トーンアーム、イコライザーアンプに続いて、カートリッジとシェル、アナログ最後の散財。発売当初、高価すぎてとても購入できなかったAT-ART1000。諸条件が幾分緩和されて、昨年7月1日「あーく」で試聴したAT-ART1000そのものを手に入れた。世間ではこのアイテムに対する話が減ったというか、音質が価格に比例していないといったような評価がちらほらあったりするので、天邪鬼な当方はますます購入したくなったのだった。シェルはYMKのジルコニア製ZHS−01B、リード線はテクニカのAT−6101(旧タイプ)に交換、指かけもジュラルミン製特注品に交換。他の組み合わせも試し中。
SATIN M-18BX, Victor MC-L10, MC-L1000、 どれとも音は違うが、ダイレクトカップル系のストレートかつドライだけどカサカサではない鳴り方で、オルトフォン系のややウェットな高音質とは違う。その中でも最もドスの効いた低域とMC-L1000に匹敵する音場をもち、音像は適度な大きさ(MC-L1000より大きいが、むしろL1000が小さい)で引っ込まない。ただ、一番切れ味がいいのはL1000だったりする。
これで自分の一生の間、アナログ演奏に不足することはなくなった。しかし、こうしてみてもMC-L1000の偉大さがわかるのであった。
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