当方も以前から流していた情報、Technicsのオーディオの灯が消えた。以下、2月9日発のAV watch newsより。
松下電器産業株式会社は、DJ機器を除くTechnicsブランドのオーディオ製品について生産を終了した。
同社では2005年12月28日付けでホームページにて告知を行なっており、単品コンポについては2005年末で全機種の販売を完了したという。サポートについては継続して行なわれている。
Technicsは'65年のスピーカーシステム「Technics 1」を皮切りに、スピーカーやアンプなどのオーディオ製品で人気を集めた。単品コンポの最後の発売製品はコントロールアンプの「SU-C1010」となった。
なお、TechnicsブランドのDJ機器については引き続き、販売を継続していく。また、研究を進めていたサイレンス・テクノロジーについては、今後DJ機器やパナソニック製品での継承を進めていくとしている。
以後、オーディオは panasonicとなるのだが、これまでのような趣味性の高い製品の発売は見込めないだろう。われわれオーディオファンは、どれだけテクニクスの製品の御世話になってきたことか。まず何と言っても世界唯一無二のSP-10シリーズのDDターンテーブル、その技術を生かした超ハイC/PのLP-PであるSL-1200を中心としたシリーズ、EPC-100Cというローマス・ハイコン・カートリッジの走りとそれに見合うEPA-100、リニアフェーズSPとリーフツイータ、民生用としては信じられないようなグライコ、クラスA回路パワーアンプ、バッテリードライブ・プリアンプ・・・等々列挙するにいとまはない。それだけに本当に残念である。そして、重厚長大のアナログから、次の高効率デジタルPC融合世代に、確実に移りつつあることを実感した。