どうもいかん。SP10mk3だ。回路は完全である。しかし、すりこぎ運動をしているのだ。予備にと安く買い求めた物だったが、当時のチェックでは気がつかなかった。プラッター自体が向かって1時方向に0.5mm下がっていて(逆に6時方向に0.5mm持ち上がっている)、キャビネットとプラッターのクリアランスも1時方向に狭くなっているのが肉眼で分かる。かつ一回転する内に0.5mmほどの上下運動をする。前オーナーが踏んづけたんだろうか?
軸受け自体が僅かに1時方向に傾き、しかも軸の途中で微妙に曲がっているか、スリーブに変形を来していることが考えられる。軸のみまたはベアリングの問題なら交換もあり得るが、シャーシやスリーブの変形ならアウトだ。これは治るのか?
今回メンテしていただいた方も一見良しと判断されるくらいの微妙なすりこぎだし、むしろLP自体の偏心やそりの方が大きいので、実用上問題無いと思うのだが、そこが許せないのがマニアの病気だ。いや失礼、当方の様な「病気のマニア」と訂正。またバラして送るのが大変なのだけれど、やるしかない。
アナログ関係は中古しかない物が多いので仕方ないが、安物買いのなんとかは要注意である。
|