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Diary


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  8月28日   マルチの難しさ その3

 Behringer DCX2496 の機能とアンプの調整機能を駆使し、まずは可及的フラット化してみた。凸凹の位置の違いはあれど、いろんなフラット化があり得るので、多少は聴感も入れて設定したのが写真。リスニングポジションのF特。お見事!80Hzのディップは部屋のクセ。果たしてどんな音になったことやら。
 
 おったまげの低音だ。実質16cm×3発のSW-7には相当無理をかけている設定のはずだが、殆どがSPラインの奥に展開して空気感や拡がり感が得意であったのが、厚みは2倍程にも増し、前に出るときは出てきて、ある程度マスを感じる低音になった。
 昨日の写真のように、実にいい加減な設置だから仕方ないけれど、ミッドの領域は良くなったところと悪くなったところがある。徐々に滑らかになってきているところをみると、まだ長い眠りから覚めきっていないこともあるのだろう。
 
 別にアンプを換えたわけではない。SW-7のみ、FE-208ES(ネッシー)のみ、JA0801のみ、JA0506U×2のみを、次に下から順番にたして聴いてみると、それぞれの帯域の鳴り方が全て変わっていることに気付く。FE-208ESの中高域を切ってミッドのJA0810を挟んだことで、FE-208ESが超強力な広帯域バスになって、16cm×4発・・・違うな。
<追 加>8月29日
 それにしても、このままのユニットの面子でまとめるとすると、ネッシーに適正な配置は極めて難しい。どうしたものか。
 

  8月27日   マルチの難しさ その2

 やってみると分かる。難しいのは当然でスペアナは必須。f特をフラットにするためではなく、素人にはこれがないと、どこをどの様に変えたらどんな音になったかを確認できないで、どんどん深水にはまってゆくこと必至。素人の前に「ド」が付く当方なんか、スペアナ見ながら深水にはまっている。ただ、208ESは通称フルレンジだが、適当にハイ〜ミッドハイを切って(抑えて)ミッドロウ〜ロウユニットとして使えるところが凄いのだろうということは、何となくわかってきた。
 
 設定の組み合わせなんて無限にあって、全てを聴くことが出来たとしても、その音をメモリーすることも不可能ならば、比較することはもっと不可能。この無数の組み合わせを一つ一つ潰していくのではなく、理屈や経験からあるパターンを選択して、おおざっぱに実験できるだけの可能な設定をためしてみるしかない。ユニットが決まっていれば、その中で最良に近いところは見つかるだろうが、使えるユニットに制限がなければ、それぞれのユニットで同じ事を繰り返しやらねばならない。しかも、現在はSPプロセッサーをプリとパワーの間に使用するという条件下でのことで、その使用法さえもまだ選択肢がある。どこかに制限を設けなければ底なし沼、気が遠くなってしまう。なんてバカなことをやっているんだろうといった考えが浮かんできそうになったりもする。やっぱり、こんな時にはプロの猿まねや助言から入っていきたい。所詮素人、ダメだったら元に戻したって恥ずかしくもないし、ダウンサイジングという手もある。

  8月22日   マルチの難しさ
 独り言。周波数帯域をカットしないフルレンジ中心のSPシステムでは、点音源とリミッター的要因が少ないことがメリットである反面、口径以上の低域や高域の質という面ではネガティブなものがある。対してマルチでは、再生周波数帯域に適したユニットを複数鳴らすわけだから、その逆のメリット・デメリットが考えられる。だが、大きな問題はそんなところではなく、帯域カット〜繋ぎの方法みたいだ。まだまだトライした方法も経験も少ないけれど、パッシブLCのみ(パワーアンプのSP端子以降)ではコントロールしきれない。アナログチャンデバは、もちろんある程度の周波数特性のフラット化はできるが、同じ設定であっても機種によって思いの外音質が違う。デシタルチャンデバ、特にSPプロセッサーは調整は思うがまま、一定間隔の定規を当ててナイフで切るがごとし。しかし、これとて無理な設定をすれば途端に音に生気がなくなってしまう。部屋、各ユニットの特質、コントロールアンプやパワーアンプの条件、好きな音質等々、様々な要素が絡んできて、ズブの素人には極めて難しい。下手するとオリジナルのNS-1000Mにサブウーハを加えて鳴らした方が良かったりしかねない。でも成功すればそれだけの事はありそうな予感はある。
 
 話は戻ってJA-0801。バックキャビティとフレームの鳴きの対策はあるが、なんとY字のイコライザーが鳴いていることに初めて気が付いた。この際はネットを除去してイコライザーも外してみるか。また、いじり壊しちゃったりして。

  8月17日   ほんのさわり

 とにかく聴いてみたかったので、こんな酷い設置である。おまけに、20年前の当方のメインSPのスコーカ、何年か分からないほど鳴らしていないので相当曇っているが、今聴いてもいいユニットである。実測5kg、たかが数十mgの振動板を制御するのに、ウーハ並のバカみたいに巨大なマグネットである。当時、YAMAHAは数々の優れたユニットも出していて、有名なJA-0506(U)もその一つだ。このスコーカも単体で発売されており、価格は4万円だった!こんなユニット、今作ったらいくらになるんだろうか?NS-1000M、一本\108,000だったことを考えると、いかにC/Pが高かったかが分かる。いい時代だったのかも。
 
 今回は、ただ追加しただけの誠にプリミティブな実験で、このままだとフレームを叩けばカーンと鳴る。それでも、中高域の固さがスーと和らぐ感じがする。ユニットの鳴らし込みが全く足りないからか、ちょっと平面的な鳴り方になるのは致し方ないとしても、これだけ違うと考えてしまう。ただこのユニット、208ESの99dBに対し、93dBあるかないか(カタログデータでは91dB)で、合わせるのに苦労しそうだ。208ESの中高域をなだらかに切って加える形にすれば使えるかもしれない。しかも、これをネッシーにきちんと設置することはちょっと大変そう。延長バッフル作って埋め込むなんて考えたくないしな〜。別の選択肢も考えておきたいところである。
 

  8月16日   ネタかぶり
 昨日までお盆休みを3日間とったが、臨時の仕事は入るし、家族のこともちっとは考えねばならんしで、オーディオも配線の取り回しを整理しただけで殆どお休みだった。もう今日から通常業務にもどる事を考えると、休まん方がよかったかも。
 
 8月7日の日誌に、忙しい時に限ってアイデアが湧いてくる話をした。そのアイデアの一つが11日のFlying mole DAD-300 pro で、もう一つは仕事場で死んでるNS-1000Mのスコーカー利用だった。それぞれバンナさん、OZさんに先を越されてしまった。DAD-300 pro はともかくとしても、JA-0870(これは単体またはFX-3以降の同型ユニット名、NS-1000のものはJA-0801)は実験してみるのに費用はかからないので、是非やってみたい。設置に一工夫必要なので後日報告のつもり。

  8月12日   コーンツイータ

 OZさんからお借りしたダイヤトーンのボロンコーンツイータ、ちょっと型番はわからない。久しぶりにコーン(ドーム)の音を聴いた。懐かしくとても安心感のある音だった。どう表現したらいいのか、語彙力のない当方は苦慮してしまう。ホーンは、かんしゃく玉があちこちで破裂するように音像が出てくる。音像の中心にエネルギーが固まっていてそこから放射する様に拡がる。対してコーンは、LEDが発光するがごとく、ポッ、ポッ、と出てくる感じか。わかるかなぁ・・・。
 
 しばらく聴いていると、やはりホーンの浸透力みたいなものが欲しくなってくる。FE-208ESはホーンと相性が良い、というよりホーンみたいな音の出方をすることに気付く。中でも中高域はそうだ。ややもするとつっぱらかって耳障りにも感じるかもしれない。「あーく」では2〜4kHzの高レベルの持続音で欠点が露呈することは前々から言及してきた。「あーく」のクセだと思っていたが、最近の諸氏が指摘されているのは、このあたりのことなのだろうか。

  8月11日   DAD-M300pro

 「あーく」にも電話応対の翌日、大量の資料とパンフレットが送られてきた。「宣伝してくれ。」というのである。ならば日誌にアップさせていただこう。ということで、バンナさん、ネタがかぶってしまってゴメンナサイ。Flying mole のデジタルパワーアンプの50台限定発売のことだ。正確にはロット販売で、初回ロット50台だけは発注が集まろうが集まるまいが、8月末に発売される。メーカー直販だそうだ。
 
 すでに DAD-M100proが好評発売中だが、100Wの基板を二階建にしてBTL接続したものも売られていたので、これを使った製品をという要望が多かったようである。FE-208ES、デジタルチャンデバでいじる前に強力に駆動しておく必要を感じ始めており、ここに使いたいかも。SW-7のインピーダンスは4Ωを下回る部分があるので、AMCRONのようなPA用パワーアンプでないと、ちと心配がある。じゃあ SATRI AMP-5511mk2はというと、ツイータ用に、HMA-9500はミッドハイに・・・。ヨダレが垂れそうだ。
 
<追 加>現在、試作段階での動作確認を済ませ、お盆明けにケース収納時の確認をする予定だという。4Ω負荷では出力は落ちるが、それでも160W程、この範疇での動作には問題ないとのこと。予価は100proが \35,000なので、7万円当たりを考えているらしい。8月下旬発売というのに悠長なものだ。ある意味ガレージメーカー、このくらいの方が人間味があっていいかもしれない。

  8月7日   戯言
 今日から明日まで福岡である全国大会が開かれる。当方はあろうことかメインプログラムのシンポジストになってしまった。しかし、本日現在まで、まだ発表内容が出来上がっていない。いったいどうするんだ!!!でも今TVで「レオン」やってて見たくてしょうがない。TV見ながらPC叩いて原稿書いて、日誌もアップしている。しかもこういう異常な緊張状態の時に限ってオーディオのアイデアが湧いてくる・・・。ダメだ!

  8月4日   ゲインコントロールアンプの使い方
 「あーく」の今の元気な音の理由には、AMCRON K2とJA0506×2以外にもう一つある。これは、今回K2を導入するに当たって調整している時、後から気が付いた事である。
 
 5511mk2を、プリメインアンプとしてではなく、ゲイン調整付きパワーアンプとして使うに当たっての設定方法を、今までは次のように行っていた。プリのボリュウム位置を最も良く使う位置にしておいて、5511mk2のゲイン調整つまみを上げてゆき、シャーという雑音の気になり始める位置で最良のゲインとしていた。これが1時の位置だった。
 今回、K2を入れることで低域の力強さが増し、それに合わせるようにJA0506U×2を復活、更にこれに合わせるために、5511mk2のゲインをちょっとだけ上げてみたのだ。すると、ありゃまぁ、どうしたことか?!当方の環境では、SATRI AMP-5511mk2はゲイン調整つまみ位置が2時を超えると俄然元気が出るのだ。多少シャーという雑音も増えるが、音質はこちらの方が好みである。
 何故だ?素人の浅はかな考えでは、ゲイン調整にボリュウム抵抗を使っているからに違いない。これはアッテネータに替えてみたくなってきた。バンナさんはボリュウムをパスして固定抵抗を入れていらっしゃる。これが切れの良い音の秘密だったか?!設計者の永井氏は何とおっしゃるだろうか。「それは歪みですよ。」だったらガッカリだな。

  8月1日   酷い

 本棚兼テーブルと化したD-55。かつて長い間メインだったSPに対して、こんな仕打ちをしてしまってはバチが当たる!でも、片隅に放置していると共鳴していることが判明した。今後D-55を使う可能性は限りなく「0」。他目的利用、例えばSWボックスに転用も不可能。しかし、捨てるわけにはゆかないので、ここに置いておく限りこうせざるを得ないのである・・・。酷い!
 
 話は変わって、JA0506U×2、staggerd (parallel) 接続も試してみた。それぞれの役目の中心を高域と超高域に分けることで負担を軽くし、しかも 208ESの高域の改善にも寄与しようという目論見だった。片方には 3.3μF、もう片方には 0.22μFで並列接続してみた。
 しかし、所詮はツイータの帯域内での小手先の処置。分けたつもりでも重なる帯域部分が多く、強烈なハイ上がりになって、大きくレベルを絞り込む必要が出てくる。絞るとデメリットがメリットを上回ってしまってダメである。すぐに元に戻した。酷い!
 結局、Jensen 0.47μF を挟んで直列に接続し、15W-専用アンプのアッテネータを2目盛り(多分3〜4dB)絞った状態で周波数特性としてはジャスト、ここで落ち着いている。このコンデンサがJensen以外ではダメなところが面白い。

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