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ALBUM

(7)基礎の完成
(7)基礎の完成

 堅牢な基礎が出来上がった。これを見ただけで、すでに感無量の当方であった。
 基礎が表土より下がっており、半地下の様子が分かる。「方舟」や「箱船」や「はこぶね」とは違って、この上に直床となる。徹底的なコストダウンの結果だったのだが、実は、後に大変悩むことになるのだった。
 今回の建築に当たり、建設費用の中で、基礎工事が最もコストがかかる事を初めて知った。当たり前だが初めてだらけ・・・。
(注)写真左上の人物は職人さんです。

(8)突然、鉄骨完成。
(8)突然、鉄骨完成。

 いや、ホントに早かった。鉄骨は、組み始めるとあれよあれよという間に組みあがっていった。
 下から組んでゆくので、屋根を組む時に修正が必要。これが以外と大変であったようだ。
 1階がAVルームで柱なしの半地下ワンルーム。2階もワンルームで昼間の生活の中心、3階は寝室と子供部屋。即ち、夜に1階のAVルームでドンチャカやっても、2階を挟んで3階が寝室が故、問題なし。。。のハズ。

(9)二階の床
(9)二階の床

 2階の床。一階には天井裏を設けないので、この床が即一階の天井になる。波形デッキプレートの上に配筋して、10cm厚にコンクリートを流し込む。勿論、この上に空間を設けて床材を敷く。方舟と同じ、というより至極一般的な手法。
 方舟を見習って、低音の逃げ道を考え、あえて、鉄筋コンクリートにはしなかった。日中の家人の活動時には、2階住居の足音が気になるかも知れないが、視聴は大抵、家族が寝静まった夜中である。

(10)一階外壁の配筋
(10)一階外壁の配筋

 1階は、柱がなくとも壁を全面20cm厚鉄筋コンクリートにすることで強度を確保。2階、3階と上層になる程に小さく軽くして(2〜3階の外壁は、比重の小さい10cm厚ALCの横貼り)加重を減らし、内部には殆ど壁という壁を設けない設計でコストダウン。
 今回の建築にあたり、サイズ・配置・構造の案は全て当方が出した。勿論、長岡先生の著書『長岡鉄男のスーパーAV・ホームシアターをつくる』をバイブルとし、先人達の偉業も参考にさせて頂いたことは言うまでもない。
 そして、デザインを住居並に保つのがデザイナーさん、それらを強度計算し法的な問題をクリアするのが設計屋さん。だから、出来上がってみて使いにくかったら当方の責任である。
 この時、内側の処理はまだ未定。やりながら決めてゆこうと、ここでも『いい加減』。しかし、すでに10月20日、年内完成は大丈夫なのか?

(11)一階の床
(11)一階の床

 捨てコンの上に割栗石を15cm厚に敷き詰め、防水ポリシートを敷き、配筋して15cm厚にコンクリートを打ち込む。これが一階の床そのものになる。床コンセント配線用フレキシブルチューブも埋設。
 しかし、やってみないとわからない。設計段階で結果を正しく予測することなど、素人の当方にはできるはずもなかった。十分の強度であるはずの床に落とし穴があった。

(12)一階内壁
(12)一階内壁

 内装に取り掛かるに当たり、問題発生。二重構造の内壁を「方舟」のようにALCで作るためには、固定するための鉄骨を組まねばならないが、その予算が出ないのだ。
 ここで、またもや猿まね。市川氏の「お気楽シアター」のアイデアを拝借し、「12mmGL三重貼り」を選択した。一枚目はボンドのダンゴをGL板の9カ所にくっつけて、鉄筋コンクリートの壁に押し付けるようにして貼ってゆく。これは一般の内装と同じ方法。これで空気層が一層増える。2・3枚目は、1枚目に直にタッカーで全面接触で貼り付けてゆく。1枚よりも、その厚みや重量、そして摩擦力で吸音になると考えていたが、ALCとどのくらい違うのかは分からない。しかしこの工法、追加料金はGL板の材料費だけだ。試しに裏拳で叩いてみたが、「コッ、コッ」と後を引かない低い打音のみ。C/Pは極めて高いと思うが、比較できるものではないかも。表面仕上げは凸凹壁紙を諦めて、より安い水性塗装二度塗り。
 結局、外壁20cm+空気層4cm+内壁3.6cm+塗装0.3cm≒計28cmもの厚みを持つ壁となった。露出断面を見ると、実に頼もしい!
 窓面積は法規制の最低限、コストも最低限。二重ガラスの二重サッシで四重窓としたかったのだが、外側は消防の関係上、網入りガラスしか使えなかった。内側からはめ込むタイプの二重サッシ、内側のガラスはペアガラス。換気扇はない。窓換気だ。すなわち、ここは絶対禁煙!!

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Last updated: 2024/7/7

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