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基本設定開始
基本設定開始

'05/12/12、基本調整は、朝の8時過ぎから夜の10時過ぎまでかかった。カリスマインストーラの基本理念:「自分が納得できるまで調整する。」の為で、決してノロノロやってたわけではない。むしろそのレジ調整のスピードといったら、当方には何をいじっているのか分からないほどの早さでリモコンを操作していらっしゃる。1292の特徴としては、メカニカルな部分の調整が大変重要なタイプのPJだそうだ。
 
 まずはPJとスクリーンの位置関係が適正かどうか、ミリ単位で合わせてゆく。そして、要するに CRTの中心と第一レンズの中心を、これでもかと言わんばかりに合わせてゆくのである。そのレジ調整、当方は視聴位置からはとても合っているのかどうか見えないが、U氏は「きたきた!」と言いながら9インチ管の描き出すドットや線が繊細になるのを楽しんでいるかのように、視聴位置にいながらにして調整してゆく。しまいには、B管においても DLPの750pのドットより遙かに小さなドットが 120インチ4:3スクリーンの全面で達成されている。
 水平線を見ながら、やわら「2cmずれているよ。」とU氏。しかし、こちとらは尺で計ったので「そんなはずはない。」と言うが、確認でもう一度計ってみると確かに2cmずれていた。まったく凄い「目」だ!

 昨日の粗調整の段階でも唸ってしまう程の映像だったのに、今の画は何なんだ!この立体感と質感。視聴位置はむしろ30cmほど後退しているのも拘わらず、画の力感のために、むしろ今までより大きく感じてしまう。目の機能が決して健常とは言えない当方にもその違いが分かる(つもり)。単なる視力などの数字だけでは表せない視覚の不思議さである。
 
 調整が終了する頃には、以前紹介したA君を含むMさんの仲間達がやってきて、盛り上がってしまった。ところが、どうも音が変。画に気を取られていたし、沢山人間が入ったからだろうと、あまり気にしないで居た。翌日、明るい部屋の中でよく見てみたら、調整中に知らずにコードに触れたり、機器の若干の移動をしたりしたために、何カ所か接続部分の接触不良を生じてしまっていていたことが判明。これはしまったことをした。

IFB-M2005A+
IFB-M2005A+

 変なもの一つ。SONYのGシリーズや12シリーズの3管PJ用のDVI/色差入力ボード。これでDVIまたはHDMI出力を、1080p/60Hzまで直接入力できるようになる優れ物だ。印象としては、固定画素のくっきり感と3管の深さを併せ持ったような感じ。なんだ、そのままじゃん・・・。ちょっとだけ色が薄く、黒と白の調整にコツがいる感じはあるが、なかなかよろしい。

IFB-12A改 と nebu氏のケーブル
IFB-12A改 と nebu氏のケーブル

 デジタル入力ボードでそこそこ満足・・・逆に言えば今一上を目指したくもなるところ。アナログ入力ボードはUAシステムズによって改造されたIFB-12A。しかし、それに接続するケーブルはiScanHD+付属のDsub-RGB5BNCコードで、当初からやたら細いのが気になっていたのだが、これがなかなか良いものがないのだ。やっと見つけたと思ったら、以外に近いところにあった。nebuさんだ。3CFVで特注。床置の当方、1.5mで十分。取り替えたらびっくり。ダイナミックレンジが全く違う。こりゃいい!!

2006/03
2006/03

 ある日、気づいてみるとPJのメモリーデータが飛んでしまっていた。ここはU氏に再設定していただきたいところだが、尋常じゃなくお忙しい方なので、おいそれと当方だけのために熊本まで来ていただく事はできない。仕方がないので、自己流でレジ調整にトライすることになった。だいたい、したくはないんだけれど仕方なくするタイプの当方ではある。
 
 まあ、何とか観ていて大きな違和感はないところまではなった。しかし、これは何だろう?このように明るく均一な映像の際に、ピンクのギザギザ模様が出てくるようになった。これは気色悪い。

SONYブロードバンドソリューション福岡
SONYブロードバンドソリューション福岡

 故障と判断し、福岡のSONY ブロードバンドソリューションに修理依頼。車2台、計4人でお越しになった。

現地修理不可能
現地修理不可能

 ノイズが乗っていることと、Bスロットルにハイビジョンを入力した際にクランプできずに正常な映像が映らないことから、ビデオ入力のどこかの異常、又はデータ呼び出しの誤作動が考えられる。原因となりうる基板を交換しつつ、不具合箇所を特定していくが、どうも微妙に近い周波数をきちんと判断できずに違うメモリーを呼び出してきているとのこと。基板交換と同時にアナログボリュウムの調整も必要で、一度引き取られて修理することになった。キャリングハンドルもなく、4人で車まで運び出して、「またできたら持ってきます。」と去ってゆかれたのは夜の8時頃だったろうか。後にはPJラックだけが残った。

BA基板
BA基板

 この基板が主なる原因だったようだ。確かにギザギザのノイズは消えた。しかし、しばらく試聴していると、どうもホワホワと明るさが不定期に変化していて落ち着かない。以前にも増して暗部での横引きノイズも気になる。ただ、これはVPH-1292の仕様(発売当時には現在のようなプログレ信号や高い周波数の映像はなかったので)仕方ないといった情報もあり、しばらく我慢していた。ところが、ある目のいい方とのオフ会で指摘があった。横引きノイズがいっぱい出てますねって。やぱりそうか。

2007/02/24
2007/02/24

 もう一度SBSに修理を依頼した。前回のごとく、SBSから4人でみえて検証。数枚の基板を取り替えておられたが、やはり持ち帰らねば無理だとのこと。う〜ん、またかと思うものの、致し方なし。
 一週間が過ぎ、たまたま村井先生の訪問が決まっていて、PJがなかったらまずいので、何とか間に合わせてもらうよう連絡。修理はしたが、まだ症状は残っているし、調整ができていないということだったが、無理矢理運んでもらった。設置して画を出すと、、、愕然。写真のごとく、特にG管が悲惨な状態だった。基板を換えたら以前のデータでは合うわけがないし、レンズ位置も変更されていた!自己流に、レンズ位置とメカニカルフォーカス、そしてマグネ調整をやってみるものの、手に負えない。そうなると頼みの綱はU氏。夜中にもかかわらず電話相談。携帯で指示をもらいながらの調整を試みた。
 でも、結局オフ会では映像なし。ガックシ。。。

その後・・・
その後・・・

 明るさの変化は相変わらず。特に暗くてコントラストの付かない動きの少ないシーンで顕著に分かるので、だいたいこういうシーンは主人公の表情が重要だったりするわけで、グッと気持が入り込んで、、ホワホワ、、、行けなくていかんのだ。
 またH氏に電話して出張修理。どんどん部品が新しくなって行く。前に見えるファンの一個、フライバックトランス、そこから通じる高圧制御抵抗も交換。
 

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Last updated: 2024/7/4

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