継ぎ早に質問すると、それに丁寧にお答え頂いて恐縮であった。そして素人のアンプ自作のポイントまでご教示頂いてきた。
 ここではいちいち解説はできないが、それなりに一つ一つ理由があって「あの」形になっていることが分かる。回路(これはいくら丁寧にご説明頂いても分からんかった)・パネルの厚さ・シャーシの形成・ネジの材質・トランスやコンデンサの選定・基盤の材質(レジンやテフロン)や厚さ(一応150μあるし、高級機は金メッキされている上にうず電流対策のメッシュタイプ)・線材・C/P等々、深〜い!伺っているうちに、とてもガレージメーカーとは思えなくなってきた。
 そこで逸話を一つ。過日、永井氏宅で聞かせて頂いたCD、いかにも素人のオーケストラではあるけれど、「これはどこか聞いたことのあるような、しかもホールの音ですね。」と言うと、「熊本県立劇場ホールで私が録音しました。」と。そりゃ聞いたことがあるはずだ。ということは、そのホールのクセみたいなものまで分からせてくれたというわけだ。恐れ入った。

戻る

メールはこちらまで。