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ALBUM

Pioneer PC-70MC
Pioneer PC-70MC

 パイオニアの最初で最後になった本格的高級MCカートリッジである。弟分の、カンチレバーがアルミ製でボディ色がグレーのPC-50MCもあった。小型で非常に強固なボディ、トラッカビリティも良かった。音はいわゆるパイオニアトーン。少々線が細いが良く伸びた高域と豊かな低域だったと思う。というのも、残念ながら討ち死に状態なのだ。家内のはたき掃除中、ベリリウムカンチレバー(いまやベリリウムはありえない希少品)がもがれてしまったのだった。合掌。(-⊥-)
 
2015.10.21
 極めて未使用に近い物を入手。ある方が、針交換の後にお蔵入りにしていた物を譲り受けた。20余年ぶりに試聴。こんな音だったのね! 現代の高性能フォノアンプで聞くに、弾力性のある低域をべースに引き締まった中音域と切れの良い高音域でややハイ上がり。poineer tone である。

Accuphase AC-3
Accuphase AC-3

 Accuphaseの3代目カートリッジ。カートリッジだけはOEMのようである。発電系はオルトフォン型、ボディはアルミ合金ダイカストとのこと。
 音の傾向はAccuphaseのイメージとはほど遠いもので、長岡先生曰く箱庭的音場、なるほど音像も空間もみんな小さく、音像定位はすばらしい、面白いカートリッジだが、どんなシチュエーションで使うのか?
 
 しかし・・・実は、前述のパイオニアPC-70MCをお釈迦にしてしまったお詫びにと、家内が実家に帰った際、おみやげとして買って来てくれたもの。後にも先にも家内がプレゼントしてくれたものはこれだけだ。決して捨てられない!!(笑)

Accuphase AC-5
Accuphase AC-5

2015年5月導入
 AC-3と形状は似ているが、構造・材質に同じところはない。ZYXの系統らしい。音の傾向もAC-3とは全く違って、現在のAccuphaseのイメージそのもの、というかむしろ、DENON PRA-2000にも通ずるところがある。そこで、ついにメインカートリッジにと思ったのではあるが、改めてMC-L1000を聞いてみると、、、やはり凄いカートリッジであることが分かるのであった。L1000の完全引退はない。
 
 その後AC-6が発売されたが、Mysonic Lab の系統のようで、あまり興味がわかない。

Jueltone JT-RV
Jueltone JT-RV

 磁界の中をコイルが動いて発電するものをMC型と呼ぶが、これはコイルがなく一本のリボンで発電する。従って発電能力が極めて小さいので、S/Nのいいにヘッドアンプが必要だった。カンチレバーはボロン、ボディはアルミ合金削り出し。
 前身のJT-RIIは、チタンカンチレバーかつ半透明アクリルシェル一体型で、シロナガス鯨のような形をしており、専用ヘッドアンプが用意されていたが、その音質は今一歩で、真価を発揮できていなかったように思う。その後もダイヤモンドカンチレバーで高剛性シェル一体型のJT-RVDまで発展した。
 音は、独特。衣擦れのような極めて繊細な美しいものであったが、爆発的な表現には向いていなかった。
 
2012.01.21 フォノアンプがEQA5630mk3だとそんなことはない。全然元気で芯のある低音が出てくる。相性が良い。シェルはAT-LS18のシリンダをOrtofonの2ピンタイプの物に交換、リード線はL1000に付いてきた物。

Victor MC-1
Victor MC-1

 .歴史的な初代ダイレクトカップルカートリッジ。ikeda など、同じ考え方の物もあ」ったが、微小プリント基板型コイルを直接カンチレバーのチップと支点の中間に接着したところが画期的。発売当時、若過ぎた当方にはいろんな意味で使いこなせず、一台目はすぐに壊してしまった。針交換した二台目は自然故障。ハイ上がりの音のバランスという印象だけで、ちゃんと音を聞けていないうちにSATINやMC-L10に移っていった。
 
2011年12月 中古動作品を入手。懲りもせずカンチレバー周囲をカッターナイフの歯先で掃除したが、今度は成功した。現在の当方の経験値と装置で拝聴するに、当時こんな音で鳴らすことができていたら幸せだったろうなあ、と思う。実に鮮烈である。これだけ聞いていれば文句はない。シェルはオヤイデ HS-CF、リード線はAETの線材を使ったモスビンさん特製。
 
2012.01.28 シェルを純正のVictor 超ラボのLTP-13に交換。カーボングラファイトは低音の量感が増す傾向があるのか、低域の量感不足のバランスも改善され、ややハイ上がりくらいの感じになった。

Victor MC-L10
Victor MC-L10

 ダイレクイトカップルの二代目。初代MC-1では、このような微妙な機構を理解できずに、壊してしまう事故が多発したとの噂があるが、そのMC-1よりも更にスタイラスに近いところにプリントコイルをくっつけたものがMC-L10。LはLabolatory SeriesのL。
 
 これは、ディスコンになってしまうという情報を聞きつけて、針交換に出して戻ってきた2個目。とてもシェルを選ぶが、むしろMC-1より神経質なところが少なくなって使いやすかった。でも、本領を発揮する前にMC-L1000が登場し、意外に使用期間が短かかった。
 
 発売当時の長岡先生、MC-L1000とどちらが本当の音なのかと一時迷っていらした(失礼)ような記事があった。確かに、MC-1より低域のバランスがとれていて全く不満はないが、L1000を聞いてしまうと、全体の音の切れと細かい音に僅かに差を感じる。しかし、むしろ自然で聞きやすいとも言える。いずれにしろ素晴らしいカートリッジだと思う。
 
 シェルはオヤイデ のカーボン系のHS-CF、リード線はtechnicaの安い奴。

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Last updated: 2024/2/11

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