漂流日誌 2014年

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Diary


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  1月16日   LP演奏前クリーニング

 LP購入後の、そもそものクリーニングについてではなく、演奏前の儀式としての軽い盤面清掃のことである。盤を回転させつつNagaoka のアルジャントというベルベットクリーナーで溝からホコリを掻き出しておいて、同じくNagaoka のローラークリーナーでコロコロとホコリを引っ付けて取り去るのが当方の常。昨年、Rolling150が清掃中にぶっ壊れて、LPに傷をつけてしまった旨、報告した。そのRolling150(\3,300)や次に出たRolling152(\3,800:上段中) 、そして多分物は同じだと思うが、Audiotechnica のローラー(上段左)がなくなって久しい。ネットで検索するに、後継製品にあたるものは CL 1000 という型番で、 なんと¥9,500、 Spair Roller が¥8,500 になってしまっている!NAGAOKAのWeb.を見ても、すでに掲載されておらず、在庫のみのプレミア価格なのか?
 
 何かいい物はないかと物色していたら、オーディオとは無関係の家庭用ゴミ取りローラーが代用になるのではないかと取り寄せたのが数年前。メーカーも型番も分からないが、どっかのオーディオショップで裏技として売っていたのをネットで購入した(上段右)。Nagaokaの物と比較すると、ロ−ラーの熱可塑性ゴムの厚みが薄いが、家庭のホコリやゴミをくっつけて掃除するだけあって、数倍の粘着力があって、むしろ効果的。ただし、粘着力が強い分、ローラーをかけ終わるときにLPが持ち上って、離れる反動で裏面をハード系TTシートに叩き付けてしまい、傷をつけたなんてことにならないように気をつけなければならない。しかし、それも世間からなくなっていて、類似品を検索すると、、、あったあった!LINT REMOVERという(下段左)。しかも激安、\680。ただ色が青とかピンクとか緑とか、、気に食わん。もう少し調べると、ペットの毛の掃除用に全く同じ形状で、ゴムの色が黄色の物を見つけた。DoggyMan Honey Smile ビューティーローラー(下段中)、これはさらにお安い\459!!つい買ってしまったけれど、ちょっとだけ問題がある。LPスタビライザーを装着したあとにクリーニングすると、ローラーの直径がやや大きくて、レコード盤の最内周あたりに取り残しができてしまうのだ。スタビを装着しないときれいに取れるのだが、演奏開始直前にクリーニングしたいので、スタビが乗ったままコロコロしたいのである。ちょっちなあ・・・。
 
 で、さらに物色。最近スマホの画面掃除用のコロコロが出ているのだった。Easy Clerning Roller(下段右)これはゴムの厚さが5mmほどあって、直径もNagaokaの物と同じ位でいい。ただ幅が5cmで、Nagaokaの8cmより狭く、色も紺色で、いいような悪いような、微妙。
 
 クリーナーごときに・・・と仰るなかれ!盤上のゴミは大敵である。
 

  1月11日   全然懲りてません

 ボディはアルミなのにAT-50ANVと同じくらいのお値段なのはどうして?でも、我慢できないのだった。身の回りの物をいっぱい売って購入。チタンビスの頭を削ったのはこのためだったのである。カートリッジの自重は9.8g、PH-L1000本体のみが12g、ちと気に食わんけどVictor PH-8(B)の指かけがピッタリはまって流用、今対策中。一応EPA-100mk2の上限の重量を超えていない。
 
 AR7とOC9mk3の合体カートリッジ、どっちつかずの中途半端なのか、いいとこ取りなのか、音はまだ感想を述べるような状況にはないが、後者を期待したいところ。
 
2014/01/21追加
 とりあえず標準カートリッジに昇格。結構高性能なお買い物車みたいな感じ。何でも鳴らしてしまうし、ZYXとは違った方向で安心してHi-Fiできる。

  1月9日   当方ごときが

考えるのだから、多分すでにどなかたが試みている二番煎じの方法なのだろう。でも、掲載する前にそうかどうか調べるのが面倒だ。ともかく、チタン製の鍋ねじの頭が入らない部分に使いたいので、うちにある物で削る方法を考えたらこうなった。ブイ〜ンと回してダイヤモンドヤスリにあてがえば、きれいに削れるのだ。

  1月2日   今更RGBHVスケーラ

 二つ目のアイテムは今日届いた。このデジタル4K時代にあって、DVDO VP50proだ。最近VP30の動作がえらく緩慢になって来て、壊れる寸前ではないかと心配になっていた。しかし、その延長線上の後継上級機であるVP50は高価すぎて買えなかったのだ。ところが最近のご時世、格安中古動作品が出回るようになってきて、出所確かな国内正規品を入手できた。この手のアイテムの並行輸入は辟易だ。
 
 さて、早速接続、出画。HDMI出力も持ってるが、これを使う気はない。もっぱらアナログRGB出力だ。入力信号の判断にバグはないようだ。輪郭がきれいであっさりしている。個人的にはもちょっと色濃くてもいい。通常の場面では不満はないが、早い動きではカクつきみたいな不自然な動きになることがある。比較するにVP30は色濃く、輪郭にシャギーみたいなものが出ることもあるが、速い動きにも問題はない。動作に異常はないとのことだったが、ならば、一長一短というところか。悩ましい。
 
<追 加>2014.01.07
 VP50proは入力のパススルーができないのに購入してから気がついた。しかも速い動きでなんか引っかかることがあったりすると報告したが、1080i/60で入力して、1080p/60にip変換すると俄然良くなる。もう少し色濃くてもいいかなとは思うが、現代的といえるかも。いや、アナログRGBなんてもはや遺物だったかな!

  1月1日   謹賀新年

 0:00の時計を見忘れた。気がついたら明けてた。本年もこんな調子でよろしくお願いしたい。
 
 さて、お約束のアイテムその1。どこかのワインみたいな35年物のVictor MC-1。ダイレクトカップル MC 第一号。発売当時全然真価を発揮できないままに壊れてしまい、そのうちMC-L10が出てしまって、使いこなすことができなかったという心残りがあった。取り扱いがシビアなカートリッジだった。実際よく壊れた。長岡先生は絶賛だったが、晩年に輩出されたD-58のごとく、うまく鳴らしている方は少数派だったのではないだろうか。
 今となっては新品入手は不可能で、程度のよい中古ということになるのだが、なかなか出会えない。いくつか手に入れたけれど、どれも完調とは言いがたい状態だった。しかし、何となくこんな音かなあという印象はあって、ますます一度はこの階段を踏みしめておきたくなっていた。
 
 そこに、今回たまたま入手してみたら出所の確かなものだったのだった。黄色っぽくなりやすいメラミンボディは真っ白でMC-1のプレートにくすみもない。針先のゴミの固着がなく、劣化してボロボロになりやすいゴム(?)のギャップ防塵カバーもきれいである。早速東京ラボのカーボンシェル(ある意味純正、MC-L1000とPH-L1000みたいな関係)に装着、試聴。ハイハイ、これですわ。やや量感が少なめだが、早くて(?)ガツンと芯があってしかも重ったるくない低域、透明で張りのある中音域、切れてカキンもシャーンも出て音場もいい高音域。トーンコントロールのあるプリアンプなら低域を持ち上げれば特に不満もない素晴らしい音質だと思う。いつもながら、こういう音を聞くと、CDとかいらんなあと思う。いや、CDの利便性を考慮した音質のC/Pの高さを否定しているわけではない。音だけをとったらの話である。
 
 で結局、未だに一般的なLP再生はMC-L10、ペアマイクの一発勝負録音のようなLPの再生にはMC-L1000が好きである。悲しいかなそれらに近い物はあるが、代わる物ではないのだなあ。


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