2月27日、熊本の光の森にあるダイナミックスカスタマイズさんに於いて、Victorブランドに戻ったD-ILAの新型の試写会が開催され、参加させていただいた。コロナ禍の蔓延防止の中にあって、当方が参加したセッションは、当方ともう一方とその小さなお子さん(始終寝ていた)の2.5人、快適だった。
15年間、D-ILAの開発を担当されている西窪英弘さんの解説で、DLA-V50R、V70R、V80R、V90R を150インチ張り込みマットに同時シュートアウト比較試聴した。
V50Rは4K-PJではあるが、従来のV5に新型のエンジンを搭載して120hzも入力できる仕様となった。「あーく」のV5との比較ではないが、バージョンアップ版のV50Rを基準に画を見ることが出来た。V5でも残像は気にならないレヴェルになっていた(以前報告済)が、V50Rは120Hzが入る分の余裕があるためか、速い動きにも残像は全く感じられなかった。
V70Rの120Hz 1回ずらしのe-shift 8K は、明らかに解像度が高いし、レーザー光源になって、白が白くて、調整はスタンダードの状態で目の下のクマが緑っぽくならない!
V80Rの240Hz 3回ずらしのe-shiftXになると様相が一変。更に精細感もコントラストも上がり、撮影の仕方によっては肉眼の見え方に似た立体感がでてくる。色数が圧倒的に多くなる事も影響しているらしい。8K 60Hzの動きは慣れないので気色悪い。汎焦点レンズで撮影した映像は、隅々まで8K解像度で見えるので、むしろ肉眼よりも見えすぎて、画面がパンすると車酔いのようにぐらぐらしてくる。
レンズ口径の大きいV90Rになると、F値が明るいからか、輪郭は更にしっかりとして、色も鮮やかになったように感じる。その差は予想外に大きかった。8Kの解像度になると、レンズの性能の差が顕著に出ることが分かった。8K解像度の宇宙望遠のレンズは、日本人の職人が磨き上げているという意味が分かる。
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