たぶん熊本一番乗り。ただし試聴。昼前に届いたが夕方まで仕事だったので、電源だけは入れておいた。実測重量14.3kg(BDP-XL88とほぼ同じ)、1987年のYAMAHA HX-10000(\350,000) の20kg にはかなわないが、重量級であることは確か。S/Nが驚きでMCで100dbB、MMで110dB。10Hz, -12dB/octという優秀なサブソニックフィルターがついている。負荷インピーダンスがMMで1k, 47k, 100kΩ、MCで3, 10, 30, 100, 300, 1kΩを選べるし、入力が3系統もある。ただし、大きい!横幅が465mmもあって、うちのフォのイコの定位置(メインLP-Pの下)には入らない(泣)。
ファーストプレッションとしては明るく散乱する音だが芯もある。迫ってくるような押しつけがましい音像ではなく、かといってスピーカーより奥の方へ展開するでもなく、それなりの場所で適度に締まった音像だと思う。物の質感が実にそれらしくしかも美しく鳴る。切れもいいが、ぎりぎりのところで堅すぎないようになっている。カタログデータ程かどうかはわからないが、S/Nもいい。負荷インピーダンスを変えられるので、いろんなカートリッジをいい条件でならせるところがいいが、かえって迷ってしまうかも。もちろん、迷うのは当方の話で、マニアにはたまらん機能だろう。
ガチンコ勝負しているのはSATRI EQA-5630mk3(ただ、これは未だに正式販売されたのかどうか当方にはよくわからんし、型番はEQA-5620mk3だという噂もある??)。これが健闘していて、カートリッジや接続コードによって優劣が入れ変わるのだ。C-37はお値段\550,000、EQA-5620mk3は噂によれば\566,000ともいわれているので、当たり前といえば当たり前ということになる。S/Nはすこぶる良好で、情報は多く切れる。ややもすると歪みっぽいのではと感じるくらいに堅くきつい感じがすることもあり、分解はC-37にわずかにゆずるか。
夜が明けて夕方には返却しなくてはならず、わずかな時間ではあったが、てトータルで音作りをしてくるAccuphase と、回路を理想に近づけていって結果出た音を良しとするBakoon Products との、考え方の違いがわかる気がする。
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