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Diary


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  1月27日   新年スクランブルテスト その4

 Vを始めたからには、これに触れないわけにはゆかない。DVD−A・V/SACD/CDコンパチ(正式にはバーサタイルというらしい)プレイヤーS2300である。
 フロントデザインはカタログで見るより実物の方が高級感がある。435×350×116mm、約9kg、消費電力28W.ボンネットは決して強度は高くなく、要対策。底板は鉄板2枚重ね。脚はPAのMX−1と全く同じ部品でモールド、質感・取り付け共に貧相でこれも要対策。後面のコンポーネント、D1/D2、S、コンポジット等の端子は高級品ではないが、全て金メッキ。電源コードは3P脱着式。トレイの開閉はスムーズ。VRDS−25シリーズまではいかないが、少々メカニカルな音が伴う。SACDのプレイもCDに比して違和感なく早い。
 表示窓の左側、DVDの文字が青く光り輝いている。これがSACDだと対称に右側に表示されるのだが、その間にバーコードのような光が表示され、暗い部屋ではやたら明るく、目障りでかなわないので鉛テープで被ってしまった。その他の表示にもダイマーがないのが欠点。
 音は、VRDS−25xsを基準にするとアップライトで上下ともに早めに切れる。分解も切れもそこそこある。昔のYAMAHAビューティを思い出させる音作り。SACDでも基本的に大きな変化はないが、SACDの優位性を知るには十分。DVD−Aはソフトを持っていないのでわからない。Vはこれが1号機なので比較のしようがない。ホームシアターファイル誌のプレゼントに当選してもらったSAECの色差ケーブルDV−3Pで繋いでの印象は、欲を出せばもう少し遠近感が欲しいところ。この辺はPJやスクリーン、使いこなしの問題の方が大きいかもだ。

  1月20日   新年スクランブルテスト その3

 TE27さんのFOSTEX チャンデバEN−1000、そうそういつまでも借りっぱなしというわけにもゆかない。フォノイコの試聴も一通り終了したところで、昨年入手した超低DCR Heavy Ring コイルに繋ぎ換えてみた。DCRは当方がもっている普通のテスターでは測定限界以下だった。とてもおおざっぱな計算だが、SW−7のインピーダンスは約3Ω弱、−6dB/octの場合、L=(159×R)/fc の式から、10mHではクロスオーバー43Hzくらいとなる。
 当方、だいたいがマルチアンプ駆動の最初にデジタルチャンデバから入るという、変な経歴の持ち主なのである。従って、普通のコイルを使用した経験もないわけで、EN1000またはC−AX10のデジタルチャンデバとの比較となる。
 
 まずは、EN1000。もちろん設定を数通りに切り替えられるメリットは大きいが、一度決まってしまえば切り替えることもない。カットオフ周波数25/35/45Hz、−18dB/oct、低域を10dB upさせると、それぞれクロスオーバー60/70/80Hzとなるらしいが、付属のグラフから読みとるに、ハイ/ロー同レベルにすると、クロスは40/50/60Hzあたりになるようだ。ただ、今回、ネッシーはスルーなので、この辺はムチャクチャである。スペアナを見ながらの調整では、カットオフ25Hz、EN-1000のボリュウムを1/4ほど絞ったところが良さそうであった。SW単独での音質の評価はどう判断したら良いのか分からないし、土俵も違うが、あえて聞き比べてみた。
 Heavy Ring の方が元気がよく、より躍動感に優れる反面、かぶった感じがあるのも事実。EN-1000はその反対で、抑制が効いてややおとなしく、柔らかく感じる。かぶりも少ない。もともとPAのMX-1、柔らかめの低域なのが助長される。そして、この感じ、中高域まで同じように影響するのが不思議なところ。そうすると、当方としてはコイルを選択したくなる。C-AX10、最低カットオフ周波数が70Hzとちょいと高いのだが、上下−96dB/oct で繋ぐことができるので実にスッキリと繋がるし、レベル調整も自由。ただし、リアカノンのローもカットされるからか、音場も変わるのが良くも悪くもある。しばらくはコイルでいってみよう。今後、重量付加をして、かぶってるところをC−AX10でもう一度切ってしまうという手もあるな。
 低域はむずかしい。

  1月19日   新年スクランブルテスト その2

 一昨日は「ダイナソー」、昨日は「アキラ」を鑑賞しながらの調整であった。とはいってもほとんど見入っていた。映像に関しては当方の弟の方が先輩で、その弟のお下がりLDPと29インチTDで見た自前LDは3タイトルのみ、「アキラ」「エイリアン」「愛と青春の旅立ち」である。だからDVDでもまず「アキラ」を見たかったところに、丁度発売されたのだった。さて、今「あーく」は子供達に占領され、ハリーポッター鑑賞会となっている。
 その間に、英国生まれのCHORD Symphonicのインプレッションを。実物は想像より大きかったが、それでも極めてコンパクト。筐体はアルミの固まりで、どこを叩いてもコツコツとしかいわない。335×135×65mm、重量3.5kg、脚は半球状のゴム脚が6ヶ貼り付けてあるだけ。レンズのような窓を通じて、モワッと青白い照明に照らされてイコライザーとフラットアンプの素子やLEDの点灯が見える。外側にはいっさいの表示がなく、中に光るLEDが設定条件を示しているので必然性もある。働いてますよ!ってな感じがしていいようなくだらんような。こんな発想やデザイン、日本のメーカーでは絶対できないだろうな。全くの試聴用試作機で、小さな押しボタン式の設定スイッチのいくつかは、切り替え不可能であった。サブソニックなし、インピーダンス100Ω、アンバランス入力での試聴。ゲインは74dBのプッシュボタンが選択されており、他のボタンは押しても選択できなかったが、どう使ってみても実際は58dBくらいではないかと思う。
 Fレンジ、音場とも広く(と思う)、分解、切れ込み、力感ともに抜群。Dレンジ広大、爆発して細かく散乱するという表現がピッタリ。PRA−2000ZRによく似ていて、新品にした感じか。パルス電源の不安なぞ何処吹く風。これはいい。C−17を通してみると更に力強くなる。お値段はというと、45万円と聞いている。う〜ん。
 昨年からこれまで、納得できるまでとにかく沢山のフォノイコを聞いてみよう、とやってきた。確かにみんないい。でも画期的ではない。どれもそれなりに使っていれば素人としては相当ないい音で聞けると思う。まあ、それだけの価格もするから当然。でもねえ、買ってそれで終わりかもしれない。

  1月18日   新年スクランブルテスト その1

 昨年末から宿題だった、試聴機や新導入機器のインプレッションを、本日からグタグタとつづってみたい。
 まずはLYRA ANPHION PHONO。ご覧のようにサイズはコンパクト、360×230×64mm、重量5.0kg。脚はスパイク状3点支持。ゲイン68dB、。前面には青い電源ランプのみ。後面には、真ん中のアースとMM(47kΩ)/MC(100Ω)切り替えスイッチがあり、それを中心に、左右対称に中央寄りからMM、MC、出力の高品位端子が並ぶ。電源コードは3P脱着式。左右別電源。結構熱くなる。向かって左側2/3が基盤、右側1/3が電源。間に遮蔽兼補強のしきりが入る。上下左右前後は4mm厚アルミ板、角には特殊な形の鋼材が使用されていて、筐体の強度は十分。298,000円也。
 MC−L1000、C−290V、TA−N1での試聴では、分解、切れ込み、力感とも十分。上下を欲張ってはいない。少々艶っぽくなって、質感が良く出るけれど、色づけともとれる。S/Nも良く、妙なノイズやハムの心配はない。C−17を通してMM入力を使用してみると、更に元気になる。こちらはフォノアンプだが、何となくダイナベクターのヘッドアンプPHA−100に似たところがあって、爆発して散乱するタイプではないようだ。
 
<追伸>
 HMA-9500mk2がまた調子をくずした。もう一度調整に出してはみるが、これは引退かな。復帰することがあれば、後はサブに回ってもらおう。

  1月13日   映像元年

 昨年末に背負い込んだ風邪、仕事始めの4日ごろから症状がぶり返したなと思っていたら、今度はインフルエンザだった。その後数日間、ひどい状態だった。本日もまだ影響を引きずっている。そんなときに限って、入荷が早まった旨の連絡があるのだった。PJ、スクリーン、その上別途注文のDVDプレイヤーまでもが一挙に入荷したというのである。まったくー! お店は翌日(日曜日)が定休日だというし、こうなると、咳き込みながらも強引に引き取りに出かけてしまった。
 
 さすがに、当日設置は無理。昨日行った。設置に当たっては、ラックの位置を60cm後退、機器の配置変更、SW−7の上の本箱を撤去、スクリーンつり下げに伴う少々の汎用器具取り付け等々、結構やることがたくさんで、まるまる24時間かかった。寝なしだ。こんなことするから治らない。しかし、これも久しぶりの模様替えみたく楽しめてしまった。
 
 音は、スクリーンも入り、リスニングポイントもずれたことで、また煮詰めねばならないが、何より大画面が自分のシステムの音で楽しめるというのは感動であった。スクリーンを下げる前から、中休みとか言ってちょっと壁試写してみたり、、、であった。もちろん質を云々、使い勝手がどうこうといったレヴェルにはない。ただ、当方のヘタクソな写真では赤の出方の違いはお分かりにならないだろうけれど、これはいたく気に入っている。

  1月3日   気長にやろう

  1月1日   2003 迎春

 ご覧の皆様、新年、明けましておめでとうございます。
 本年もご指導、御鞭撻の程、どうか宜しくお願い申し上げます。
 
 本年第一弾のネタは、景気よく行きたいところだだが、残念ながらそうではない。昨年末、量販電気店巡りをした時のことである。当地熊本のオーディオ専門店は数少なく、展示品も相当限られているし、地元量販店の大手が倒産し、現物を見て触る事が難しくなったことは、昨年の日誌に掲載した。今回は、「V」を始めるにあたり、中心となるPJとスクリーンは熊本でネット通販をされている「ジョイフルオクダ電気」さん (http://www.joyfulokuda.gr.jp/) のお世話になったので、やっぱり現物は見ることができないのだった。いろいろと周辺機器を見ておきたかったので、量販店巡りとあいなった。
 
 ところがである。何処に行ってもミニコンポとその関連AVシステムばかりで、いわゆるバラコンは殆ど置いてないし、中級機以上にあってはないも同然。□○□○熊本南店では、シャープXV−Z90を100インチに、あろうことかカーテンで両サイドを仕切っただけの明るいところで試写していた。B電器東バイパス店には少々の展示があったもののPJはなく、型落ちした展示品を割とお安く販売していた事以外、目に留まるものがなかった。新製品としては、DVD−A1と838Ai だけはあった。他はプラズマTVばかりで、ダメもとで「YAMAHAのDVD−S2300はありますか?」と尋ねてみると、「PCのデータにはそんな型番の登録はありませんね、、、。」との返事。暗い気持ちになってしまった。
 
 それと、DVD−A1、定価35万円にしては、その物としての質感が一昔前の10万円級の超ハイC/P機並なのだ。
「おーい、これはどういうことだ。オーディオは大丈夫か?」と呟いきながら、その昔の同メーカーのDCD−3500Gの物量と質感との差、そして夏に博多のB電気で見たエソテリックDV−50の出来映えを思い出し、しばし考え込んでしまった。
「40〜50万円出さないと質感まで満足できるような製品はなくなってしまいつつあるのだなあ。」と。
 
 最近は試聴機が用意されていて、直接または販売店(専門店の方がいい)経由で貸し出ししてくれるメーカーが増えた。専門店には悪いが、それで製品選びをしてネット通販で購入すると、びっくりするくらいのお値段で購入できることがある。しかし、これでは当方自ら専門店を否定しているようなものである。ただ、大手メーカーの製品はこのような販売経路もあり得るが、小さな専門メーカーは専門店経由がいいと思う。生産台数も少ないのでネット通販でもそれ程お安くならないし、第一扱っていないことが多い。また専門店経由の方が小さなトラブルにも対応してもらえる。この辺が専門店の残る道なのかもしれない。
 
 とはいっても、製品を購入・使用しないとオーディオも盛り上がらないわけで。今年は新製品を新品で購入する予定も沢山ある、ということで少しは協力できるかな。
 
 本年も当てにならない直感と少しの経験をもってマイペースでやってゆきます。よろしかったら、まーだこんなことしてるのかと、時々このHPも覗いてやってください。

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