内装に取り掛かるに当たり、問題発生。二重構造の内壁を「方舟」のようにALCで作るためには、固定するための鉄骨を組まねばならないが、その予算が出ないのだ。
ここで、またもや猿まね。市川氏の「お気楽シアター」のアイデアを拝借し、「12mmGL三重貼り」を選択した。一枚目はボンドのダンゴをGL板の9カ所にくっつけて、鉄筋コンクリートの壁に押し付けるようにして貼ってゆく。これは一般の内装と同じ方法。これで空気層が一層増える。2・3枚目は、1枚目に直にタッカーで全面接触で貼り付けてゆく。1枚よりも、その厚みや重量、そして摩擦力で吸音になると考えていたが、ALCとどのくらい違うのかは分からない。しかしこの工法、追加料金はGL板の材料費だけだ。試しに裏拳で叩いてみたが、「コッ、コッ」と後を引かない低い打音のみ。C/Pは極めて高いと思うが、比較できるものではないかも。表面仕上げは凸凹壁紙を諦めて、より安い水性塗装二度塗り。
結局、外壁20cm+空気層4cm+内壁3.6cm+塗装0.3cm≒計28cmもの厚みを持つ壁となった。露出断面を見ると、実に頼もしい!
窓面積は法規制の最低限、コストも最低限。二重ガラスの二重サッシで四重窓としたかったのだが、外側は消防の関係上、網入りガラスしか使えなかった。内側からはめ込むタイプの二重サッシ、内側のガラスはペアガラス。換気扇はない。窓換気だ。すなわち、ここは絶対禁煙!!
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