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ALBUM

'02/11/16
'02/11/16

本日バージョンアップ完了。当然、外観に変更無し。
 
 バージョンアップに出す前に目方を量るのを忘れたから、本当のことは分からないが、実測23.5kgでカタログデータよりお0.5kgアップ。よく考えてみれば、体重計で変化が分かるほど重たいメカであるはずもないので、体重計の最小単位を僅かに超してしまった位の増量であろう。
 
 でも、ちょっとめくると中身は別物。ブリッジの中央の凸部分と天盤とのクリアランスは大変に微妙。多めに見積もっても3mmもない。オリジナルの天盤は、ネジ止め部分の内側が周囲より一段厚くなっているからいいが、個体差を考えると、天盤を全くの平面盤で自作すると、天盤とこの凸部分が接触しそうで危ない。
 
 音の変化の確認は今からであるが、インプレッションとしては正常進化と感じる。インゴットで重しをかけると、その変化が顕わになってくる。元々音像定位のいい機械であったものが、揺るぎない定位となった。メカの見た目の印象から、引きずられている可能性がなきにしもあらず。もう少し聴いてみて結論を出したい。

対 策
対 策

バージョンアップ前に比べて、かえって振動に弱くなった感じがするのは当方だけであろうか?前述の危険性はあるものの、この際は天盤のダンプを決行したく、0.3mm厚の鉛シートを貼り付けた。電源部分とDAC部分の天盤にも同様の処理を施した。

SANYO OS-conの森
SANYO OS-conの森

’03/05/10
 揺るぎない音像定位はいいのだが、若干ドンシャリの傾向になったにもかかわらず、おとなしく聞こえてしまう。そこで、さらなる泥沼かもしれない改造。
 
 見ての通り、内部のデジタル・アナログ基盤、電源・回転制御基盤のコンデンサというコンデンサ、耐圧規格に適合する部分は全てOScon(淡い紫色のコンデンサー)に交換。DACの基盤だけでもこれだけ交換することが出来る。またここで、当方の大失態。元の基盤の撮影を忘れていた。
 まだ、OSconのエージング(約100時間)も終わっていないけれど、音はすでに変化している。メーカーには、VRDS-50、X-25、X-30、X-50w という型番機種があるが、これは、VRDS-25xsi-OS とでも改名したいくらいだ。

オリジナルの基板
オリジナルの基板

比較のため、imaさんとバンナさんのHPからオリジナルのDAC基板の写真を拝借した。
 
’03/05/10
 機械の音を決定する要素は沢山ある。たとえば、かつてのオーレックスSYシリーズの進化は、コンデンサーの変遷(88:Vコン、Λ88:Λコン、Λ88U:μΛコン、99:ハイΛ)と言っても良いだろう。特にSY-Λ88はあのΛコンデンサーの塊で、その音質の多くを決定し成功した例だ。あれだけ徹底して同種のコンデンサーを使用すれば、コンデンサーの音がするのも当然。
 
 今回の改造も同様である。現存するコンデンサーの中でも最も理想に近い動作をすると言われているCSconをこれだけ多用したのだから、素人考えではCSconの音がしないはずがないと思う。実際、今回の改造のきっかけとなった、CScon改造超ローコストDVD-Pの音の傾向と似た変化を遂げており、回路もメカも電源も天と地程に異なった機械同士が音質的に似た傾向になったのは、CSconのせいだと考えざるを得ない。より正確な音になったと言えばそうかもしれないが、OSconの音には違いない。
 
 25xsの本来の盤石の定位に加えて、更に音場が拡がり、爆発して散乱し、生き生きとした表現が加わった。スクラッチノイズがないだけで、もう、デジタル臭いとかアナログ的とかいった表現は必要ない。OSconの極めて低雑音という特性が、DACの基盤全体の低雑音化(ジッター低減?)に貢献しているのではないか。

DV-30の基板
DV-30の基板

’03/08/17
 ちなみにもう一つ。これは最近発売された同社のコンパチプレイヤーDV-30のデジタル回路基板。要所々々にOScon が採用されている!

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Last updated: 2024/7/4

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