導入時、なかなか鳴ってくれないSPに業を煮やしていて、別冊FM-fan誌における長岡先生の尋常ではない誉め方を見て、それならと購入。
ところが、これが全くなのである。思い描いていた音にはほど遠い。エージングだろうと我慢の日々が続いた。ここで、現在のように数万円、数十万円のコードではなく、数千円から一万円程で超高級だったけれど、その電線音頭を踊るは踊る。様々な自作コードも経験した。自分でブレーカーからOFCコードで直接アンプまで引いてきたりもした。しかし、音の線の細さは如何ともしがたい。広大な音場など出てこない。どうしてなんだ?!こうして、あろうことか放出してしまったのだった。それは、機器のせいだけではなく、ソフトにも原因があったのだが、それに気が付くまでには、まだまだ時間がかかった。
そして、その後に再び買い戻すというバカげたことをしてしまった曰く付きのアンプである。既にディスコンとなったばかりの頃で、今はなき当地の家電量販店「寿屋」の方に、「もうないですよ。」と言うのを無理矢理押し切って全国を探し回ってもらった。Lo-Dの倉庫の片隅に残っていた最後の一台と聞いている。だから新品購入であるにもかかわらず、箱はボロボロで取説も付いていなかったが、今となっては、買い戻しておいてホントに良かった。まったくお恥ずかしい話である(*^_^*)。
電源コードを基板からOFC平行キャブタイヤコード+3ピンプラグ(\400)に、脚をTAOCのTITE-25SPに交換。
何十ものアンプを聞いてきたわけではないが、その体験の中で、どうしてこんなに音が違うんだろうと思う。でもこの感想は、長岡式バックロード系のSPを使用している方はなおさらかもしれない。
'02/11/10 ついに故障、というより経年劣化。左右のヒートシックの音頭に差が出てきて、何となく定位・音場感があやふやで歪みっぽくなってきた。そこで以前から相談に乗って頂いていた「JA1MDN修理工房」
<http://www55.tok2.com/home/ja1mdn/>の田中氏にお世話になった。しかし、オリジナルの部品はあるはずもなく、この際は修理ついでにチューンアップしてしまえと、通常コンデンサーをオーディオ用コンデンサー(ミューズ)に、SP端子を大型の物に交換して頂いた。特にアイドリング電圧の変化で音は一変するようである。完調な時と比較するすべもないが、調子を取り戻したように思う。+アルファがあるかどうかは当方のタコ耳ではわからない。
'02/04/14 元気にネッシーVを駆動し続けてもらっていたが、SATRI AMP-5511mk2導入と共にメインの座から退くことになった。足かけ19年間のお役目、大変お疲れ様であった。しかし、今後もサブのスーパースワンを鳴らす役目に就き、時々はいろいろと実験に参加してもらうことになるであろう。
'05/04 マルチチャンネル導入と共に見事復活、いつまで引っ張る?
'10/07/01 TA-N1買い戻しに伴って、再び休眠。それでも、しまい込んではいないところがなんとやら。
'12/01/08 サラウンドのHMA-9500の故障に伴い、サラウンド用に再稼働。
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