戻る

ALBUM

これ反則だよ。
これ反則だよ。

 そもそも、どういう訳か福岡の「いのさん」のご紹介で、当方のご当地熊本のMさんにお会いしたことから始まる。ネットのご縁とはまか不思議なものである。
 そこで、マーキーの9インチ管PJの映像を、しかも、プロのインストーラの調整の最中を見せていただくことになった。おまけに iScan HD+なんていう、当時の当方には訳の分からんスケーラとかいうもの(今でもちゃんと分かっていない)を通すと・・・あら不思議、映像がいろいろな表情に変わるのである。一番マイッタのは、遠近感だ。DLP-P の方がある意味ハッキリクッキリで見やすいが、クッキリしすぎて(?)HVの映像を観ても遠くがそれほど遠く感じない。
 
 その後、SONYのフラッグシップである G90の映像を、たて続けに2件も拝見させていただく機会に恵まれた。takechanさんの壁一面 180インチの映像や、とんぼさんの至近距離 120インチの画に打ちのめされてしまった。大袈裟に言うと、奥行きだけではなく、映像が出っ張ってくる感じがある。しかも目が疲れない。なんだろうか、これは。
 
 以後、720p DLP-Pであれこれやってみて、結構いいとこまできたと思っているそんな時に、またもや偶然、ご近所にVPH-1292QJ使いがおられて、しかもnebuさんがiScanHD+の導入でお出でになるというので、即見せてもらうお約束をした。
 だいたい、ポイントとなる時期に何故か3管の映像を見せられる運命にある。しかもみんな9インチ管なのだ。

VPH-1292QJ
VPH-1292QJ

 オークションで激安の1292を見付けた。レジはめちゃくちゃだが投射できるとの情報。エンターキーを叩いていた。DLP-P入門機程のお値段で落ちた。
 出品者側で発送手続きはしないとの条件。運んでもらおうと業者を捜すが、運賃が馬鹿高い。大きさと重さが半端じゃないので、いや半端なのだ。どの運送屋さんも、長さ:1m、重さ:100kg、この数字を境に料金が上がり、しかも、急に高くなるのである。普通のコンテナに入らないし、トラックを一台占領してしまうらしい。ということで、予定の4倍もの運賃を支払うハメになった。
 

問題発覚?
問題発覚?

 早速投射してみれば映った・・・が、CRTをのぞき込んでみると、R管とG管に何だか変な斑点(↑)が見える。「こりゃあ、磨かにゃならんな。」と思っていた。
 

レンズを外してみると・・・
レンズを外してみると・・・

 強者達の援護を待てずに、仕組みも分かっていないくせに、設置する前にレンズとCRTを磨いておこうと自分で分解し始めた。「ありゃあ?汚れにしてはブツブツしてるゾ。」レンズクリーナを付けて拭いてみるが、取れる様子が無いどころか、表面の一部がカリカリと崩れてくる!レンズそのものが溶けているのだ。ということで、強者達の応援を依頼した設置のためのオフ会は急遽中止。SONY業務用機器相談室に問い合わせてみれば、これはリキッドカップリングという部分で、VPH-1292QJにおいては、CRTと一体製作されていて、ユニットとして交換するしかないということが判明。致命傷だった。ドツボの始まり始まり〜。

早くもラック完成
早くもラック完成

 SONY業務用機器相談センターに相談してみると、在庫はないが、発注を受けたら最短で1ヶ月〜3ヶ月ほど時間をくれれば手に入る、というのだ。1292QJのCRT はSONY製で、今でも業務用の受注のロットが集まれば製造しているという。しかも、他のメーカーの同じ9インチ管のお値段の半額近い価格なのである。よし、RとG管の交換なら何とかなる。しかし、最も負担が大きい無傷のB管も4000時間を超えているわけで、どうせならこれも交換してしまった方が安心だ。発注してもどうせ3ヶ月後だ。
 

一人で設置
一人で設置

 9インチ使いの強者達の応援で、自らインストールしようという試みはもろくも崩れ去り、しかしラックだけでも設置しようと、一人シコシコと3日がかりでこうなった。アンプやスイッチャーとの位置関係を確かめながら、レーザー計測器で壁やスクリーンとの距離を測りつつ、結構大変なのだ。モノは硬くて重たくて、コードは太くて長さもギリギリ・・・。わかっちゃいるけどやめられない。
 

ここに1292が・・・
ここに1292が・・・

 スクリーン側から見たところ。なんだ、変わっちゃいないじゃないか。ところが、このPJラック、従来より縦横共にはるかに大きく、その分脇のラックや周囲の機器を全部動かさねばならず、実は相当動いているのだ。

Gefen 4×2 switcher
Gefen 4×2 switcher

 またもや先走って、HDMIまたは DVI出力の機器をストレスなくPJに入れるためには、iScanHD+に入れる段階で(iScanHD+のDVI-D入力は1系統しかない)、機器のセレクトができる用にすることである。そこで見つけたのがこれ。個人輸入した。4つのデジタルHDMIまたはDVI-D出力を切り替えて、2つのデジタル入力を持つ機器に入れることが出来る。HDCP対応だ。

もう届いちゃった!
もう届いちゃった!

 U-A systemsの上原さんに泣いてすがったところ、どこから持ってきたかは言えないが、なんと2週間で新品のCRT×3本:RGB共に入荷した。またもやその箱のデカサにおどろく。

CRT
CRT

 一個だけ無断開封。これがSONY製の新品の1292QJ用G管だ!'98年製造、一本\173,000成り。怖くて触れない。

prev. index next
戻る

Last updated: 2023/5/24

takeo@yunohara.jpメールはこちらまで。