漂流日誌 2020

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DIARY

Friday, 6 November,2020
やはり、流行らないし、わかってもらえない
 失敗した。いまでもここを訪れる方々には、今更申し上げることでもないが、やっぱりってことに出会ったのでアップする。あるSNSのグループに入らせていただき、ある問いかけにコメントしたら、「決めつけは危険だ」みたいな反応をされた。「パッケージとファイル、どっち派?」「それほど音質にこだわらない若者が多く見られる、なぜ?」といった問いかけであった。私にとってみれば、多くが1980年以降の若者で、想像はしていたけれど、それ以上の相当な隔たりがあることがわかった。ハイレゾをイヤホンで聴いているのがオーディオと称され、一音一音の純度や頭蓋内音場を不思議に感じない。そういった楽しみ方が手軽にできる環境になって久しく、重厚長大の調整されたオーディオを体験することがまずないのである。その経験があったとしても、高価になってしまった最近のオーディオを、狭い自宅にわざわざローン組んでまで購入しようという冒険は少なくなるであろう。流行ってないから、ちょっと頑張れば買える程度のオーディオが売られていないのが、ますますオーディオの衰退につながっている。ハイエンドは別である。
 
 当方の楽しみ方は、確かに「音」なのだが、実空間に前後左右上下に広がる疑似音場を作り出し、耳で聞こえる音だけではなく、体に感じる音圧や波動、風のような低音、そこから生じる音像を想像し、くわえるに映像、こうして全身を使って自分だけのコンサートを楽しむエンターテインメントがオーディオと考えるようになった。ゆえにソースは(すでに用語が古い?)、中身を想像させる視覚的、触覚的なデザインを含めるパッケージのほうが好きではある。究極はLP.。
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Last updated: 2024/7/4