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Diary


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  11月20日   今もナウシカ

 今日はボジョレヌーボー解禁日だったらしいが、下戸の当方には全く関係ない。それより、予約注文していた「風の谷のナウシカ」が入った事の方が大きな出来事だった。今観てみると、画質も音質も最新のアニメとは比較にならないが、当方にとってはいろんな意味で思い出深い映画だ。
 
 このLDが発売になった当時、若かりし当方はすでにオーディオにどっぷり浸かっていた。レンタルビデオもない時代、オーディオ界ではやっと28インチTVと、それに少し遅れてLDが普及し始め、オーディオショップでこの映画をよく見たものだった。当時はこの程度の画質でも感動したものだったし、自分のシステムに映像を組み込むなんて、考えもしないことであった。今でも映像とピュアオーディオにはまだ隔たりがあるけれど、当時はもっと映像とオーディオは相入れないものと考えていた。それが現在、「あーく」を手に入れて、120インチスクリーンにDLPプロジェクターで720pで写し出し、マトリックス4チャンネルの大音量。想像もつかなかったことだ。進化しているのかどうか甚だ疑問もあるが、それ相当の時間が経過し、自分の立場や環境が変化したことだけは確かである。

  11月2日   9インチ管 それは映像のアナログだった。
 せっかくの機会であったのに、当方のおっちょこちょいからデジカメの持参を忘れたため、今日は画像なしである。昨夜から午前様で mendeさん(9月24日の日誌で紹介)のシアターを訪問させて頂いたのだ。本当にご迷惑をおかけした。お部屋は「あーく」とは全く違って、隅々まで考えられた居住性とAVを両立した高級映画館という印象。機器は、当方初めて直に見るマークレビンソンのアンプ、B&WのSP、エレクトロホームのマーキー9500LCという9インチ管プロジェクター(有名なフェラーリカラーのものと中身は同じ)等々、羨ましい限り。また、ベータデッキやLDも常時稼働可能で、歴史をかいま見る事ができた。これら機器の入手法も実にお上手にされていた。
 
 感想は、「驚愕の映像」であった。音もDTSの特徴を良く生かされたもので、当方にとっては回り込み過ぎに感じられるくらいの立体感であった。120インチスクリーンによく調整された9インチ管で、ハイビジョンや試作シネマトリックス搭載DVD-NS999ES のアップコンバージョンされたDVDを見せて頂いた。特にハイビジョンによる風景を映し出された時には、四角く切られていないならば、目で見た風景そのままと見間違う程であった。よく言われることだが、真っ黒と、輪郭の違いからくるのか、立体感と質感に大きな差を感じた。しかし、よく見ると、なんとハイビジョン映像なのに走査線が見えてしまうという高解像度(?)には、またまた恐れ入った。
 
 この時、ハッと気が付いた。「こりゃあ、映像のアナログだ。」反射板でできた画素をたくさん並べたDLPはその画素を超えられないのだ。今のところ、最高のDLPでも最高の3管は超えられない一線がある。えらいものを見てしもうた!目の毒だ。

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