漂流日誌 2017

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DIARY

Sunday, 29 October,2017
このタイミングで

 トーンアーム、イコライザーアンプに続いて、カートリッジとシェル、アナログ最後の散財。発売当初、高価すぎてとても購入できなかったAT-ART1000。諸条件が幾分緩和されて、昨年7月1日「あーく」で試聴したAT-ART1000そのものを手に入れた。世間ではこのアイテムに対する話が減ったというか、音質が価格に比例していないといったような評価がちらほらあったりするので、天邪鬼な当方はますます購入したくなったのだった。シェルはYMKのジルコニア製ZHS−01B、リード線はテクニカのAT−6101(旧タイプ)に交換、指かけもジュラルミン製特注品に交換。他の組み合わせも試し中。
 
 SATIN M-18BX, Victor MC-L10, MC-L1000、 どれとも音は違うが、ダイレクトカップル系のストレートかつドライだけどカサカサではない鳴り方で、オルトフォン系のややウェットな高音質とは違う。その中でも最もドスの効いた低域とMC-L1000に匹敵する音場をもち、音像は適度な大きさ(MC-L1000より大きいが、むしろL1000が小さい)で引っ込まない。ただ、一番切れ味がいいのはL1000だったりする。
 
 これで自分の一生の間、アナログ演奏に不足することはなくなった。しかし、こうしてみてもMC-L1000の偉大さがわかるのであった。
Saturday, 28 October,2017
60
 このホームページを開いてまもなく生まれた末っ子は高校生になった。そして、とうとう爺さんの領域に。40台前半では目の機能がこんなに落ちるとは想像だにできなかった。たぶん耳も相当やられているのだろう。それだけではなく、この数年で、生きるには支障ないが、生活には注意を要する不具合が体のあちこちに出てきている。また、物事を処理する能力が、もともと少ないのにますます衰えてきている。処理量も、処理時間も。情報の嵐であるVA、当然歩みはゆっくりで、進んでいる時間より止まってる時間の方が多い。例のA級外盤一日一枚鑑賞も全く頓挫している。普段は、映像のある音楽の方が、ピュアオーディオよりも気楽に楽しめると感じるようになった。ピュアオーディオには覚悟がいるのである。そんなことは昔から知っていたのだが、覚悟を決めて、環境を整えて、その他のしがらみから解放されて、いざ音楽鑑賞というシチュエーションがむしろ減ってきている。たぶん、仕事を引退するまでこの傾向は進んでいくのだろう。これは少しずつ断捨離せねばならん。
 
 
Thursday, 12 October,2017
今年のボーナス

 FIDELIX REGGIERO。昨年の同時期にすでに試聴していて、聴いたことのない音場感と切れ味であった。価格も、当方の価値観では中級機。導入したかったのだったが、アームが先ということで、今回の導入となった。扱いがシビアで誘導音を引きやすいといった面もあるが、とにかく気持ちのいい音が出てくる。無理矢理車で例えるなら、C-37は日本のGTカー、REGGIEROは欧州のスポーツカーってところかな。
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Last updated: 2024/7/7