'03/04 導入。
型番は同じでも一般に販売しているものとは全く別物で、SATRI 回路 V6.2 を搭載したSATRI CLUB限定品。ある意味、実験機。音を一言で表すなら「高級鉱石ラジオ風ステレオ」である。fレンジやダイナミックレンジは別として、どこか鉱石ラジオっぽい音質なのだ。人間くさいと言った方がいいかもしれない。この辺が好みの分かれるところ。広大な音場からくる実体感は、なかなか味わえるものではない。「硬くて重い」ではなく、ポイントは押さえてある「実用強度派」だ。
その回路の特殊性のため、電源を入れてから5分間はまともに音が出ない変わり種アンプ。しかも、ヒートシンクは卵とじでもできそうなくらい熱くなる。またこのヒートシンク、叩くとチーンと共鳴するが、天辺を渡すように幅1cmの鉛テープを貼ると、鳴きは全くなくなる。
その後、数回の回路バージョンアップを受けて進歩し続けてきた。'
2010年、ネッシーのユニットをFE-208SSに換装するに伴い、その座を明け渡すことになった。
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'04/05/05 導入
単体D/A-コンバータは持っていれば何かと便利。使う予定はなかったが、リンクのページに掲載しているYASUさん製作の出物を見つけ、格安でゲット。V.5.1 も付いて、製品の1/3のお値段。D/A-デバイスは電流出力の物が多く、それを電圧変換した後で信号処理するところでジッターが載ってきたりするらしいが、SATRI-ICはこれを直接電流入力できるところがポイント。永井氏による点検済み。
次のDCX2496の96KHz-デジタルアウトを受けて、ミッドバス(FE-208ES)担当のAMP-5511mk2にSATRI Link(電流伝送)で繋いでいる。
'07/01 休止中。
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2010/12/20
随分とてこずったり、1080pの世界の感動を与えてくれたり、何よりVについて勉強させていただいたこのPJともお別れすることになった。
G90の導入以来、「あーく」の隅の台車の上に静かに鎮座していたところ、先日、知人の1292が昇天。もちろん、新品の交換部品があるわけがないことは、この個体の修理の際に分かっていた。程度の良い部品を探そうにも、すでに程度の良い死に体(変な言い方だが一部のみの故障で使われていないという意味)の1292を捜すことが不可能に近い。それが、ここにあったわけだ。当方の物はシャーシとメイン基板以外、管と内部は殆ど新品交換して、約6000時間で下ろされたので、基板は大丈夫なはずだ。基板一枚引っこ抜いてもってかれてもどうしようもないので、一台丸ごとストックにしていただくことになった次第。
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'04/07/25 TA-N1なき後、やって来たのがこれ。見かけよりは重たいし(17kg)、フロントパネルもN1張りに分厚い立体的造形をもったアルミ合金製鋳物が奢られているが、固さや重さではN1と比べようもない。さて、こんな薄型アンプでSW-7が駆動できるんだろうか、といった心配はすぐに消し飛んだ。力強さで言えばこれ以上のものを聴いたことはないし、やや荒いと言うかライブに近づいたとも言えなくもない。
スペックは極めてハイパワーで、500W/ch/8Ω、800W/ch/4Ω、2Ω負荷でも1,250Wを保証するという。加えて使用領域の低域(10〜400Hz)のダンピングファクターは 10000〜3000以上。クリック付きアッテネータの感触は高級感がある。PA用高出力パワーアンプにもかかわらず、ファンレスであるところがいい。デジタルチャンデバで超低域を持ち上げても「へ」でもない。
欠点も幾つかある。第一は電源コード。3Pプラグコードの直出しはいいが、長さが約30cmしかない。PAラックに組み込んでの接続を考慮した設計なのだろうが、いくら何でも短すぎ!3Pプラグだから簡単に延長もできない。また、PA用ということで当然脚がない。暫定的にTAOC TITE-46PIN の3点支持にしている。SP端子が接近し過ぎ。Yラグを使えば問題ないが・・・どうもSP端子だけは苦労する。
'11/07 壊れた。メーカー修理を受け、お嫁に出した。
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Pioneer DV-AX5AVi
中古極上品だが、いつ購入したのか忘れた。VDV-Pは複合機で、DVDはもちろん、DVD audioやSACDまでかかってしまう。古い中級機だけれど音質は侮れない。
その後、ブルーレイが主流になって、放出。
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左 : Bakoon Products EQA-5630mk2(電源ユニット)
上のヒートシンクは、あまりに熱くなるので、当方が勝手に載せた物。高S/Nで透明で切れのいい優れたフォノイコライザーだが、MC専用、かつ電流増幅という特殊性から、カートリッジのとっかひっかえ試聴には向かない。現在mk3になってさらに透明感が増したが、価格は高騰、庶民には高嶺の花。
中 : Accuphase C-17
2006.06、新品同様中古品導入。ヘッドアンプとしては、Pioneer H-Z1 と双璧、音もそれぞれに特徴的だった。2015年2月、C-37を入手するに当たって放出。
右 : 窪田式AE86改変型フォノイコ
MM入力なので、前段にC-17をつないで選択。揺るぎない音像定位感。
以上、Accuphase C-37の導入に伴い引退。EQA-5630mk2は、この際、永井氏にMC入力との切り替えが出来るように改造して頂いた。
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2013.05 国産の素子が激減し、Bakoonのアンプが全面変更を余儀なくされ、根本的に基盤変更が行われる中、フォノイコライザーアンプも同様mk3となった。基盤は実装部品が多用され、結果コンパクトになってスペースファクターが有利になり、大きなトランスを入れても距離がとれて誘導ハムを拾いにくくなってため、筐体内に小型パワーアンプ並の電源を入れることができるようになった。この個体はその第二号機。
入力は2系統、それぞれにMC・MM切り替えができる。ゲイン切り替え式電流増幅回路なので、特にMC型カートリッジには有利。またコイルの動く量とインピーダンスによって出力(電流)が決まるので、公称出力(電圧)とは全く違った音量となる。しかし、ゲインが3段階で切り替えられるので使い勝手は問題ない。MM型も入力できるが、入力に抵抗が挟まり、一般の電圧増幅と類似する。
音は、f/ダイナミックレンジも広く、良く切れ込んで変な音が出ない。色づけはないのだろうと思うが、不思議なのは、カートリッジを交換しても驚くほど変化が少ないこと。究極対比、1万円のカートリッジと30万円のカートリッジの差は出るけれど、その差は10倍ではなく、2倍位の印象と表現したらいいのかな。
2015.03 ついに借り物ののまま返却することになった。
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