1980年代に枝分かれしたディスクフォーマットは20年でCD全盛、すでに次世代フォーマットとして出現したSACDやDVD-Aも同時並行となっている状態だ。LPの進化は、一部を除いては1990年代半ばをもって停止状態。再生機器も、現代の生き残り恐竜コモドドラゴンのごとく、少数で特殊、しかも小粒にまとまったアイテムばかりとなってしまった観がある。海外製品にはそれなりに力の入った物もあるが、そのお値段たるや雲の上、一桁違っている。
しかしながら、1980年代の性能もCPもピークのころの名器を使用し続けるのも限度のようである。壊れるのだ。そろそろオリジナルのメンテも無理。どれほどメンテをしようとも、パーツ全てが劣化しているわけで、初期性能や音を維持できるわけではない。
一方、LPそのものは機械に比べれば、それどころか、ひょっとかすると使ってる人間よりも寿命が長い、大切な財産である。その財産をこれからも以前に増して楽しむための機器の選択肢が少ない事が問題である。
それならばと、「ないものは作ってしまえ。」の長岡精神にたどって、1980年代の機器は勿論、現代のハイエンドをも凌ぐものを作ろうとした御仁がいらっしゃる。AE86氏だ。さあ、あやかって・・・しかし、そこは素人の当方。さて、どうするかな・・・。
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