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Diary


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  12月31日   やはり、最後は人

 一年の総括は終わっているけれど、もう一つ報告しておかねばならない事がある。懸案であったツイータ・ドライバ置台の件だ。
 
 ネッシー導入以来、ツイータは、ずっと暫定的な設置方法のままだった。年末になってドライバの使い方も定まってきたので、確実な、しかもフレキシブルな相反する条件をそなえた設置を考えていた。10mm厚真鍮板に沢山タップを切って、ステンキャップで20mm角の棒を固定して、その上に線接触でツイータとドライバを自重で固定する。真鍮板はネッシー上面のスタビライザも兼ねる。必要によって鉛・ゴムまたはタングステンシートを挟んだり貼り付けたりすればいい。
 
 問題は誰が作るのかである。ここでまたトンボさんの登場。当方の我が侭放題のお願いを、大晦日の本日、年内納入で達成して頂けたのだ。頭が上がらん。
 
 配線はご愛敬。音はまだ聴いていないが、悪いわけがない!。ネッシーの上面に軽くかんな掛けしてガタのないように設置すると、ツイータもドライバもビクともしない。前後の位置決めもmm単位で可能になった。お楽しみは新年の視聴初めになるだろう。
 
 重ね重ね、皆様には感謝! では、良いお年をお迎え下さい。

  12月29日   総括 その2
 「あーく」始まって以来のオフ会の多い年だった。いのさんご夫婦、バクーンの永井氏、オクダ電気のオクダさん、バンナさん・imaさん・uguさんのお三人方、とんぼさん、市川のNさん、そして最後はTE27さん。皆様には、見かけ倒しだったり退屈だったりして、大変申し訳ない。当方は仕事の性格上、どうしても井の中の蛙になりがちである。それなのに、わざわざ熊本くんだりまでお越し下さり、皆様それぞれに刺激を受けて、おかげさまで進化の激しい一年だった。来年もよろしくお願いする次第である。

  12月28日   一年の総括
本年も残すところ3日になってしまった。年頭の日誌を書いたのがついこの間だった気がしてならない。歳のせいか、体感時間が加速している。
 
 本年も、ハードは、やはり Bakoon products につきる。新しいマルチへの試みに当たり、ますますSATRI AMP.の良さが浮かび上がってきた。それと、高級機やハイエンド機は当方には使いこなせないというジンクスがあるが、それでもアナログ世代の当方としては、是非挙げておかねばならない物がある。My sonic Eminentだ。実質販売価格26万円強と決してお安い買い物ではない。モニター調のカートリッジ、ストイックなカートリッジ、いけいけのカートリッジ等々、いろいろあるが、Eminent は音楽を買っているようなものかな。CD再生においては、26万円程の出費では、とてもここまで劇的な変化は望めないだろう。
 
 ソフトは、本年はCCCDと輸入禁止法に尽きる。バカも休み休みにして欲しいと言っていたら、CCCD、本当にやめてしまった。
 それならと導入したのがSACDとハイビジョン。SACDは、幾つか気合いの入ったプレーヤーやトラポも出てきたものの、DSD のデジタルアウトの規格が定まらない現状で、しばらくは、まだSA8400でいきたい。
 HVは、観ればその高画質は誰にでも分かる。だた、見逃すことの多いこと、悔しくてたまらん。BS hi、ただの風景描写だけでもしばらく見入ってしまうが、NHKにはもっと映画や音楽番組を増やして頂きたいところだ。というわけで、本年のパッケージソフトの購入は激減してしまった。
 
 その他、ふたつ。まず、AE86さんの新しいマルチへの試みがあり、当方もそれに乗っかってみたこと。そうしてみることで、硬くて重い一辺倒から、むしろ柔軟でしかも適材適所・必然性のあるシステムの構築ということを考える切っ掛けになった。また、FOSTEX FE-208ES の潜在能力の高さと、ネッシーがFE-208ESにいかに適した設計であったのかを、改めて教えられることになった。
 次は、アンプの自作。やってみると、当方がいかに口先三寸であったことか、恥ずかしくなってしまった。オーディオは音が全てであることを否定しないが、介在する機器があり、それを設計・作製した人たちが大勢居る。それが天才的な設計者だったり、ハンダ付け専門のおばちゃんだったりもする。そして、皆さんがその道のプロなのだ。ド素人の当方なんかが、あーだこーだ騒いでいても「へ」でもない。
 

  12月27日   できた〜!

 永井氏のチェックを終えたAMP-5513K。電気的動作は完成しているが、未塗装状態で、ツマミ、端子、基板そして筐体の微調整と固定を残している。だいたい、電気回路図を読めない者がこれを作ろうとすること自体、単なる無謀者だ。例えば、セレクタの結線の仕方を理解するだけなのに何度永井氏やMさんの説明を聞いたことか。永井氏のチェックでは、左右や極性で、2カ所程結線の間違いがあったそうだ。8時間もかかって100%頑張ったのに、情けない話しだ。
 
 ともあれ、初めて自分で製作に携わったアンプ、音出しの瞬間は感動で「無言」だった。「どうせ当方の手が入ったアンプ、音が少々気に入らなくてもいいか・・・。」なんていう考えは一瞬で吹き飛んだ。いい!いいのである。A級アンプの特徴も十分に出ていて、中高域の透明感は申し分ない。しかも最大出力33Wとは思えない低域の力強さも兼ね備えている。メインに据えても良い位だが、ネッシー駆動用には流石に5511mk2の方が適している。勿体ないけど、ツイータ駆動担当としてシステムに入って頂こう。PMA-390から大幅グレードアップ、しかもアンプ群はSW用のAMCRON以外全てSATRI AMP.ということになった。
 
 それから、今回アンプの自作を体験してみて、いろんな意味でとても勉強になった。製品として売られている機器に対する見方が少し変わったこともそのうちの一つである。永井さん、アンプ製作虎の穴、有り難うございました。

  12月26日   虎の穴  その2

 出かけて行ったのが昨日の午後7時、今帰ってきた。現在午前5時半。それはもう大変なしごき。アンプが完成しなければ帰ってはならない、地獄の特訓だ。メンバーは永井主宰とSATRI club のMさん(スワンを飼っておられる)と当方の3人。
 Mさんは昼間からいらっしゃって基板を作っておられ、当方が到着した時には、丁度基板が完成してシャーシに取り付けが終わり配線に入ったところだった。当方はすでに永井氏の他力本願で基板が出来上がっていたが、それからシャーシに取り付けて配線材を製作しなければならなかった。そして8時間、間に永井氏とMさんはお食事に出られたが、当方はず〜っと作り続けていた。だって、ヘタクソなんだから仕方がない! 最後には、先に作業を終えたMさんが見かねて手伝って頂く始末。どうやらこうやら通電テストをするところまで漕ぎ着けて、虎の穴1-stステージの終了。豊富な工具といつでもすぐにアドバイスのある環境でもこれなのだから、自宅で一人で作っていたんでは、はたして完成の日は訪れたのだろうか?!
 その間にもちゃっかり情報は仕入れてきた。SATRI SPの改良型(写真は本日のものではない)を短時間試聴してきた。セラミック振動板の高能率ドームツイータを3カ所に増設、バスレフポートは大小二つになり、低域補強というよりコーン紙の動きに制動がかかるように配慮されている。音は一変。音場表現のいいところはそのままに、大入力にも強くなったし、Fレンジも広がった。遂に完成したと言って良いと思う。
 それから、当方のEQA-5630。SATRI 回路V.7を登載した外部電源ユニトは完成していた。後は、アンプユニットの基板を適合させるだけだった。年内の完成を期待したい。
 さて、一休みしたら虎の穴2-ndステージが待っている。一眠りしよう。

  12月25日   虎の穴
SATRI KIT AMP5513K、電気のド素人の当方には荷が重すぎた。今からバクーン本社の緊急虎の穴へ出発! 報告はまた。

  12月22日   DVDの価格
 最近、急激にDVDの価格が下がってきている。物にもよるが、発売から1年も経たないうちに特価再発されるケースが多々ある。数年前の映画が、より取り見取りの2枚で¥2800なんてのもある。HVを見出すと、DVDの画質に満足できなくなってくるが、このお値段なら損した気分にはならない。何時の間にA派からV派に変わったんだと言われそうだが、音質の違いはあれど、DVDは90分の絵付きなんだから、せいぜい70分程度のCDが何だかバカらしくなってきたりする。明らかに音質的に優位なSACDだって¥3000を切ってきているのだ。
 それでも日本映画のDVDの高いことは変わらない。従って、当方は、日本映画はレンタルか中古と決めている。

  12月20日   アナログの本

 当地熊本においては、昨日入手することができた。音元出版の「季刊 Analog Vol.6」だ。
 今回購読した直接の理由はただ一つ、柴崎功先生執筆の連載「カートリッジ第3段」が載っていたからだ。しかも、最近、諸雑誌には取り上げられることすらなかったバクーンの製品が紹介されている。電流増幅型・完全無帰還フォノアンプ EQA-5620 だ。それだけで嬉しくなってしまった。そう言えば、Vol.5は買いそびれていた。
 
 理屈の上では、電流増幅型フォノアンプにおいては、中・高インピーダンスカートリッジは電磁制動が掛かりすぎて低域が痩せる傾向になるので、低インピーダンスカートリッジの方がマッチすると思われる。しかし、実際にMC-L1000を使ってみると気にならない。もちろん低インピーダンスのオルトフォンやヘリコンやZYXは得意とするところ。特に、エミネントとの相性は抜群で、当方の好みの音を聴かせてくれる。
 
 ところで当方の現用フォノアンプは、EQA-6520にAMP-5512と同じ強力な電源を外付けし、回路までもヴァージョンアップしてある現存唯一のスペシャルである。型番も、永井氏によってEQA-5630と付けて頂いている。丁度現在、更なる進化の計画が進行中・・・。
('04.12.23 加筆)

  12月19日   プラネタリウム的音場

 システムによって、いろんな音場表現があることを体験してきた。
A.前後方向
  @SP回りだけに音像が展開する。
  A主にSPより奥に深く展開する。
  B主にSPより前に張り出してくる。
B.左右方向
  @SPの回りだけ音像が展開する。
  A主にSPの間に展開する。
  BSPの外側まで展開する。
C.上下方向
  @主にSPユニットの高さに音像が並ぶ。
  A主にSPユニットから上の方に定位する。
  B床から天井、場合によってはその上まで定位しているように感じる。
 
 A.@、B.@それにC.@Aは避けたいものだ。
 
それから、もう一つ分類があるのではないかと感じている。それは
D.@SPの位置を中心とした一定の幅の中で、前後・左右・上下の定位を感じる音場。
  Aリスナーを中心〜中心から少し後方に置いて、リスナー〜SPの距離を半径とした半球上に音像定位する、プラネタリウム的音場。勿論全くの面定位ではなく、ある程度の厚みをもった半球。
  Bリスナーを置く全空間のどこからでも音が出てくる、極めて広く密度の高い音場。
 
 これでいくと、映画と音楽では少々異なるけれど、一応当方の理想はD.Bだ。で、「あーく」の現状はD.Aに近い。といっても、厚みと密度は前方が最も高く、離れるに従って二次曲線的に厚みも密度も減少してしまう。せめてメガスターという画期的プラネタリウム (http://www.megastar-net.com/) に近づけたらなあ。
「お前は何を言っているのかわからん。」と仰る方が多いことだろう。もし、理解できる気がするという方がいらっしゃったら、有り難い。

  12月15日   ご無沙汰の陰で何をする

 PMA-390の故障の影響は、思いも寄らぬところまで波及していて、トホホ状態。もしかするとモグラちゃんまで病気にさせてしまったかも。それに、ツータ駆動アンプにSATRI PRE-7610Pを、従ってミッドにPanasonic SA-XR50をかつぎ出さざるを得ない事が二つの災いを招いている。まず、PRE-7610Pの絶対的パワーが不足。それに合わせて他のパワーアンプのゲインを下げなければならず、アンプの最も元気でオイシイ部分が使えない。そして、SA-XR50はデジタル接続とはいえ、質的にはタライの縁を一段下げてしまっている。
 
 そこに救いの神あり。予約していたSATRI KIT AMP (AMP-5513K)が入荷したのだ。 これを作ればA級33Wの高音質アンプとなるはず。ツイータ駆動にはもってこいだ。
 しかし、開梱してドッヒャー!二の句が告げられない。これって当方に作れるんだろうか?・・・勿論、フルキットではなく、アンプ基板だけはすでに組み上がっているタイプのキットを頼んだのにもかかわらずである。暮れ正月はこれをやるしかない。

  12月4日   最後はフラメンコ

 またもや、本日の日付変更線をまたぐ直前まで、楽しい時を過ごしていた。このHPの立ち上げの切っ掛けを作って頂いた、皆様ご存じのTE27さんがお越しになっていたからだ。九州出張のついでに立ち寄られたのだ。本来はこちらから伺うのが先であるところ、大変恐縮である。
 
 先日のなんちゃってドーム、当方においてはちょっと問題有り。パンツを脱いだのはつかの間、急遽パンツをはき直して、そのまんまドライバ(ホーンなし)での使用。設置・設定もプリミティブのままオフ会に突入してしまった。最後はフラメンコで締めさせて頂いた。

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