今日、この日誌を読まれる方は一寸不幸。長くて分かりづらいのである。よろしく!
T500A MK2、皆様、凄い感心がおありのようである。当方が入手したことをこの日誌にアップして、しばらく日にちが空いてしまったら、数名の方々から「その後どうなたんだ?」という直メールをいただいたのだ。というわけで、本日は中間報告。
実は、当方の業界、今大変なことが起こってしまっていて、当該者支援とともに業務萎縮・意欲減退、早急対応等々で、ツイータ試聴どころではなかったのだ。すでに斜陽を通り過ぎて、逆に不足状態に入ってしまった当方の業界、このままでは崩壊も遠くない。業界としても、一般市民の立場に立ち返っても死活問題である。勘の鋭い方ならお分かりかも知れない。いや、PSE法ではないが、それも含めて最近の国政はどうかしている。え?、昔からそうだ?!ここでこれ以上語るのは不適当なので、アップが遅れた言い訳だけに留める事にする。
さて、本題に入る前に述べておくことがある。当方、誰に言われなくとも「ヘボ・オーディオ」である。先人のマニアの方々のように、物質固有の音を超越した使い方が下手で、物質固有の嫌な音を出すのがホントに得意である(;。;)。だから、今までいろんな硬い素材で嫌な経験をしてきた。アルミはそこそこまとまった聞き慣れた音だが、どことなくザワザワした明るい音。ジュラルミンはアルミより硬くていいかと思えば、変な付帯音を伴う。ベリリウムはキンキンするし、ボロンは反対に死んでしまう。そんな中、マグネシウムと言えば最悪な経験しかない。かつてヘッドシェルでマグネシウム合金の物が流行った時期があり、当然、幾つも買い込んで色々やってみた。これがことごとく失敗。当時、我々の仲間内では、マグネシウム臭いと毛嫌いされていた。マグネシウムを燃やしたときの煙のような臭さ・・・といったイメージだった。だから、T500A MK2、購入するとき、ちょっと怖い物見たさみたいなところもあったのである。
しかし、、、いい!当方が使ってきたツイータを振り返ってみるに、今サラウンドに使っているFT96EXは例外的であって、メインスピーカには何故かFOSTEX FT90の系統(FT90H, FT90HG, T900A)、またはYAMAHA JA-0506の系統(JA0605U, JA-4202)だけである。T500Aはオフ会でしか聞いたことがない。その経験だけでの感想である。とにかく素晴らしい切れ味だ。レーザーカッターのような切られたかどうかわからないタイプではなく、言わば超音波カッターやカミソリ的な切れ味がわかるタイプだと思う。エージングが進めば、または達人がお使いなら前者に近付くかもしれない可能性を秘めている感じもする。この辺はオリジナルT500Aの進化型と言っても良いと思う。ただ、先入観というかイメージが先行するからかも知れないが、エネルギーを感じる部分がT500Aより幾分高い方へシフトしている感じを受ける。FE-208ESとの繋がりで考えれば、オリジナルのほうが合わせやすいかもだ。ん、何か変なこと言ってるかな?
「あーく」では、すでに、JA-4202は色づけが感じられて交換することは決定。次に、@FE-208ES(以後208)スルー+T500AMK2(以後MK2)、A208(ハイカット)+2450J+MK2、B208+2450J+ED-915(以後915)+MK2を試してみた。@もそれなりにいい。単純な接続で設定も決めやすい。しかし、マルチを経験した当方には、クロス付近の谷というかエネルギー不足を感じてしまう。Aは、その谷がなくなるだろうと予測したが、みごとにはずれてしまった。意外に2450Jとのクロスは相性が悪い。むしろ208スルーの方が高い方が伸びているのだ。Bは、915の金属音の表現と隙間を埋める働きが功を奏して非常に良い。結局、T500A MK2
はスーパーツイータとして使用し、5ウェイのままだ。3〜4ウェイになるかな、という淡い期待はなくなった。
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