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Diary


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  2月28日   一日遅れの誕生日プレゼント

 これは何かと問われれば、SATRI EQA-5620 EX(この際5630にしてはどうか!?)の電源ユニットである。一昨日にはほぼ完成していたが、細部の詰めで昨日完成。ついさっきまで SATRI試聴開発室で試聴三昧させて頂いていた。一昨日が当方の○○歳の誕生日で、当家大蔵省の許可を得て、自分で自分へのプレゼントだった。結局昨年末から本年初にかけて大きな買い物をしてしまった。
 
 筐体はSATRI AMP-5510の展示用のスケルトンケースを利用したので中身が見えているが、透明アクリルのカバーが付いている。左手前のエボナイト製電源スイッチは生きているが、その他2個のロータリースイッチとヒートシンクは現時点ではお飾り。見ての通り、パワーアンプ並の600VAのフェニックス製トランスと、フィルターコンデンサーとして40個ものOS-conが林立する前代未聞の電源。愛嬌は脚が付いていなかったこと・・・。永井氏、慌てていらっしゃったようで脚の取り付けをお忘れになった。これは自分でステンレス製(SATRI PRE-7650のオリジナル)の物を取り付けた。
 
 前回からの音の変化は予想以上に大きく、ただ切れまくるだけではなくなった。明瞭なアタック音はそのままに、更なる力感と透明感が加わり、ダイナミックレンジも拡大した感じがした。SATRI回路 の特徴がでてS/Nもいい。フルボリュウムでも誘導ハムは殆どなし。音場感も文句なし。電圧伝送では輪郭のくっきりした音、電流伝送(SATRI Link)にするとより空間の表現が密になり低域も自然な鳴り方になる。丁度CDとSACDの違いの様な変化があるのが面白い。総括して相当良い。
 
 窪田式AE86型改変EQA とSATRI EQA-5630、これは凄いことになった。窪田式がMM専用、SATRI がMC専用の両刀遣いかな?
 

  2月16日   再利用

 初公開のDRW−1だ。残念ながら自作第2弾のD−70の写真は残っていないが、その後に低域補強を狙って作った自作第3弾がこれ。ユニットのウレタンエッジが朽ちてしまって使い物にならない状態のまま、もう十年以上ほったらかしになっている。
 
 勿体ないのでリア・ウーハーとかに再利用できないか検討中。変な理由である。

  2月6日   低域は難しい

 しばらく振りに「あーく」のF特をスペアナで撮ってみた。リスニングポイント正面のもの。上が昨年、下が現在だ。部屋の欠点なのか、40Hzに大きなピークが、80Hzにはディップが出るので、何とかしようとした結果である。
 
 低域の沢山入ったソフトをかけると良くも悪くもこの特徴が出て、それが「あーく」の音を決めている大きな要因のひとつであった。良く言えば包み込むように空間一杯に広がる低域、悪く言えばブーミーとまではいかないが、アタック感の乏しい低域とも言える。いくつか定数の違うコイルや、チャンデバのカットオフ周波数やレヴェルで調整しようと試みてみたが、どうしても解決されない。勿論、SWのレヴェルを下げれば解消されるのだが、それではSWの効果は半減してしまい、むしろネッシー単独スルーのクリアーな音場の方がいいのである。SWをやめるのは簡単なことだが、折角あるものは何とかうまく使いこなしたいし、なにしろ作って頂いたカネゴンさんに申し訳ない。
 
 そこで、長いこと死んでいたグライコを利用してみた。早とちりかもしれないが、「グライコの本来の使い方は、ブーストではなく共振の減衰にある。」といった旨、ある方のHPで拝見したことがきっかけだった。普通のグライコは、1KHzを中心に 1/2ないしは2倍ずつの素子になっており、残念ながら当方のグライコもそうでパラメトリックではない。つまり低域側は、16、32、64、128、256Hzと丁度40Hzという素子がないのだ。それでも何とか調整してみたのが写真(下)である。チャンデバでカットオフとレヴェル調整、グライコでピーク減衰した(ブーストはしていない)。これなら当方としては合格である。もう少しSW全体のレヴェルを下げても良いが、そうすると映画ではつまらなくなる。試しにチャンデバなしのグライコだけではSWの中高域は減衰しきれなかった。当たり前か!!
 
 こんなやり方では単なる演出に過ぎないのかもしれないけれど、とりあえずこの状態でしばらく聞いてみようと思う。「そんな使い方は全くもっておかしいよ。」と仰る方もおられるであろう。どうぞご意見拝聴させて頂きたい。正確に再生して、なおかつ楽しめれば一番良いのだろうが、やっぱり低域はむずかしい。

  2月2日   紙のようなディスプレイ
 とうとう、こんな時代が来た。紙のように薄く、丸められるディスプレーが製品化されるそうだ。
 
 オランダのRoyal Philips Electronics社発表のこのディスプレーは、電子回路などの入った25ミクロンの背面板と、厚さ200ミクロンの電子インクの前面板が合わさってり、紙3枚ほどの厚さに過ぎず、半径2cmの弧を描いて曲げられるらしい。
 
 現在は白黒。白色の紙にインクで印刷したような感じで見やすく、バックライト等を使わないため、消費電力も非常に低い。カラービデオ映像が表示できる技術も開発しており、昨年9月、英国の科学雑誌Natureでも紹介されたそうだ。
 
 携帯機器は勿論、果ては文房具や本まで用途は広い。今後、絵〜映像は大きく変わってゆくであろう。

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